蒼炎の魔術士
10話
「あ、レテ君起きたー?」
「あ……ああ、おはよう」
「まだおはようの時間じゃないよ」
真っ暗な室内……まだ夜か。
にしても……寝心地の悪い枕だ……まあ、病院のだから仕方ないけど。
「……何してんの?」
「んー?最近レテ君がんばってるから……マッサージ?」
「マッサージってお前……」
妖艶に笑い、ソフィアが俺の胸板を撫でる。
……上の服が無い。
おそらく、ソフィアが脱がせたのだろう。
「……なあ、寒いんだが?」
「えへへ……じゃあ、暖めてあげる」
服を脱ぎ始めたソフィアが、俺の体の上に重なるように―――
「ば、バカやめろ!そういうのはまだ早い!」
「早い早いって、レテ君いつもそればっかり。私だってもう子どもじゃないんだよ?レテ君の赤ちゃんだってちゃんと産めるんだから」
下着姿になったソフィアが、怒ったように頬を膨らませる。
「ほら……レテ君、今日を記念日にしよ?」
「い、いやでもほら!ここ病院だし!」
「関係ないよ」
「関係ないか?!」
俺の首に手を回し、ギュッと抱き付いてくる。
……いやー、ヤバイ。
肌と肌が触れ合う感覚が……ヤバイ。
「……レテ君」
「な、なに?」
「レテ君の体……暖かい……」
『ほうっ』と、ソフィアが首もとに熱い息を吐く。
……マズイ……マズイマズイマズイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
いや、エロ!エッロ!なに、今日のソフィアどうしたの?なんかめっちゃエロ可愛くね?!
「……私、最初は男の子が欲しいな」
「俺は女の子がいい―――って違う!早い!気が早い!まだ作ってもないだろ?!」
「今から作るんでしょ?」
ヤバイ、今日のソフィアは本気だ。
「で、でもほら!こんな所でヤッたら、周りに聞こえるし―――」
「両隣の部屋には、誰もいないよ……さっき調べたからね」
わーおスッゴい手際がいい~。
……とか言ってる場合じゃねえ!
初めては18歳になってからって決めてるんだ!
「レテく―――きゃ」
「……ソフィア……」
「レテ君……レテ君レテ君レテ君っ!もっと、もっと強く抱き締めてぇ……!」
ソフィアを抱き締め、時間を稼ぐ。
……誰か……誰か来て!このままだと襲われる!食べられる!ソフィアに食べられる!
「ね……レテ君……そろそろ……」
ソフィアが、俺のズボンに手を掛ける。
……ああ……終わった―――
―――――――――――――――――――――――――
「おはよう、朝の検査を……あれ?」
朝……病院の先生が、検査に来た。
「……どうしたんだ?寝てないのか?」
「……まあ、寝てないって言うか、寝かせてくれなかったって言うか……」
「付き添いの人は、逆に元気そうだな?」
「うん!スゴく元気だよ!」
ニコニコと笑うソフィアが、上機嫌に抱きついてくる。
「さて……体の調子はどうだ?」
「特には……まあ強いて言うなら、体が怠いくらいかな」
「……昨日、何かあったのか?」
「んや…………………………別に」
「えへへ~」
……昨日は、スゴかった。
何がスゴかったとは言わないが……とりあえず一言だけ言わせてくれ。
30分しか寝てない。
ソフィアに関しては、ずっと俺の寝顔を見ていたらしく、一睡もしてないらしい。
「それじゃ、肩を見せてくれ」
「ん」
「……骨は修復しているな……違和感は?」
「無いかな」
「そうか……今日の昼には退院できそうだな」
……俺は、人より傷の修復が早い。いや、早すぎるのだ。
なぜかよくわからないけど。
「よし……昼までゆっくりしていてくれ」
「うい」
言い残し、医師が部屋を出ていく。
「……ね、レテ君」
「ん?」
「……もう一回……しよ?」
……勘弁してくれ。
「あ……ああ、おはよう」
