貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無双します
国士騎士④
アルトに言われて麓まで引き返した騎士団一行は、麓に着くなり直ぐに話し合いを始めた。
「とりあえず、仮でリーダーを決めないか? 」
「そうだな……確かにそうしないと統率が取れそうもない。よし、お前がやれ」
剣を持った男は、杖を持った魔法師の男を指名した。
「な、なんで俺? 」
「お前、常に後ろから全体を見ているだろう。それに、さっきの戦いでもお前だけは、的確にゴブリンを倒しながら味方の補助を行っていた。物理戦は苦手なようだが、魔法戦、頭脳戦においては頭一つ飛び出てるように見える。リーダーにピッタリだと思うのは俺だけか? 」
「そ、それならそんなに僕の事を見ている貴方もリーダーに……」
「俺は違う。お前の事は気になってみていたが、それ以外は全く見えていない。戦闘になると、周りを見るのが苦手なんだ」
「だけど……」
その魔法師は少し気が弱いのか、中々リーダーを承諾しない。
大きなローブを纏ってはるが、時折見える足や腕は戦士のそれではない、華奢な体型だ。
「ってかお前、リーダーになるの嫌なのか? 」
「嫌ってわけでは無いですけど……その、僕なんかがリーダーになってもいいのかなと」
「何言ってんだ。お前以上の適任者はここにはいねーよ。ここには我の強い奴が多いからな、そんな奴にリーダー任せたら崩壊しちまう」
周りから同意の声が溢れる。
彼らは、今回ミスをしたとしても一応は実力者だ。恐らくパーティーを組んだ経験もあるだろう。
そういったものは、自分が''使う側''の人間なのか''使われる側''の人間なのかをよく知っている。
悔しくても、その現実を受け入れないと死ぬからだ。
そして、ここにいる大半が我の強い''使われる側''であると自覚をしている。
「僕でいいなら……やります。やらせてください! 」
「よく言った! じゃあリーダーさん、指示を出してくれ」
「はい! 」
それからは早かった。
先程の気弱な男、名をランドと言うが彼の指揮者としての実力は本物であった。
自らを過度に卑下するが故、相手の足を引っ張らないようにと相手の実力を見極め、実力と不釣り合いな、自分よりも数段ランクの低い者と手を組む。
相手の力量を正確に見極める。彼が、そんな中で手に入れた力である。
それを駆使して組み上げられた小隊は、かなり機能的である。
第一小隊は、剣士7名と魔法師2名で構成されている。
この魔法師は、補助魔法に特化しているため普通の魔法師隊では力を発揮しきれない。
彼は、剣士の軍団に入れることで真価を発揮する。
第二小隊は、魔法師4名と剣士4名で構成されている。
これは、前衛の剣士と後衛の魔法師が互いに息を合わせることで、攻撃だけでなく回復、防御も個々で行える隊だ。
これは息が合わないと行けないので、仲間内の6人を集めた。
第三小隊は、魔法師7名と盾使い3名で構成されている。
この隊は完全に砲撃種で、防御を盾に任せ、高火力の魔法を使い敵を殲滅する。
他よりも機動力は劣るが、火力でいえば1番だろう。
第四小隊は、弓使い3名と盾使い2名で構成されている。
遠距離攻撃を得意とし、盾で身を隠しながら弓を何本も放つ厄介な隊だ。
前線から遠い事もあり、他の隊よりも多くの荷物を運んでいる。
これ程の分担を、ものの10分程度で完了させてしまった。
そして、彼らはまた山を登り始めた。
「とりあえず、仮でリーダーを決めないか? 」
「そうだな……確かにそうしないと統率が取れそうもない。よし、お前がやれ」
剣を持った男は、杖を持った魔法師の男を指名した。
「な、なんで俺? 」
「お前、常に後ろから全体を見ているだろう。それに、さっきの戦いでもお前だけは、的確にゴブリンを倒しながら味方の補助を行っていた。物理戦は苦手なようだが、魔法戦、頭脳戦においては頭一つ飛び出てるように見える。リーダーにピッタリだと思うのは俺だけか? 」
「そ、それならそんなに僕の事を見ている貴方もリーダーに……」
「俺は違う。お前の事は気になってみていたが、それ以外は全く見えていない。戦闘になると、周りを見るのが苦手なんだ」
「だけど……」
その魔法師は少し気が弱いのか、中々リーダーを承諾しない。
大きなローブを纏ってはるが、時折見える足や腕は戦士のそれではない、華奢な体型だ。
「ってかお前、リーダーになるの嫌なのか? 」
「嫌ってわけでは無いですけど……その、僕なんかがリーダーになってもいいのかなと」
「何言ってんだ。お前以上の適任者はここにはいねーよ。ここには我の強い奴が多いからな、そんな奴にリーダー任せたら崩壊しちまう」
周りから同意の声が溢れる。
彼らは、今回ミスをしたとしても一応は実力者だ。恐らくパーティーを組んだ経験もあるだろう。
そういったものは、自分が''使う側''の人間なのか''使われる側''の人間なのかをよく知っている。
悔しくても、その現実を受け入れないと死ぬからだ。
そして、ここにいる大半が我の強い''使われる側''であると自覚をしている。
「僕でいいなら……やります。やらせてください! 」
「よく言った! じゃあリーダーさん、指示を出してくれ」
「はい! 」
それからは早かった。
先程の気弱な男、名をランドと言うが彼の指揮者としての実力は本物であった。
自らを過度に卑下するが故、相手の足を引っ張らないようにと相手の実力を見極め、実力と不釣り合いな、自分よりも数段ランクの低い者と手を組む。
相手の力量を正確に見極める。彼が、そんな中で手に入れた力である。
それを駆使して組み上げられた小隊は、かなり機能的である。
第一小隊は、剣士7名と魔法師2名で構成されている。
この魔法師は、補助魔法に特化しているため普通の魔法師隊では力を発揮しきれない。
彼は、剣士の軍団に入れることで真価を発揮する。
第二小隊は、魔法師4名と剣士4名で構成されている。
これは、前衛の剣士と後衛の魔法師が互いに息を合わせることで、攻撃だけでなく回復、防御も個々で行える隊だ。
これは息が合わないと行けないので、仲間内の6人を集めた。
第三小隊は、魔法師7名と盾使い3名で構成されている。
この隊は完全に砲撃種で、防御を盾に任せ、高火力の魔法を使い敵を殲滅する。
他よりも機動力は劣るが、火力でいえば1番だろう。
第四小隊は、弓使い3名と盾使い2名で構成されている。
遠距離攻撃を得意とし、盾で身を隠しながら弓を何本も放つ厄介な隊だ。
前線から遠い事もあり、他の隊よりも多くの荷物を運んでいる。
これ程の分担を、ものの10分程度で完了させてしまった。
そして、彼らはまた山を登り始めた。
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