シロトクロ
第14話 ダイジナコト
ユウ「大事な事……」
アズマ「あぁ。お前は優しい。だがそれが仇になっている。」
ユウ「………。」
アズマ「守りたいって気持ちは大切だ。守りたいものがあるヤツってのは強いしな。」
ユウ「なら……俺には何が足りないんだ…」
アズマ「はぁ……覚悟だよ。」
ユウ「覚…悟……」
アズマ「中途半端な気持ちじゃ守るべきものと倒さなきゃいけないものの区別が付けられねぇ。」
ユウ「くっ……」
アズマ「お前はその力の意味を理解していない。ヒーローにでもなったつもりなんだろうが……」
ユウ「正義の為に戦うのがシロなんじゃないのか!?」
アズマ「情に流されて戦う事すら出来ないあのザマがお前のいう正義なのか?」
アズマ「お前の正義はそんな中途半端なものなのか?」
ユウ「くっ…」
アズマ「戦いの中で情に流されるということは死を意味する。」
ギン「昨日の敵は今日の友。世の中そんな甘くない。特にこの力の前ではな…」
ユウ「でも!」
レン「ユウッ!お前のその迷いがッ!キグナスとかいうヤツを苦しめたって何で気付かないんだ!!!」
ユウ「!!」
レン「たった1度戦ったくらいで気を許したつもりなんだろうが、そんなのお前の自分勝手な都合だ!俺にはヤツがお前を利用したとしか思えねぇ!」
ユウ「んだとっ!?」
レン「お前の心の弱さにつけ込んで戦う意思を無くしていたようにしか思えねぇ!」
レン「遊びじゃねぇんだよ!友達ごっこじゃねぇんだよ!お前が信じるべきなのはシロの仲間だろうが!!俺達の事だろうがッ!!」
ユウ「!!」
アズマ「分かったか?ユウ。これが大事な事だ。“仲間を信じる”。これなんだよ。」
レン「断言するぞユウ。お前がしっかりしねぇとシロは潰れるぞ。」
ギン「レン、お前……」
アズマ「お前には素質がある。気付いてねぇかもしれねぇが…」
ユウ「素質…?」
アズマ「お前のコアは心臓に発現したんだろ?こんなイレギュラーは今まで無かった!」
ギン「コアに選ばれ…更に選ばれた人間。」
ユウ「それが…俺…」
アズマ「だから、お前がやられたらもう終わりなんだよ。」
レン「ユウ、だからもっと覚悟を持て。力を手に入れた事には意味がある。」
ユウ「レン……ギン…アズマ……」
ギン「アズマ…お前、良いパートナーを見つけたな。」
アズマ「あたりめーだろ。俺の見る目は正しいからな!」
ユウ「お前らすまなかった。力を手に入れて浮かれてた。守りたいって気持ちを履き違えてた…」
ギン「ユウ……」
アズマ「ふっ。」
ユウ「もう迷わない!俺は、この力でクロと戦う!」
レン「ったく。おせーよ!!ばーか!」
ギン「それにしても、レン。力の使い方に無駄がなかった。とてもじゃないが1日、2日で出来ることじゃないが……」
アズマ「こいつが力を発現したのは4日前だ。」
ギン「!?って事は…キグナスに撃たれた時!」
アズマ「偶然か必然か分からんがその時に認識し発現したみてぇだな!無意識のうちに」
ギン「こいつ……それでいてこの短期間でそれだけ無駄のない戦い方をマスターしているだと……」
ユウ「飲み込みが早いのは昔からなんだよこいつ…」
ギン「いや、だとしても……」
アズマ「俺の教え方が……」
レン「間の空間とはいえ、あんだけ全力で殺しに来られたら嫌でも無駄のない力の使い方を身につけないとだろうが!!」
ユウ「まじかよ…」
ギン「アズマ……相変わらずお前は鬼みてーだな……」
アズマ「馬鹿野郎!鬼みたいだぁー?鬼だよッ!!」
こうして、新たな覚悟を決めユウは歩き出した。
そして、シロに新たな仲間が加わった。
雷のコア。
久能 レン。
パートナーは鬼のアズマ!
