クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
161話 選択肢
突如視線を横にずらしたレディアを不思議に思い、戸惑い覚える。
それは他のみんなも同じだったようで戦闘が始まって初めての静寂が訪れた。
レディアは視線をさ迷わせたあと、焦った様に空を見ている。
固定された視線の先を見ると黒い影が見える。
「あれは……?」
黒い点を鑑定しようとしたが、遠すぎて上手く発動しない。
<[状態異常妄想(遠視)]>
[遠視]の状態異常は発動させた。
効果は文字通りだが、その精度はスマホカメラよりはましといったレベルの倍率だ。
遠視したことにより黒い点の姿が明らかになる。
それは空を飛ぶ爬虫類。翼二つに足が二つの翼竜だ。
そしてその二つの足には、一度見たことのある生き物が抱えられている。
《羽の生えたトカゲ風情がふざけたことをしてくれるではないか!》
自分の子を拐われたことにレディアがぶちギレだ。
おぉ……怖っ。
さっきまでの戦闘の比ではない程の殺気を出しながら翼竜よ方に泳いでいった。
そう言えば戦闘前に一度だけ子竜を見たが、レディアが起こしたり海のうねりを恐れて浅瀬の海面に隠れていたようだ。
そして無防備な子竜に翼竜は目を付けたのだろう。
子供とはいえ、高位の魔物である竜、膨大な経験値や魔力に誘われたのだろう。
「……どうしますか美月様?」
「………どうするもこうするも……どうするかは置いといて取り敢えず追いかけよう。」
全員で翼竜を追い掛けているレディアを追い掛ける
はぁーどうするかなぁ。
この後戦うって感じでも無いしなぁ。
本音を言えばこの隙にトンズラしたいところではあるんだが………あんな真剣な母親の姿を見て放置するのも気が引ける。
30秒ほど追い掛けると目の前のレディアが止まっていることに気付く。
何故止まっているのか?と一瞬疑問に思ったが、疑問は直ぐに氷解した。
それは翼竜が逃げたのが島の奥の方だったからだ。
ぶちギレしたレディアに恐怖を感じたのか一目散に世界樹の方に飛んでいっている。
幾ら海で最強の魔物でも陸には手を出せないらしい。
《余の子を返してもらうぞ!!》
レディアがブレスの準備をしている!?
「お、おい!そんなもん撃ったらお前の子供に当たりかねないぞ!?それに翼竜だけに当たったとしても子竜が高いところから落ちてしにかねない。」
《ではみすみすあのトカゲに子を奪われろというのか!》
こっちは善意で言ったのに………。
そんなレディアの姿を見て僕としてはどうしたいかは決まった。
周りを見渡して見ると皆も思うところは有ったようで僕に選択を任せてくれるようだ。
…………いや?そう言えば皆はいつも僕に選ばせてくれてたっけ?
たまには意見をしてくれると嬉しいんだけどな………って早く行動を起こさないとレディアがブレスで自分の子を殺しかねない。
「仕方ない。僕らがあの子竜を助けよう。さっきの戦闘で使ったから判ると思うが僕らは多少なら空を移動できる。適役だろう?」
《………何のつもりだ?》
「そりゃ見返りも期待してる。僕らの目的は知っているだろう?」
まあ、そりゃレディアと戦うことに比べたら大したこと無いが多少のリスクはあるし、見返りにこの島から僕達を安全に出る許可も欲しい。
《………………。》
レディア的にはどっちを選んでも子育てにリスクのある選択肢。
前者を選べば今の子供は助けられるが、未来の子供に危険が及ぶリスクが生じる。後者を選べば目の前の子供はほぼほぼ助からない。
時間だけが無為に過ぎていく。
こうしている間にも翼竜はどんどん遠くに飛んでいっている。
しかし、レディアは答えを出せていない。
仕方ないここはこっちが折れてやるか。
それは他のみんなも同じだったようで戦闘が始まって初めての静寂が訪れた。
レディアは視線をさ迷わせたあと、焦った様に空を見ている。
固定された視線の先を見ると黒い影が見える。
「あれは……?」
黒い点を鑑定しようとしたが、遠すぎて上手く発動しない。
<[状態異常妄想(遠視)]>
[遠視]の状態異常は発動させた。
効果は文字通りだが、その精度はスマホカメラよりはましといったレベルの倍率だ。
遠視したことにより黒い点の姿が明らかになる。
それは空を飛ぶ爬虫類。翼二つに足が二つの翼竜だ。
そしてその二つの足には、一度見たことのある生き物が抱えられている。
《羽の生えたトカゲ風情がふざけたことをしてくれるではないか!》
自分の子を拐われたことにレディアがぶちギレだ。
おぉ……怖っ。
さっきまでの戦闘の比ではない程の殺気を出しながら翼竜よ方に泳いでいった。
そう言えば戦闘前に一度だけ子竜を見たが、レディアが起こしたり海のうねりを恐れて浅瀬の海面に隠れていたようだ。
そして無防備な子竜に翼竜は目を付けたのだろう。
子供とはいえ、高位の魔物である竜、膨大な経験値や魔力に誘われたのだろう。
「……どうしますか美月様?」
「………どうするもこうするも……どうするかは置いといて取り敢えず追いかけよう。」
全員で翼竜を追い掛けているレディアを追い掛ける
はぁーどうするかなぁ。
この後戦うって感じでも無いしなぁ。
本音を言えばこの隙にトンズラしたいところではあるんだが………あんな真剣な母親の姿を見て放置するのも気が引ける。
30秒ほど追い掛けると目の前のレディアが止まっていることに気付く。
何故止まっているのか?と一瞬疑問に思ったが、疑問は直ぐに氷解した。
それは翼竜が逃げたのが島の奥の方だったからだ。
ぶちギレしたレディアに恐怖を感じたのか一目散に世界樹の方に飛んでいっている。
幾ら海で最強の魔物でも陸には手を出せないらしい。
《余の子を返してもらうぞ!!》
レディアがブレスの準備をしている!?
「お、おい!そんなもん撃ったらお前の子供に当たりかねないぞ!?それに翼竜だけに当たったとしても子竜が高いところから落ちてしにかねない。」
《ではみすみすあのトカゲに子を奪われろというのか!》
こっちは善意で言ったのに………。
そんなレディアの姿を見て僕としてはどうしたいかは決まった。
周りを見渡して見ると皆も思うところは有ったようで僕に選択を任せてくれるようだ。
…………いや?そう言えば皆はいつも僕に選ばせてくれてたっけ?
たまには意見をしてくれると嬉しいんだけどな………って早く行動を起こさないとレディアがブレスで自分の子を殺しかねない。
「仕方ない。僕らがあの子竜を助けよう。さっきの戦闘で使ったから判ると思うが僕らは多少なら空を移動できる。適役だろう?」
《………何のつもりだ?》
「そりゃ見返りも期待してる。僕らの目的は知っているだろう?」
まあ、そりゃレディアと戦うことに比べたら大したこと無いが多少のリスクはあるし、見返りにこの島から僕達を安全に出る許可も欲しい。
《………………。》
レディア的にはどっちを選んでも子育てにリスクのある選択肢。
前者を選べば今の子供は助けられるが、未来の子供に危険が及ぶリスクが生じる。後者を選べば目の前の子供はほぼほぼ助からない。
時間だけが無為に過ぎていく。
こうしている間にも翼竜はどんどん遠くに飛んでいっている。
しかし、レディアは答えを出せていない。
仕方ないここはこっちが折れてやるか。
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コメント
白髪
女体化しないかな
カツ丼
なんかレディアすきだわ