男女比がおかしい世界に飛ばされました

有林 透

プログラム

「そうか……。他のものは取られてはいないんだな?」

国家レベルのセキュリティをかいくぐってきたのだから、そのぐらいは容易だろう。はぁ〜。また残業か……。
 そんな事を思っていると、急に1人が声をあげた。

「か、館長!こ、こんなメッセージが書かれていました!」

そう言い、女性が見せてきたデータには、こう記されていた。




セキュリティがガバガバだったから強化して、逆探知が自動的にできるようにしたよ。あ、もちろん俺は入れるようにしてますけどね。あと、このプログラムを導入したら自動的に相手のパソコンをハッキングするので、よかったら使ってください。あと、お仕事頑張ってください。あ、もちろん無料ですよ?




「な、なんなんだ…これは。おい!廃棄予定のパソコンを2つ用意しろ!実験をしてみる。偽物だったら危険だからな」

そう言い、パソコンを用意して実験した。すると、とんでもない結果が出た。
 まず、1台にそのプログラムを入力し、もう1台でハッキングを開始した。あと少しで入れるところまできた。そこに居る誰もが、「あぁ、なんだ。やっぱ偽物か」と、思ったが突然、プログラムが作動し、逆探知されてしまった。

「館長、このプログラムは本物のようです。しかも、我々より遥かにレベルが違います。勝てません。しかも、無料で提供してくれると言っています。これを使う手はないでしょう!」

そう、熱く語った。確かにこれを使えば楽にはなるだろうが、果たして、本当に安全なのだろうか。使うべきか使わないべきか。激しく葛藤
した。そして、決心がついた。

「よし!このプログラムを導入しろ!早速使っていくぞ!」

導入することにしたのだった。
 緊張から解放されたのか、全員が崩れ落ちるように眠った。







「これでプログラムは完成っと。よし、国連の人たちに送るか」

このプログラムは礼二が3分ほどでかんせいさせたものだった。

コメント

  • ラァ氏

    【悲報】国連、甘すぎた

    1
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