「まだおはようの時間じゃないよ」
真っ暗な室内……まだ夜か。
にしても……寝心地の悪い枕だ……まあ、病院のだから仕方ないけど。
「……何してんの?」
「んー?最近レテ君がんばってるから……マッサージ?」
「マッサージってお前……」
妖艶に笑い、ソフィアが俺の胸板を撫でる。
……上の服が無い。
おそらく、ソフィアが脱がせたのだろう。
「……なあ、寒いんだが?」
「えへへ……じゃあ、暖めてあげる」
服を脱ぎ始めたソフィアが、俺の体の上に重なるように―――
「ば、バカやめろ!そういうのはまだ早い!」
「早い早いって、レテ君いつもそればっかり。私だってもう子どもじゃないんだよ?レテ君の赤ちゃんだってちゃんと産めるんだから」
下着姿になったソフィアが、怒ったように頬を膨らませる。
「ほら……レテ君、今日を記念日にしよ?」
「い、いやでもほら!ここ病院だし!」
「関係ないよ」
「関係ないか?!」
俺の首に手を回し、ギュッと抱き付いてくる。
……いやー、ヤバイ。
肌と肌が触れ合う感覚が……ヤバイ。
「……レテ君」
「な、なに?」
「レテ君の体……暖かい……」
『ほうっ』と、ソフィアが首もとに熱い息を吐く。
……マズイ……マズイマズイマズイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
いや、エロ!エッロ!なに、今日のソフィアどうしたの?なんかめっちゃエロ可愛くね?!
「……私、最初は男の子が欲しいな」
「俺は女の子がいい―――って違う!早い!気が早い!まだ作ってもないだろ?!」
「今から作るんでしょ?」
ヤバイ、今日のソフィアは本気だ。
「で、でもほら!こんな所でヤッたら、周りに聞こえるし―――」
「両隣の部屋には、誰もいないよ……さっき調べたからね」
わーおスッゴい手際がいい~。
……とか言ってる場合じゃねえ!
初めては18歳になってからって決めてるんだ!
「レテく―――きゃ」
「……ソフィア……」
「レテ君……レテ君レテ君レテ君っ!もっと、もっと強く抱き締めてぇ……!」
ソフィアを抱き締め、時間を稼ぐ。
……誰か……誰か来て!このままだと襲われる!食べられる!ソフィアに食べられる!
「ね……レテ君……そろそろ……」
ソフィアが、俺のズボンに手を掛ける。
……ああ……終わった―――
―――――――――――――――――――――――――
「おはよう、朝の検査を……あれ?」
朝……病院の先生が、検査に来た。
「……どうしたんだ?寝てないのか?」
「……まあ、寝てないって言うか、寝かせてくれなかったって言うか……」
「付き添いの人は、逆に元気そうだな?」
「うん!スゴく元気だよ!」
ニコニコと笑うソフィアが、上機嫌に抱きついてくる。
「さて……体の調子はどうだ?」
「特には……まあ強いて言うなら、体が怠いくらいかな」
「……昨日、何かあったのか?」
「んや…………………………別に」
「えへへ~」
……昨日は、スゴかった。
何がスゴかったとは言わないが……とりあえず一言だけ言わせてくれ。
30分しか寝てない。
ソフィアに関しては、ずっと俺の寝顔を見ていたらしく、一睡もしてないらしい。
「それじゃ、肩を見せてくれ」
「ん」
「……骨は修復しているな……違和感は?」
「無いかな」
「そうか……今日の昼には退院できそうだな」
……俺は、人より傷の修復が早い。いや、早すぎるのだ。
なぜかよくわからないけど。
「よし……昼までゆっくりしていてくれ」
「うい」
言い残し、医師が部屋を出ていく。
「……ね、レテ君」
「ん?」
「……もう一回……しよ?」
……勘弁してくれ。
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