男の娘、転生してもやっぱり自分を貫く

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#15 外の景色

「うわー凄い!」

日本では滅多に見れない絶景だ。
高さ30センチ位の草が一面生えた丘の上にこの街はあったみたい。
奥の方には畑が広がっていて、所々丘があり木々が生えており、川からは用水路が幾重にも張り巡ってる。

「綺麗………。」

「私達の街ってこんなところにあったのね。」

ノンナちゃんもカナリアちゃんも感動してるみたい。

「あそこの丘に秘密の基地があるんだ!行こう」

子供7人で畑の畦道を歩く。
日本日本いた頃では見ることの出来ない光景だ。
一応私も男だし、冒険みたいでたのしいなぁ。
隣の丘にある雑木林に入ると地面に勾配があって歩きにくくなる。
するとオルド君が声をかけてきてくれた。

「ちょっと坂道だけど大丈夫かよ?」

赤くなった顔で手を差し出してきた。
ぶっきらぼうに言ってるけど私の事を気にしてくれてるみたい。
…………本当に後ろめたい。

丘を5分位登ると少し開けたところに着いた。
そこには古びた小屋がある。

「小屋?つくったの!?」

「なわけないじゃん。」

「はは、この小屋は元々ここにあったんだよ。それを掃除して使っているんだ。」

「もう!掃除したのは私ばっかりだったじゃない!お兄ちゃんもガルドさんも遊んでばっかりだったのだから!」

ミユちゃんがプンプンしている。

「あれ?ドアが壊れてる?」

見てみると小屋の扉が壊れている。

「なんで!?」

オルド君が慌てたように小屋に入ると驚愕の声をあげる。
中は泥まみれになっている。
元々どんな感じだったかは分からないけどミユちゃんの性格なら泥まみれのまま放置するとは思えない。

「いったいどうしたのよ。」

「僕らの基地が………。」

「動物さんのせいかなぁ。」

カナリアちゃんの質問にガルド君とミユちゃんが失意の声で返す。
まあ、日本とは違って自然豊かだもんなぁ。動物の被害もあるよね。

「またお掃除しないとかぁ。」

小屋の中を見回す。
部屋中泥まみれだけど机や椅子が汚れがひどいなぁ。
………机の上を汚すような動物ってなんだろう?
更によく見ると床には足跡があるけど、椅子や机の上には泥があるだけで足跡はない………なんでだろう?
少なくとも立った状態で机まで手が届く生き物………それって私達より身長が高いよ!!

「ね、ねぇ、これ危ない気がするよ?帰ろうよ。」

「大丈夫大丈夫、これだけの人数でいれば怖がって動物も出てこないよ。」

「大丈夫かな?」

オルド君は大丈夫って言うけど不安だなぁ。
他の皆も初めての外に興奮してるみたいで不安には思わないみたい。
私のきにしすぎなのかな?
10分くらいかな?皆で掃除をしていると外で物音がする。

「なんだ~?」

間延びした声と共にオルド君が外に出る。
その瞬間、嫌な予感がした。
私はオルド君のあとを追い外に出る。

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