名無しの英雄

夜廻

閑話

マントを着けた者は本を閉じてゆっくりと息を吐いた
「こんな物語はやっぱり知らない…」
そして本を持ったまま本に囲まれた部屋を出た
3階に上がる階段があったので上がる
上がった先にはベランダがあり街全体が見える
どう見ても美しい廃墟なのにどこか悲しいような感情が湧いてくる
ベランダにあるベンチに腰掛けてまた本を読み出した…

「こうして…


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