俺と彼女と小宇宙とが織り成す宇宙人とのラブコメ

颯★改

血と肉の宴

とりあえず全員を牢屋からだし、
マリス達が奴隷の印である首輪と手錠を外してあげる。
長い間自分を戒めていた物が無くなって、皆とても嬉しそうだった。
その間に豚野郎に使う武器を創る。
棘付きの棍棒やモーニングスター。
薄い硫酸やナイフ、ペンチを用意した。
「皆ァ!!!これで終わりでは無いぞぉ!
ここにある武器を取って復讐開始だァ!」
「「「「わぁぁぁぁーーーー!!!!!!!!!!!!!!」」」」
女の人達は歓喜に身を染めて各々好みの武器を持つ。
「お前らはどうする?」
エマとマリスに聞く。
「私はこれね」
マリスが手に取ったのはペンチ、
「んー、これ!」
エマが取ったのは硫酸だ。
「良し!僕はこれだな!」
月兎はバールを手に取る。
そして月兎達は歩き出す。
豚野郎の元に。
豚野郎の元には先に女の人達が群がっていた。
「おーおーやってるねぇ。
良かったねェモテモテでぇ」
笑顔で告げる僕。
「も・・・もうやめてく「黙れ」」
楽しそうに歪んだ笑顔を顔に貼り付けた
女の人が棘付きの棍棒で豚野郎の顔面を殴り飛ばす。
「月兎君私も殺りたい!」
「つー君私も!」
「はいはい、硫酸使うから皆離れてねぇ!」
「はーい!」
皆素直に従って下がる。
「せーのっ!」
ばっしゃァァァ!
「ギャアアアア!!!
熱ぃ!熱ぃィィィィィィ!!!!」
修復リペア!」
死なない様に即座に回復させる。
「も・・・もう許して」
豚が泣く。
「だって、どうするぅ?皆ァ?許す?許さない?」
答えをわかってて聞く。
「「「「苦痛と死を!!!」」」」
何処で打ち合わせたのか揃いも揃って同じ事を言う。
「ア・・・ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
「はい、ドーン!」
月兎の不思議物質でできた軽いが重量のあるモーニングスターが流星の如く豚野郎をミンチにする。
「修復」
死にそうになったのですぐさま治す。
「おいおい、まだくたばるんじゃねぇよ。
こっちはまだイライラして堪らないんだから」
褐色肌の少しワイルドなイメージがある女の人が豚野郎を煽る。
「ふわぁ」
欠伸を1つ。
「あれ?つー君眠いの?」 
「あぁ、少し疲れたみたいだねぇ。
寝室何処にあるぅ?」
「じゃあ私が連れてってあげる」
「おぉ、よろしく頼むねぇ」
「じゃあ行こうか」
俺はマリスの手を握って、一緒に歩いて行く。
「あ、そうだぁ」
一旦立ち止まって後ろを振り返る。
「どうしたの?」
「いや、あの人たちの寝室を、と思ってぇ」
「気遣いができるつー君素敵!」
「照れるから褒めないでよぉ。
改造カスタム
牢屋にあったベッドのような何かをフカフカのベッドに、牢屋を部屋に改造する。
「とりあえず今日はここで我慢してねぇ。
あと、殺しちゃダメだよぉ」
「「「「ありがとうございますッ!!!」」」」
「はいはい、どういたしましてぇ。
さぁマリス案内してぇ、眠いぃ」
「かしこま!」
マリスが手を額にあて、敬礼のポーズをする。
マリスに手を引かれ、歩くこと3分。
見るからに王様専用って感じの荘厳な扉。
扉を開けてそこにあったのは、キングサイズのベッドだった。
「マリスぅ」
「何?」 
「これって豚野郎が使ってたヤツでしょぉ?」
「そうだね」
「はァ、改造カスタム
豚野郎が使ってたベッドを使うなんて論外だ。
形そのままに新しいのを作り直した。
「よいしょぉ」
ベッドに乗ってそのまま布団へ。
「はァ、落ち着く〜」
「そうだね〜」
横を見ると、俺に抱きついているマリスの顔。
「あの、何をしてらっしゃるでぇ?」
「何ってこれからつー君のナニをチョメチョメ・・・」
「しないでねぇ。一緒に寝るだけって言ったよねぇ、僕ぅ」
「寝るってコレの事じゃ・・・」
そう言って親指でマルを作り、その中に人差し指を入れるジェスチャーをする。
「ないからぁ」
「そんなぁ!チョメチョメしたーいぃー」
「こらぁ!年頃の女の子がそんな事言わないのぉ!
それに僕は眠いんだからぁ」
「むー」
「おやすみマリスぅ」
「おやすみつー君」
そう言い布団の柔らかさとマリスの良い匂いを感じながら深い眠りにつく・・・ハズだった。

ちょうどいい感じに眠りについたその瞬間。
バァン!!!
と大きな音がして、エマが突撃してきた。
「月兎君どうして!どうして私とは寝てくれないの!」
月兎の胸ぐらを掴みガックンガックン揺らす。
「待ってぇ!分かったから落ち着いてぇ!
酔う!酔うからぁ!」
「分かった」
パッと手を離され、支えを失った頭をベッドの柵に強打する。
「っ〜〜〜!!!」
涙目で頭を抑える。
「んで何ぃ?」
「どうして私とは寝てくれないの!」
「わかったわかったぁ。
はい、おいでぇ」
自分の横を空け、エマに入るよう言う。
「ふふーん。月兎君の良い匂い〜」
エマが僕に抱きつく。
僕はエマとマリスの良い匂いに包まれながら、深い眠りについたのだった。

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