クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
206話 帰還
「もう終わったのか………?」
リョンさんは戸惑いながら言う。
「オーガの群れはトップが潰れてしまえば、新たな群れのリーダーを決めるためにオーガ同士で殺し会うので、大分規模が小さくなる筈です。これでオーガによる被害も少なくなるでしょう。」
リリアさんはすっきりした顔で言った。
「まさか本当にキングレッドオーガを倒してしまうなんて…………、気がすむまでやらせてから無理矢理連れ帰るつもりだったのに……。」
まじですかフイルミナさん。
そんなつもりだったとは……。
「それにしてもSランクを単独討伐となるとギルドもなんか特別な対応をするかもな。」
「じゃあ帰りますかね。」
「あぁー、我らの集落に戻れば、細やかだが祝いの席を設けさせてくれ。我々ではどうにもならなかった。ありがとう。」
「[スラッシュ]!」
「[神速突き]ウサ!」
「[シザークロー]」
フイルミナさんとテッシィさんとスィヨンさんの技を受けてジェネラルオーガが倒れる。
「なんか申し訳ないですね。戦いを任せてしまって……。」
「我々の樹海だからな…このくらいはやらせてくれ。もう少しで我々の集落だしこのまま任せてくれ。…………本当はこの俺自身が戦いたいがこの怪我でな…………。申し訳ないくらいだ。」
「私もBランク冒険者なのに足を引っ張ったからなぁ。」
群れを潰した影響か、時々単体のレッドオーガに遭遇する。
破れかぶれなのか圧倒的戦力差があるのに戦ってくるので、フイルミナさん達に倒してもらっている。
リリアさんは先程から顔を下に向けて難しい顔をしている。
幾ら恩人の無念を晴らしたとはいえ、やっぱり思うところがあるんだろう。
僕は………、ここは支えてあげるべきだな。
「リリアお疲れ様。…………何て言ったら良いのか分からないけど、レレアさんも天国でリリアの活躍を見て喜んでくれてるよ。何も知らない僕が言っても説得力ないかもだけどさ。」
僕としては慣れないながらもキザなセリフを言ったつもりだったが、対するリリアの反応は戸惑いだった。
「え?………いや!別に落ち込んでいたわけでは無いんですよ!?心配なさらなくても私も過去の事は整理が出来てますので。」
………………恥ずかしい!!
めっちゃカッコつけた分余計に恥ずかしい。
周りにも見てた一杯人いるし!
ボッチなりに勇気出したのになぁ。
「それじゃどうしてそんな顔してたんだ?」
照れ隠しでリリアさんに聞く。
「…………私はこう見えてもオーガの生態には詳しい方なんですが、どうも様子がおかしいんですよね。」
「それはどういうことだ?」
リョンさんが聞いてくる。
「群れのリーダーが死んだのにやけにオーガ達が落ち着いているような…………。普通であれば遭遇した段階で逃げたしてもおかしくないのに死ぬ寸前でも逃げる素振り刷らしないなんて………。それがレッドオーガ特有の行動なら良いんですが………。」
「なるほど………。まあ、それは今後我々獣人族で経過を見よう。どうせ冒険者ギルドの人間もここらに来るのだろう?その時に情報共有をすればいいだろう。」
「まあ、これだけの事態ですからね。ギルドからも研究チームが派遣されてくるだろうからね。…………あ!また来た。今度は………え?」
「フイルミナ?どうしたウサ?」
「いや…………レッドオーガが探知圏内に5……いや10……もっと増えている。」
!
