クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
249話 武道会
「いやはや、Bランクの冒険者さんにご同行してもらえるとは!この謝礼は必ず!」
「まあ、方向も同じようですし。報酬も貰えるってことですからね。」
というよりは報酬よりは、商会の会頭というサバウさんとの交流を持ちたいというのが大きいな。
色々興味もあるし、何か伝があると便利そうだ。
「報酬の方は冒険者組合の方に掛け合いますから正式な依頼という形で処理してもらいますよ。それより護衛の報酬は正当なものです。それとは別になにかお礼をしたいのですが何がありませんか?」
お礼か………。
ほしいもの自体は無いけど、有名な鍛治師さんとか紹介してもらえると嬉しいかも。
リリアの方に目を向けてアイコンタクトしたが、リリアも同じ意見らしい。
そのまま僕に代わってリリアがサバウさんにお願いを伝えた。
「であれば、帝国の3工鍛のうちの誰かを紹介していただけませんか?」
「3工鍛ですか………なるほど…武器の新調ですか、了解しました。後でアポを取っておきましょう。…………とはいえ私が唯一交流を持つ3工鍛の方は少しクセがあってもしかしたら武器を作ってもらえない可能性も…………。まあ、外の二人も色々クセが強いとも聞きますが………。」
「いえ、まさか本当に3工鍛の1人を紹介してもらえるとは思ってませんでしたので………ダメ元のつもりで言ったのです。紹介してもらえるだけで十分ですよ。そのあとは私達で交渉します。」
なんかよくわからない単語が出てきたな。
そんな僕の様子を見てリリアが教えてくれる。
「3工鍛というのは帝国の鍛治師のトップ三人に与えられる呼び名です。5年に一度は入れ替わる程厳しい称号なんです。」
「へぇ~。」
「帝国にいる数万・数十万の冒険者を支える鍛治師達の頂点の存在です。普通のBランク冒険者等は店に入ることも出来ない程です。」
「ええ、どうやら皆さんはランクを越えた強さがあるようなので、本当の強さを持つ武器を使ってほしいと思いまして。」
なるほど……。
かなりの腕前の鍛治師というわけか。
そして、良い職人さんはこだわりが強いのは小説とかでもよくあること。
ここから何か依頼されて友好を深めてから武器を作ってもらうパターンだ!
これ!ゼミでやったところだ!
これで勝つる!
…………と、まあ、冗談はさておき、さしあたっての目的地は出来たな。
「それにしてもこの時期にフエデリアということは、皆さんは武道会参加希望ですか?エドウィさんも武道会目立てで私の護衛を受けてくれたようですし。」
「まあ、俺が参加するのは武道会の中でも対魔物の部っていう人気の少ないやつだからな。流石に対人リーグの部は怖くて参加も出来ないよ。」
「僕らはただ単に武具の類いを求めて来ただけです。それで、よく聞くその武道会は何個かの種目に別れてるんですか?」
「はい。俺の参加する予定の対魔物の部は恥ずかしながら一番人気の無い部なんですよ。」
「へぇ?なんでだ?以外だ。」
冒険者の本分はやはり魔物と戦うこと。
一番人気が出そうな種目なのになぜ?
「それは……相手の魔物を捕まえるのが大変だから基本的にランクの低い魔物とばかり戦うことになるんだよ。だから基本的には皆魔物を倒せる。結果、魔物をどれだけ早く倒せるかのタイムアタックの戦いになってしまっているのが現状です。観客からしてみれば決着のわかった試合ほどつまらないものはないですからね。賞金も少ないですし、参加選手も少ないので盛り上がりは少ないです。」
その言葉を引き継ぐようにリリアが補足する。
「それに冒険者でもSSクラスになってくるとCランクの魔物でも瞬殺なので、観客が応援している選手の戦いを見に来ても一瞬で決着が着くので面白くないそうです。選手の方からしてもテクニックで戦う戦闘スタイルなのに、早く倒すために普段と違う戦い方をしなくてはいけず人気はありません。」
リリアは結構詳しいな。
もしかして。
「詳しいね。リリア参加したことあるの?」
「えっ!あ…………そうですね。昔に一度。」
「へぇ!すごいです。俺には参加する勇気すら無かったですから。それでどこまで行けたんですか?」
「準決勝で負けてしまいました。」
「「「「準決勝っ!!」」」」
冒険者三人組とサバウさんが驚愕の声をあげた。
僕にはそれがどういう反応か分からず四人に訊ねる。
「えっ、それってすごいんですか?」
「すごいなんてもんじゃねぇよなぁ!?」
「そうですね………。Aランクの冒険者ですら予選落ちすることがあると聞きます。そんな中準決勝なんて………。」
「それってSランク級の強さってことじゃないですか!!武道会出ましょうよ!勿体無いです!」
「まさかそこまでの強さとは!是非とも我がライナック商会を、ご贔屓にしていただきたいです。」
四人からはものすごい勢いでリリアに称賛の声が飛んでいる。
うーん。
僕も出てはみたいが………流石に目立ちすぎなんだよなぁ。
