クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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236話 動揺

「てめえ…………どっから出やがった。」

「まあいいだろ?ホームに戻る前にいい獲物じゃねえか!」

相手は10人いえ11人ですね。

「おいてめえら早くあの鳥人を追え。鳥人族なんて野生の奴はこの国や大樹海には居ねえ。何のつもりかは知らねえが俺らのことを調べてるのかもしれん。レアものの鳥人族は惜しいがリスクが図れねぇ。殺すつもりでやれ。」

11人のうちの一人がフィヤさんを追うように指示を出しました。
フィヤさんは攻撃を防ぐ手立てがないらしいので追わせるわけには!
二キスが飛び降りれば、二キスに攻撃が集まるかと思ったのですが、どうやらそこまで甘くはないようです。

「追わせるわけにはいかないです。」

取り敢えず[シャドウロック]を発動して全員を拘束します。

「っ!!なんだ!」

「ぐっ!んっ!何とか?」

「[影魔法]だ!拘束系魔法の多くは、MPや魔耐値の高い奴が、魔力を高めて抵抗すればほどける。解いた奴はさっさと鳥人を追え!」

いの一番に二キスの[シャドウロック]を解いたのはさっき指示を出していた男………対応も早かったですし危険かも?
……でも今はフィヤさんを追わせるわけにはいかないし放置ですね。
[シャドウロック]を解いたのは4人、追いかけようとリーダー格に背を向けて走ります。

「おい嬢ちゃんツレねぇじゃねぇかよ!」

さっきの男がナイフを投げてきました。
気配で感じましたが正確に弾く為に視線を一瞬戻し、ナイフを確認した後再び前を向き追いかけます。
そして背後に迫ってきていナイフを弾きます。
ふっ!正直この男と二キスでも強さに差があり過ぎるんでしょう。この程度で足止……め………っ!………なんで………これ!

突如襲ってきたシビレに動揺しがらも全力で抵抗するとほんの一瞬で解けました。
シビレが解けると同時に背後から危険を感じ、振り向きざまに確認もせず[ダークランス]を発射しました。

「うぉっつ!危な!……てかお前やべぇな…。今のマヒそんな一瞬で解くのかよ。」

やはり麻痺……。
ナイフは弾いたのになぜ?毒が塗られてても当たってないはずなのに……。

「なんだ?ただの麻痺の魔法効果の付いた魔道具だよ。………ただ使い手にもそれ相応のMPや魔力値がないと使えないってんで結構格安だったのだよ。いいだろこれ?……だめだぜ?避けれる攻撃は躱さないと。」

なるほど……認めるのは癪ですが相手の方が上手だったというわけですね。
後ろを振り向き確認しますが、もうフィヤさんを追っていた4人はいません。
…………フィヤさん………もうマスター達を呼んでると言ってましたし大丈夫だと信じるしかないですね。
………先ほどは危険でした…。
次は全力で戦わないといけませんね。



〈美月視点〉

「…………。」

フィヤさんからの緊急の合図があったらしい。
今は全力でその方向に向かっている。

「相手は人攫い………つまり人間か………。」

相手は人間。
異世界転生・転移ものの作品で多くの主人公が悩むこと…………それは人を殺すこと……。
勿論相手は人攫いというやってはいけないことをやった、言ってしまえば悪人、僕はそんな相手とは言えを殺すことが出来るだろうか?
この世界に来てガイドミル国王に不信感を抱いた時から、いつかは経験するかもしれないとは思ってて覚悟を決めたつもりではあったけど………本当にその時が近付いてる今、決意が揺らぐ。
人一人の人生を奪う…………。
運が良いのか悪いのかこの世界に来て僕の目の前で人が死んだことはたった一回。
島にいたころにエミリアさんと同行してやってきた冒険者がクラーケンにやられるのを遠目に見ただけだ。
死体は他個体のクラーケンが持って行ってたのか見てなかった。
仮に人攫いを殺せたとして目の前で死に行く人攫い達を見て動揺せずにいられるだろうか?呆然として隙を作ってしまいそうな気がする…………。

「あっ!フイルミナちゃん!」

「フィヤ!?あんた大丈夫!?」

「私は大丈夫。でも二キスちゃんが囮に…………。それに後ろからも。」

フィヤさんとは合流できた。
しかしその後直ぐ人攫い達と思われる4人組が現れた。

「!なんだてめえら!」

「………よくわかんねえが、見られたからには放置できんだろうよ。」

「悪いが死ね。」

しかもフィヤさん曰く二キスが敵地に残ってるらしい!
一秒でも早く行きたいが、この人攫い達が邪魔だ。
焦る心で心がいっぱいになっていく。

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