油断して切っていた[魔力視]を発動させて周りを見ると数え切れない程のオーガが周りに居ることが分かった。
「今周りを調べてみたけど、これ囲まれてるわよ。最低でも3000以上はいる。」
「なっ!?それは本当か!?もう我々の集落もう近いんだぞ!?」
そう言うとリョンさんが言った瞬間にスィヨンさんが駆け出して行き、リョンさんや猫人族三人娘も続いて駆け出していく。
リョンさん達を追いかけながらリリアさんに尋ねる。
「これってどう言うことなんだリリア?」
「………分かりません。……ですがこれだけ統率の取れた動き………それと先程までの間接的な襲撃はもしかしたら私達の位置を探るために広範囲を探索していたからかもしれません。」
「それはまだ群れを指揮できる何者かが居るってことか。」
「それだけではないと思います。エミリアの虐殺と私達の戦いで殆どのオーガは死んだはず…………一体何処からそんな数のオーガが出てきたのか………。先程から見るにジェネラルも含む混成集団のようですし、ただの寄せ集めでもなさそうです…………。」
「どんな敵が出てきてもマスターなら敵じゃないです!リリ姉もラズ姉もヒスイもエミリアもいるですし、ニキスもついてますから!」
………………まあ、ニキスの言うとうり、この面子ならよっぽどがない限り死ぬような事態にはならないだろうな。
仮に島で出会ったレヴィアタンのレディアと出会っても99.9%死なずに逃げ切れる自信はあるしな。
「おい!お前ら無事か!!」
どうやら集落が見えてきたようだ。
「これは………。」
集落の中の建物は殆どが半壊していてとてもひどい有り様だ。
よく集落を見ると空き地の一部に沢山のオーガで塊になっている場所がある。
「首領!?生きたてのですか!?」
声はオーガの塊の中から聞こえる。
この塊は猫人達を倒す為のオーガ達の包囲網のようだ。
リョンさんは短剣、スィヨンさんは骨爪で斬りかかるが、身体が大きく尚且つ沢山いるオーガ達の包囲網を突破するには至らない。
「退いてください。」
リリアはそう言ってオーガ達の前に立つと剣の刃を横になりしてオーガ達を剣のよこ面で弾き飛ばした。
超巨体のオーガ達がバットで打たれたボールが如く吹き飛んでいく。
それを2,3回も繰り返すとオーガの包囲網に穴が開き中の様子が見える。
そこには60人ぐらいの猫人族達が武器を陣形を作って持ちオーガの攻撃から身を守っている。
殆どが女性で尚且つ陣形の中に居るのは子供だけだ。
リョンさんは戸惑いながら言う。
「オーガの群れはトップが潰れてしまえば、新たな群れのリーダーを決めるためにオーガ同士で殺し会うので、大分規模が小さくなる筈です。これでオーガによる被害も少なくなるでしょう。」
リリアさんはすっきりした顔で言った。
「まさか本当にキングレッドオーガを倒してしまうなんて…………、気がすむまでやらせてから無理矢理連れ帰るつもりだったのに……。」
まじですかフイルミナさん。
そんなつもりだったとは……。
「それにしてもSランクを単独討伐となるとギルドもなんか特別な対応をするかもな。」
「じゃあ帰りますかね。」
「あぁー、我らの集落に戻れば、細やかだが祝いの席を設けさせてくれ。我々ではどうにもならなかった。ありがとう。」
「[スラッシュ]!」
「[神速突き]ウサ!」
「[シザークロー]」
フイルミナさんとテッシィさんとスィヨンさんの技を受けてジェネラルオーガが倒れる。
「なんか申し訳ないですね。戦いを任せてしまって……。」
「我々の樹海だからな…このくらいはやらせてくれ。もう少しで我々の集落だしこのまま任せてくれ。…………本当はこの俺自身が戦いたいがこの怪我でな…………。申し訳ないくらいだ。」
「私もBランク冒険者なのに足を引っ張ったからなぁ。」
群れを潰した影響か、時々単体のレッドオーガに遭遇する。
破れかぶれなのか圧倒的戦力差があるのに戦ってくるので、フイルミナさん達に倒してもらっている。
リリアさんは先程から顔を下に向けて難しい顔をしている。
幾ら恩人の無念を晴らしたとはいえ、やっぱり思うところがあるんだろう。
僕は………、ここは支えてあげるべきだな。
「リリアお疲れ様。…………何て言ったら良いのか分からないけど、レレアさんも天国でリリアの活躍を見て喜んでくれてるよ。何も知らない僕が言っても説得力ないかもだけどさ。」
僕としては慣れないながらもキザなセリフを言ったつもりだったが、対するリリアの反応は戸惑いだった。
「え?………いや!別に落ち込んでいたわけでは無いんですよ!?心配なさらなくても私も過去の事は整理が出来てますので。」
………………恥ずかしい!!
