名無しの英雄
41話
俺たちは訓練所のような場所に来ていた
「さて、最初は《死神》の方から行く
か……スズはグランドマスターとでも戦っていてくれ」
最初は俺らしい
「えー……僕が戦うのかい?嫌だな…」
グランドマスターは露骨に渋っている
「そんな事言わずに」
「……わかったよ」
グランドマスターは渋々了承した
「じゃあスズさんあちらで戦いましょうか」
そう言ってグランドマスターとスズは訓練所の端の方へ向かっていく
「それじゃあ《死神》、お前は何が足りないのか分かっているか?」
「あぁ、理解しているつもりだが」
「なら言ってみろ」
「俺に足りないのは攻撃力だ」
俺は攻撃力が足りずに負ける事が有り得るため普通の戦闘では攻撃はスズに任せようと思っていた
「攻撃力か……そんなモノは無くても相手に勝てる」
「??」
攻撃力が無くてはこちらの攻撃が通じないんじゃないのか?
「不可解な顔をするなよ。ちゃんと理由があるからな」
「理由だと?」
「あぁ、理由だ。まず防御力とはなんだか分かってるか?」
「身を守る力の事だろ?」
「まぁ不正解ではないな。だが重要な事が抜けている」
俺は首を傾げる
「防御力は別に皮膚や骨を硬くするものでらないぞ?防御力は意識している場所を無意識的に硬くするステータスだ」
「何がいいたい?」
俺は半信半疑な目で魔法帝を見る
「つまりだ。どんな英雄であろうと不意打ちや、暗殺には為す術なく殺されるって事だ」
「それが俺に足りないものか?」
「あぁ、そうだ」
魔法帝は頷く
「お前はどうせそんなに力は強くないだろう?武帝との戦いを見ていればわかる」
「………」
「ならなぜスキルをもっと上手に使わない?もっと他に使い方があるだろう」
「他に使い方だと?」
「あぁ、実践してみようか……かかってこい」
魔法帝は挑発的な笑みを浮かべていう
「なら……行くぞ」
俺は部分強化をして一気に鎌の射程まで入る
魔法帝は微動だにしない
俺は鎌を振り上げ少しだけ力を込めて振り下ろす
「わかったか?こうやるんだ」
魔法帝の声が俺の背後から聞こえる
「……いつのまに」
「まぁ俺ぐらいになればこんな簡単な事はできる」
魔法帝はそう言ってるがかなり難しいと俺は思う
先程魔法帝がやったのは俺が鎌を振り下ろす瞬間に魔法帝と鎌が重なって魔法帝が見えなくなった時に気配遮断の様な魔法を使い俺の後ろに回っただけだ
言葉にすると簡単に聞こえるがかなり難しい
確かに攻撃する時には相手が一瞬見えなくなる事が瞬間がある
だがその時間はどれほどの短さなのか想像もできない
だがそれ故に相手にバレにくい
「それでだ……この戦い方に必要な事は自分で考えろ。こんなん教えられるほど簡単な事では無いからな…」
魔法帝はそう言う
「わかった」
俺は返事をしてスズの姿を探す
「………」
そこには大の字になって薄汚れているスズと無傷のグランドマスターがいた
「あぁ!ちょっとやりすぎちゃったかも!」
グランドマスターはそう言っているが……
「グランドマスター……少し真面目にやったな?」
魔法帝は咎めるような視線でグランドマスターに問いかける
「うーん…ごめんね。ちょっと楽しくなっちゃって……」
「ダメだぞグランドマスター?本気でやったら俺らどころか国が無くなるからな」
「うん、わかってる」
国がなくなるだと?
本当に全帝と同じぐらい強いんだな……
「じゃ、次は《死神》くんが相手かな?宜しくね」
グランドマスターはニッコリと笑ってそう言ってきた
「はい……」
俺は頷くことしか出来そうになかった
「さて、最初は《死神》の方から行く
か……スズはグランドマスターとでも戦っていてくれ」
最初は俺らしい
「えー……僕が戦うのかい?嫌だな…」
グランドマスターは露骨に渋っている
「そんな事言わずに」
「……わかったよ」
グランドマスターは渋々了承した
「じゃあスズさんあちらで戦いましょうか」
そう言ってグランドマスターとスズは訓練所の端の方へ向かっていく
「それじゃあ《死神》、お前は何が足りないのか分かっているか?」
「あぁ、理解しているつもりだが」
「なら言ってみろ」
「俺に足りないのは攻撃力だ」
俺は攻撃力が足りずに負ける事が有り得るため普通の戦闘では攻撃はスズに任せようと思っていた
「攻撃力か……そんなモノは無くても相手に勝てる」
「??」
攻撃力が無くてはこちらの攻撃が通じないんじゃないのか?
「不可解な顔をするなよ。ちゃんと理由があるからな」
「理由だと?」
「あぁ、理由だ。まず防御力とはなんだか分かってるか?」
「身を守る力の事だろ?」
「まぁ不正解ではないな。だが重要な事が抜けている」
俺は首を傾げる
「防御力は別に皮膚や骨を硬くするものでらないぞ?防御力は意識している場所を無意識的に硬くするステータスだ」
「何がいいたい?」
俺は半信半疑な目で魔法帝を見る
「つまりだ。どんな英雄であろうと不意打ちや、暗殺には為す術なく殺されるって事だ」
「それが俺に足りないものか?」
「あぁ、そうだ」
魔法帝は頷く
「お前はどうせそんなに力は強くないだろう?武帝との戦いを見ていればわかる」
「………」
「ならなぜスキルをもっと上手に使わない?もっと他に使い方があるだろう」
「他に使い方だと?」
「あぁ、実践してみようか……かかってこい」
魔法帝は挑発的な笑みを浮かべていう
「なら……行くぞ」
俺は部分強化をして一気に鎌の射程まで入る
魔法帝は微動だにしない
俺は鎌を振り上げ少しだけ力を込めて振り下ろす
「わかったか?こうやるんだ」
魔法帝の声が俺の背後から聞こえる
「……いつのまに」
「まぁ俺ぐらいになればこんな簡単な事はできる」
魔法帝はそう言ってるがかなり難しいと俺は思う
先程魔法帝がやったのは俺が鎌を振り下ろす瞬間に魔法帝と鎌が重なって魔法帝が見えなくなった時に気配遮断の様な魔法を使い俺の後ろに回っただけだ
言葉にすると簡単に聞こえるがかなり難しい
確かに攻撃する時には相手が一瞬見えなくなる事が瞬間がある
だがその時間はどれほどの短さなのか想像もできない
だがそれ故に相手にバレにくい
「それでだ……この戦い方に必要な事は自分で考えろ。こんなん教えられるほど簡単な事では無いからな…」
魔法帝はそう言う
「わかった」
俺は返事をしてスズの姿を探す
「………」
そこには大の字になって薄汚れているスズと無傷のグランドマスターがいた
「あぁ!ちょっとやりすぎちゃったかも!」
グランドマスターはそう言っているが……
「グランドマスター……少し真面目にやったな?」
魔法帝は咎めるような視線でグランドマスターに問いかける
「うーん…ごめんね。ちょっと楽しくなっちゃって……」
「ダメだぞグランドマスター?本気でやったら俺らどころか国が無くなるからな」
「うん、わかってる」
国がなくなるだと?
本当に全帝と同じぐらい強いんだな……
「じゃ、次は《死神》くんが相手かな?宜しくね」
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