「それで他の部門というのは、どんなのがあるんですか?」
「まあ、方向も同じようですし。報酬も貰えるってことですからね。」
というよりは報酬よりは、商会の会頭というサバウさんとの交流を持ちたいというのが大きいな。
色々興味もあるし、何か伝があると便利そうだ。
「報酬の方は冒険者組合の方に掛け合いますから正式な依頼という形で処理してもらいますよ。それより護衛の報酬は正当なものです。それとは別になにかお礼をしたいのですが何がありませんか?」
お礼か………。
ほしいもの自体は無いけど、有名な鍛治師さんとか紹介してもらえると嬉しいかも。
リリアの方に目を向けてアイコンタクトしたが、リリアも同じ意見らしい。
そのまま僕に代わってリリアがサバウさんにお願いを伝えた。
「であれば、帝国の3工鍛のうちの誰かを紹介していただけませんか?」
「3工鍛ですか………なるほど…武器の新調ですか、了解しました。後でアポを取っておきましょう。…………とはいえ私が唯一交流を持つ3工鍛の方は少しクセがあってもしかしたら武器を作ってもらえない可能性も…………。まあ、外の二人も色々クセが強いとも聞きますが………。」
「いえ、まさか本当に3工鍛の1人を紹介してもらえるとは思ってませんでしたので………ダメ元のつもりで言ったのです。紹介してもらえるだけで十分ですよ。そのあとは私達で交渉します。」
なんかよくわからない単語が出てきたな。
そんな僕の様子を見てリリアが教えてくれる。
「3工鍛というのは帝国の鍛治師のトップ三人に与えられる呼び名です。5年に一度は入れ替わる程厳しい称号なんです。」
「へぇ~。」
「帝国にいる数万・数十万の冒険者を支える鍛治師達の頂点の存在です。普通のBランク冒険者等は店に入ることも出来ない程です。」
「ええ、どうやら皆さんはランクを越えた強さがあるようなので、本当の強さを持つ武器を使ってほしいと思いまして。」
なるほど……。
かなりの腕前の鍛治師というわけか。
そして、良い職人さんはこだわりが強いのは小説とかでもよくあること。
ここから何か依頼されて友好を深めてから武器を作ってもらうパターンだ!
これ!ゼミでやったところだ!
これで勝つる!
…………と、まあ、冗談はさておき、さしあたっての目的地は出来たな。
「それにしてもこの時期にフエデリアということは、皆さんは武道会参加希望ですか?エドウィさんも武道会目立てで私の護衛を受けてくれたようですし。」
「まあ、俺が参加するのは武道会の中でも対魔物の部っていう人気の少ないやつだからな。流石に対人リーグの部は怖くて参加も出来ないよ。」
「僕らはただ単に武具の類いを求めて来ただけです。それで、よく聞くその武道会は何個かの種目に別れてるんですか?」
「はい。俺の参加する予定の対魔物の部は恥ずかしながら一番人気の無い部なんですよ。」
「へぇ?なんでだ?以外だ。」
冒険者の本分はやはり魔物と戦うこと。
一番人気が出そうな種目なのになぜ?
「それは……相手の魔物を捕まえるのが大変だから基本的にランクの低い魔物とばかり戦うことになるんだよ。だから基本的には皆魔物を倒せる。結果、魔物をどれだけ早く倒せるかのタイムアタックの戦いになってしまっているのが現状です。観客からしてみれば決着のわかった試合ほどつまらないものはないですからね。賞金も少ないですし、参加選手も少ないので盛り上がりは少ないです。」
その言葉を引き継ぐようにリリアが補足する。
「それに冒険者でもSSクラスになってくるとCランクの魔物でも瞬殺なので、観客が応援している選手の戦いを見に来ても一瞬で決着が着くので面白くないそうです。選手の方からしてもテクニックで戦う戦闘スタイルなのに、早く倒すために普段と違う戦い方をしなくてはいけず人気はありません。」
リリアは結構詳しいな。
もしかして。
「詳しいね。リリア参加したことあるの?」
「えっ!あ…………そうですね。昔に一度。」
「へぇ!すごいです。俺には参加する勇気すら無かったですから。それでどこまで行けたんですか?」
「準決勝で負けてしまいました。」
「「「「準決勝っ!!」」」」
冒険者三人組とサバウさんが驚愕の声をあげた。
僕にはそれがどういう反応か分からず四人に訊ねる。
「えっ、それってすごいんですか?」
「すごいなんてもんじゃねぇよなぁ!?」
「そうですね………。Aランクの冒険者ですら予選落ちすることがあると聞きます。そんな中準決勝なんて………。」
「それってSランク級の強さってことじゃないですか!!武道会出ましょうよ!勿体無いです!」
「まさかそこまでの強さとは!是非とも我がライナック商会を、ご贔屓にしていただきたいです。」
四人からはものすごい勢いでリリアに称賛の声が飛んでいる。
うーん。
僕も出てはみたいが………流石に目立ちすぎなんだよなぁ。
「それで他の部門というのは、どんなのがあるんですか?」
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