めっちゃカッコつけた分余計に恥ずかしい。
周りにも見てた一杯人いるし!
ボッチなりに勇気出したのになぁ。
「それじゃどうしてそんな顔してたんだ?」
照れ隠しでリリアさんに聞く。
「…………私はこう見えてもオーガの生態には詳しい方なんですが、どうも様子がおかしいんですよね。」
「それはどういうことだ?」
リョンさんが聞いてくる。
「群れのリーダーが死んだのにやけにオーガ達が落ち着いているような…………。普通であれば遭遇した段階で逃げたしてもおかしくないのに死ぬ寸前でも逃げる素振り刷らしないなんて………。それがレッドオーガ特有の行動なら良いんですが………。」
「なるほど………。まあ、それは今後我々獣人族で経過を見よう。どうせ冒険者ギルドの人間もここらに来るのだろう?その時に情報共有をすればいいだろう。」
「まあ、これだけの事態ですからね。ギルドからも研究チームが派遣されてくるだろうからね。…………あ!また来た。今度は………え?」
「フイルミナ?どうしたウサ?」
「いや…………レッドオーガが探知圏内に5……いや10……もっと増えている。」
!
油断して切っていた[魔力視]を発動させて周りを見ると数え切れない程のオーガが周りに居ることが分かった。
「今周りを調べてみたけど、これ囲まれてるわよ。最低でも3000以上はいる。」
「なっ!?それは本当か!?もう我々の集落もう近いんだぞ!?」
そう言うとリョンさんが言った瞬間にスィヨンさんが駆け出して行き、リョンさんや猫人族三人娘も続いて駆け出していく。
リョンさん達を追いかけながらリリアさんに尋ねる。
「これってどう言うことなんだリリア?」
「………分かりません。……ですがこれだけ統率の取れた動き………それと先程までの間接的な襲撃はもしかしたら私達の位置を探るために広範囲を探索していたからかもしれません。」
「それはまだ群れを指揮できる何者かが居るってことか。」
「それだけではないと思います。エミリアの虐殺と私達の戦いで殆どのオーガは死んだはず…………一体何処からそんな数のオーガが出てきたのか………。先程から見るにジェネラルも含む混成集団のようですし、ただの寄せ集めでもなさそうです…………。」
「どんな敵が出てきてもマスターなら敵じゃないです!リリ姉もラズ姉もヒスイもエミリアもいるですし、ニキスもついてますから!」
………………まあ、ニキスの言うとうり、この面子ならよっぽどがない限り死ぬような事態にはならないだろうな。
仮に島で出会ったレヴィアタンのレディアと出会っても99.9%死なずに逃げ切れる自信はあるしな。
「おい!お前ら無事か!!」
どうやら集落が見えてきたようだ。
「これは………。」
集落の中の建物は殆どが半壊していてとてもひどい有り様だ。
よく集落を見ると空き地の一部に沢山のオーガで塊になっている場所がある。
「首領!?生きたてのですか!?」
声はオーガの塊の中から聞こえる。
この塊は猫人達を倒す為のオーガ達の包囲網のようだ。
リョンさんは短剣、スィヨンさんは骨爪で斬りかかるが、身体が大きく尚且つ沢山いるオーガ達の包囲網を突破するには至らない。
「退いてください。」
リリアはそう言ってオーガ達の前に立つと剣の刃を横になりしてオーガ達を剣のよこ面で弾き飛ばした。
超巨体のオーガ達がバットで打たれたボールが如く吹き飛んでいく。
それを2,3回も繰り返すとオーガの包囲網に穴が開き中の様子が見える。
そこには60人ぐらいの猫人族達が武器を陣形を作って持ちオーガの攻撃から身を守っている。
殆どが女性で尚且つ陣形の中に居るのは子供だけだ。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
141
-
-
140
-
-
841
-
-
1
-
-
23252
-
-
70810
-
-
125
-
-
440
-
-
140
コメント