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人魚の姫さまと始める異世界での問屋家業!

かず斉入道

第1話 プロローグ (6)

 だって、そこには、我が家が代々守って祭っている社がある。それも不思議な事に、何故かは分からないけれど?

   社のの置かれている場所は洞窟の中──それも奥の方なのだ。不思議でしょ? 

  それに大戦時下では、その洞窟を防空壕として使用したらしいよ。だからあの当時は度々使用したらしい。とくに僕の住んでるこの島は、広島県の呉が近いから、湾内に駆逐艦等の戦闘艦艇が停泊していたらしから。小型機による、呉の軍港の空襲は怖くて、何度もこの洞窟を一族で使用したらしい。

     そう僕は、祖父や親戚のご老体の人達に聞いたから、逆に尋ねたんだよ? 
 
「 何故こんな洞窟の奥に社があるの?」と、子供ながらに不思議に思い尋ねた。

  するとね、全然僕が納得する台詞が帰って来なかった。「昔からあるから分からない?」と、だけ。だから僕、再度尋ねた。
「それでも不思議に思わなかったの、皆さんは?」
「いいや、全然……物心がある頃にはあったからな」
「そうですか……」
「ああ、そうじゃよ。それよりも新太?」
「はい、 何ですか?」
「夜には、絶対に。社に近づいたらいけで!」
「えっ? そうなんですか?」
「ああ、 神隠しにあったり、社の中から、お化けのうめき声が聞こえてきたりするらしいから。絶対に近づいてはいかんぞ。分かったな?」
「は、はい、分かりました……」

  と、まあ、こんな感じでお盆等の怪談話しのネタに良く使われた洞窟だけど。それなら戦時中の防空壕として使用出来ないよね。まったく……。だから僕を子供だと思って馬鹿にしていると度々思ったぐらいだったよ。

  でもね、僕も、あの頃は好奇心旺盛な子供だったから、夜が駄目なら日が高いうちはいいんだよね?

   と、屁理屈を思って、不思議、不思議な、神聖な我が家の社に何度も探検にいった。

  だって、親戚の誰かが、祈祷師の人に診てもらった時に。
「お宅の実家には、洞窟があって、その奥には社があるであろう?」
   と、尋ねられた事が、あるらしいと聞いた事もあるのだよ。何でもその祈祷師が述べる事は。
「その、社には、お主の先祖が、海賊行為等をして得た宝が、山のようにあるとから、一度調べてみたら良いぞ……」
  と、夢のような話を聞いた事もあるんだよ。だから子供心に夢見て、何度も探検にいったけど……。何もなかった……。(笑)

  それどころか、度々両親にばれるので「神隠し逢ったら、どうするんだと!」何度も憤怒しながら叱られた──伝説で冗談みたいな話なのに。神隠しの件だけは、両親も真剣に怒るんだよ。

  だから昔何かあったのかな?

   と、ふと思う事も多々あったけれど。だけど僕子供心に尋ねないように心掛けた。でもね、僕が最後に友達などと、探検した時には、不思議な事もあったの?

  誰もいない筈の洞窟にね。人の気配があったんだよ。

  ふと、おかしいと、辺りを確認したけど?

  人の容姿の方は、全然確認は出来なかった訳だけど。多分女性だと思うんだよ? 声の主は……。それも地の底から聞こえたきがするんだ!

   うめき声で!

  だから僕達、慌ててその場から逃げたよ──その時の女性のうめき声、未だに何を言っていたのか理解出来ない僕だけど。本当に不思議な出来事が起きた事だけは、未だに僕の記憶の中にある……。

  そんな恐ろしい洞窟に、僕は今、ひたすら向かっているよ。

  特にこの度は、全然恐怖を感じない、僕自身……だって死に場所を探して移動をしている訳だから。『サクサク、ザクザク……』と、静かな暗闇の中──足音を立てながら洞窟の奥へと進む僕だよ……。


  ◇◇◇◇◇

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