恋人そして結婚

（付き合ったはいいけど、エルフは250年、人間80年。これは辛いな。それにティアと俺は同い年ということが発覚した…ムゥ〜）

ユウトは、そんな事を考えながら天井を見た。昨日スリーティアから告白されて、承諾してしまったが、今更ながら彼女には俺よりももっといい人がいるんじゃ無いかな？と思ってしまう。そう考えていると、

コンコン

とドアをノックする音がした。

ガチャッとドアを開けると、そこにはスリーティアと、スリーティアによく似た女の人が立っていた。

「こんにちは…」

スリーティアはどこか緊張した面持ちでユウトに挨拶をした。

「おう、どうした？」

とユウトが尋ねると、

「あの…母を連れて来ました。母が挨拶をしたいと言ったものですから。」

「ッ！？お母さんが！？」

ユウトが驚いていると、隣のスリーティアによく似た女性が、

「初めまして、スリーティアの母のリーシアと言います。」

と頭を下げた。これにユウトは慌てて

「頭をあげて下さい！本当は俺の方から挨拶しに行かないといけなかったんですから、頭を下げる必要なんてないですよ〜」

あたふたしながらユウトが言うと、リーシアは笑いながら、

「しっかりしてるのね〜。礼儀正しいし、確かに優しそうな雰囲気があるわね〜。これなら娘を任せられるわ。」

そう言いながら、家の中に入って行った。

そして、みんながソファーに座るのを見てリーシアが、

「2人は結婚する気はあるの？」

と切り出した。すると、スリーティアが、ボンッという音が聞こえるくらい顔を真っ赤にした。すると、ユウトが

「正直、自分で良いのかな？って思ってしまう時があります。ティアは、この先永いですし、俺よりも良い人なんてたくさんいますから、ティアは一緒に居れるだけで幸せだ！て言ってくれましたが、俺が死んじゃったら、ティアは幸せじゃなくなる、ならそれなら俺じゃない方がいいんじゃないかなって思ってしまうんです。」

ユウトは少し悲しそうな顔をしながら話をすると、スリーティアも一気にシュンとなった。しかし、スリーティアは小さい声で、

「ぃゃ…」

「えっ？」

ユウトが聞き返すと、目を真っ赤に晴らして

「貴方じゃなきゃイヤ！貴方が良いんです！だから、結婚してくッンン！？」

突然スリーティアの唇に何かが当たった。それはユウトだった。ユウトは、スリーティアにキスをしたのだ。最初は驚いたスリーティアだが、そうと分かって、ユウトの首に手を回し、受け止めた。

「あの〜、お熱いところすみませんが、まだ母の許可は下りてませんよ？」

そう笑いながらリーシアが言うと、2人は真っ赤になって飛び退いた。

「まっ、良いけどね〜。うちの娘もいい人が見つかったねー。結婚式の日程が決まったら連絡してねー」

そう言いながら、リーシアはユウトの家から出て言ってしまった。と思ったら、戻ってきて、

「あっ、今晩はユウトくんの家に泊まりなさい。」

と言いながら、また出て行った。

そして、2人は夜までゆったりと過ごし、夜になると、熱く愛し合ったのである。

「\\キュゥ〜、優しくして下さいね？//」

「ヤベッ、かわいすぎ！」

「ッーーーーーーーーー！////」

2人は朝まで愛し合ったのである。


朝まで色々やったせいで、スリーティアが目覚めたのは昼である。
隣には愛しい人がまだ眠っている。

「愛してます。」

チュッ

そう言いながらキスをすると、

「ん…んん…ティア、おはよう」

とユウトが目を覚ましたのだ。

「おはようございます//」

新しい感覚に、照れながらも、嬉しそうに返した。
そして、結婚式の事などを色々話し合ったりなどして、その日は終わった。

次の日。朝から2人は出かける準備をしていた。今から、スリーティアの母に昨日決めた結婚式の日程を伝えに行くのである。
そして、出発した。基本半日もあれば里に着くとスリーティアが説明してくれたため、途中お昼休憩をとりながらゆっくり進んだ。そして、夕方ごろ、里についた。ユウトは周りのエルフに注目されながらも、スリーティアの家の前に着いた。デカかった。

「うわっ、俺の家と比べもんにならん。」

思わず口に出てしまった。スリーティアの家は里の長をやっているらしい。そして、中に入ると、中も想像通りの中だった。中世ヨーロッパの神殿のような作りだった。
そして、ユウトはスリーティアに案内されながら、広い部屋に通された。そこにはリーシアさんがいた。

「ヤッホー、来てくれたんだ。」

（この人絶対二十代でしょ）

そう思いながら、椅子に座った。そして、結婚式のことなどを話した。場所は里の教会でやるらしい。ドレスはリーシアさんが着たドレスを着せてくれるらしい。そして、結婚式は明日すると伝え、その日は終わった。