つづく………
アズマ「あぁ。お前は優しい。だがそれが仇になっている。」
ユウ「………。」
アズマ「守りたいって気持ちは大切だ。守りたいものがあるヤツってのは強いしな。」
ユウ「なら……俺には何が足りないんだ…」
アズマ「はぁ……覚悟だよ。」
ユウ「覚…悟……」
アズマ「中途半端な気持ちじゃ守るべきものと倒さなきゃいけないものの区別が付けられねぇ。」
ユウ「くっ……」
アズマ「お前はその力の意味を理解していない。ヒーローにでもなったつもりなんだろうが……」
ユウ「正義の為に戦うのがシロなんじゃないのか!?」
アズマ「情に流されて戦う事すら出来ないあのザマがお前のいう正義なのか?」
アズマ「お前の正義はそんな中途半端なものなのか?」
ユウ「くっ…」
アズマ「戦いの中で情に流されるということは死を意味する。」
ギン「昨日の敵は今日の友。世の中そんな甘くない。特にこの力の前ではな…」
ユウ「でも!」
レン「ユウッ!お前のその迷いがッ!キグナスとかいうヤツを苦しめたって何で気付かないんだ!!!」
ユウ「!!」
レン「たった1度戦ったくらいで気を許したつもりなんだろうが、そんなのお前の自分勝手な都合だ!俺にはヤツがお前を利用したとしか思えねぇ!」
ユウ「んだとっ!?」
レン「お前の心の弱さにつけ込んで戦う意思を無くしていたようにしか思えねぇ!」
レン「遊びじゃねぇんだよ!友達ごっこじゃねぇんだよ!お前が信じるべきなのはシロの仲間だろうが!!俺達の事だろうがッ!!」
ユウ「!!」
アズマ「分かったか?ユウ。これが大事な事だ。“仲間を信じる”。これなんだよ。」
レン「断言するぞユウ。お前がしっかりしねぇとシロは潰れるぞ。」
ギン「レン、お前……」
アズマ「お前には素質がある。気付いてねぇかもしれねぇが…」
ユウ「素質…?」
アズマ「お前のコアは心臓に発現したんだろ?こんなイレギュラーは今まで無かった!」
ギン「コアに選ばれ…更に選ばれた人間。」
ユウ「それが…俺…」
アズマ「だから、お前がやられたらもう終わりなんだよ。」
レン「ユウ、だからもっと覚悟を持て。力を手に入れた事には意味がある。」
ユウ「レン……ギン…アズマ……」
ギン「アズマ…お前、良いパートナーを見つけたな。」
アズマ「あたりめーだろ。俺の見る目は正しいからな!」
ユウ「お前らすまなかった。力を手に入れて浮かれてた。守りたいって気持ちを履き違えてた…」
ギン「ユウ……」
アズマ「ふっ。」
ユウ「もう迷わない!俺は、この力でクロと戦う!」
レン「ったく。おせーよ!!ばーか!」
ギン「それにしても、レン。力の使い方に無駄がなかった。とてもじゃないが1日、2日で出来ることじゃないが……」
アズマ「こいつが力を発現したのは4日前だ。」
ギン「!?って事は…キグナスに撃たれた時!」
アズマ「偶然か必然か分からんがその時に認識し発現したみてぇだな!無意識のうちに」
ギン「こいつ……それでいてこの短期間でそれだけ無駄のない戦い方をマスターしているだと……」
ユウ「飲み込みが早いのは昔からなんだよこいつ…」
ギン「いや、だとしても……」
アズマ「俺の教え方が……」
レン「間の空間とはいえ、あんだけ全力で殺しに来られたら嫌でも無駄のない力の使い方を身につけないとだろうが!!」
ユウ「まじかよ…」
ギン「アズマ……相変わらずお前は鬼みてーだな……」
アズマ「馬鹿野郎!鬼みたいだぁー?鬼だよッ!!」
こうして、新たな覚悟を決めユウは歩き出した。
そして、シロに新たな仲間が加わった。
雷のコア。
久能 レン。
パートナーは鬼のアズマ!
つづく………
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