クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
114話 生還
他にも色々変化してしまっているようだ。
リリアさんのステータスを細部まで確認する
魔族
遥か太古の昔に人間と擬人化した魔物の間に生まれた子供の子孫。
魔物と人間、両方の性質を備えている。
基本的には人間と同じように生活する。
魔素に高い適性を持っており、人間に比べてステータスが高い傾向にある。
種族によりけりだが、大体の種族は人間と同等の知性を有している。
鬼人族
遥か太古の昔に人間と鬼系の魔物の間に生まれた子供の子孫。
魔族の中でも特にステータスが高い傾向にあるが、その代わり知性が低いことも多くあり、戦闘技術が低いことが多々ある。
しかし、それを補って余るほどのステータスの高さで、魔族の中でもかなり高位の強さ。
魔族!魔物と人間の間に生まれた種族なのか!
それなら魔物化した、リリアさんも両方の血を持っているから魔族になるのは当然かもしれない。
だけど、魔族ってことは人類の敵対者ってことか。
それに鬼人族………………。知性が低いと書いてあるなリリアさんに悪い影響がないといいんだけど………。
「あ…………うーん?」
「リリアさん大丈夫ですか?意識は問題ないですか?」
「え、えぇ。体も特に痛くは無いですし、頭が働かなくなった感じもありません。」
特別、性格が変わったり、行動がおかしくなったりしてないから特に問題なさそうだ。
いつものリリアさんだ。
「そうですか………………それは良かったです。ですけど種族が魔族に………………、それにレベル1に戻ってしまったみたいですいません。」
よく見るとリリアさんの額には一本の角が生えている。
サイズが小さくて肌色なので目立つことはないかもしれないが、それでも角が生えるなんてかなり困るだろう。
それ以外は見た目に変化はないかな?
「まあ、死ぬのに比べれば、角一本くらい大したことありませんよ。
それにレベルが初期化されたのだって私にとっては好都合なんですよ? 」
「え?なんでですか?」
「私のステータスは高位の冒険者をやっていくには、かなり低めのステータスでした。私くらいのステータスなら本来は低級坊けが良いところです。技術で補っていましたが、正直限界が近かったと思います。ですから冒険者を止めたんですが、今のこのステータスならもっと先の、私が諦めたその先の強さまでたどり着ける気がします。ですから感謝してます。」
そうか………………。 
「リリアさんなら確実にもっと強くなれると思います。僕も微力ながら手伝いますよ。」
「ありがとうございます。………………それで、私が先程言おうとしたことの続きなんですが…………。」
?
何かあったっけ?
リリアさんの治療が大変で何があったか思い出せないな?
…………あっ、そう言えば治療前にリリアさんが何か言いかけてたような?
「美月様………………。私は貴方の事を愛してます。私の恋人になってくださいませんか?」
「え!」
今なんて?
恋人になってだと!? 
この僕が?
「私の人生において、美月様と居た時間以上に楽しい時間はありませんでした。私はこの先、美月様と一緒でないと人生を楽しみきれないと思いました。お願いします。私とずっと一緒居てください。」
………………。
初めてこんな好意受けた。
正直嬉しいし、こんな美人で可愛くて、優しい人を恋人に出来るなんて日本に居た頃じゃ、絶対に不可能だった。
だが、俺には………。
別に美樹ちゃんと恋人だったわけじゃ無いけど、僕の気持ちは確かに美樹ちゃんに向いていた。
なのに他の人に告白されたからって、乗り換えるのは美樹ちゃんにも失礼だし、何よりリリアさんに失礼だ。
なんて言えば………………、適当な事を言って誤魔化すのはもっと失礼なことだ。
取り敢えず、素直に自分の気持ちを伝えることでしかリリアさんの事を考えた答えを出せないだろう。
「すいません。僕もリリアさんと居た時間は楽しかったですし、これからも仲良くやって行きたいと思います。ですが、僕には………………。」
なんと言って良いか思い悩んでいるとリリアさんが話始めた。
「気付いてました。美月様には気になっている人が居ることには…………。それでも言わずにはいられませんでした。 私にとってはそれほど重要な事なのです。」
「………………。すいません。とても魅力的な提案でした。リリアさんみたいな素敵な恋人が出来るチャンスなんてもう二度とないと思います。でも…………、それでも僕はその人への未練が残ります。美樹ちゃんへの思いを捨てることはできません。」
「そうですか………………。ということは私自身は好きですが、想い人がいるから恋人同士にはなれないということですか?」
「そういうことになりますね………………。」
そう伝えるとリリアさんは地面に目線を落とし、落胆した様子でため息をした。
しかし、直ぐに顔をあげると笑いかけるように言う。
「出来れば嫌でしたが、それでは私は第2夫人となることにしましょうか。」
「………………ふぇ?」
「ですから、私は第2夫人としてよろしくお願いいたします。」
リリアさんは笑顔でそう告げながら僕の手を握る。
ビックリし過ぎて思考が止まってて、反応が遅れてしまった。
「ちょっ、ちょっと待ってください!だ、第2夫人ってどうゆうことですか!」
そう言って、近くに来ていたリリアさんを遠くに押し戻したのだった。
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コメント
ノベルバユーザー85202
主人公魔人なんだからリリア変質させなくてもテイムできたんじゃないのかな?