男女比がおかしい世界に飛ばされました

有林 透

登校!

「それでは失礼しました。そう言えば、明日から学校なんですね。明日だけ車で送らせてもらいます。」
そう言い、病室から出ていった。

「よし!じゃあ俺もう一回寝るわ。眠たいし。お休み〜。」

翌日

「はい。礼二君はこれで退院です。今日から転校なんですよね?頑張ってください!」

「はい。有難う御座いました。またお礼しますね。では。」

そう言って俺は病院を後にした。

「はぁ〜学校かぁ〜。どんな感じなんだろ。」

10分後(車での登校。男性警備隊の方が送ってくれた。)

「ついた。デッケー。あ、初めに職員室来いって言われてたな。えーっと………あぁ、ここか。」

目の前にありました。

コンコン

「失礼します。今日から転校して来た鬼崎礼二と言います。よろしくお願いします。」

入ってみると、色々なところから小さい言葉で喋っていた。

ヒソヒソ「ちょっと、あの子メッチャイケメンじゃない?あの子に罵られてもいいよ私。」「えっ?まじ?あんたも?」

………これは聞いていい話なのだろうか。てゆうかよく見ると、教師全員が女性だった。この学校に男子は何人くらいいるのだろう。後で聞くか。

「あの〜すみません。僕のクラスの担任の先生は誰でしょうか。まず僕って何組ですか?」

「あ、あぁ。私が担任でお前は5組だ。」

いかにもアニメとかで出てくる、不良っぽいけどカッコいい先生だ。あれ?この先生息も上がってないし、顔も赤くなってない。お母さんに聞いたら「襲ってくる可能性があるから気をつけてね」って言ってたのに。

「お前今「何で襲われないの?」って思っただろ?」

「あ、はい。思いました。」

一瞬虚を突かれたが、すぐに平常心を保ち答えた。

「それはな、私の2歳年上の兄がいるからなんだよ。だから男性を見ても襲ったりしないぞ。安心しろ。」

成る程。兄がいる事で襲わなくなるのか。

「じゃあ教室に行くぞ。」

「はい!そう言えば、クラスに男子は居るんですか?」

男子がいたら仲良くできるかなー。と、思って聞いたてみたら。

「あぁ、同じクラスに1人だけいるぞ。この高校は900人くらいだが、男子はお前を含めて5人だ。すまんな。」

oh………1人しかいないのか。

「いやいや、先生が謝る事じゃないですよ。少し残念ですけど、気にしてないですよ。」

「そうか。おっ、教室に着いたぞ。」

「男女比がおかしい世界に飛ばされました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く