最強の魔王として異世界に転生しました

鈴木颯手

能力確認

    「さて、先ずは自分の能力の確認だな。これは見れるものなのか?」
    「はい、心の中でステータスを思い浮かべると出てきます」
    あの宣言から少したって俺は自分の能力の確認を行っていた。自分の能力を把握していないと訓練をしようにも何をすればいいのか分からなくなるからだ。
    俺はリナが言った通りにステータスらしきものを心に浮かべる。すると目の前にゲームとかによくあるステータス画面が現れた。
    いったいどういう仕組みなんだ?と一瞬考えたが放棄した。こんなものを考えようものなら物凄くややこしくなりそうな気がしたからだ。
    「成る程、これが俺のステータスか」
    下は俺のステータスだ。
名前:鈴木颯手
種族:魔王
レベル:1
体力:2000/2000
魔力量:1500/1500
STR:100
VIT:80
DEX:60
AGL:62
魔法:火、水、雷、闇、土
上位魔法:炎、氷、武、鬼


    「う~ん、これはどうもわからないな」
    「ではちょっとどんな感じか書いてくれますか?」
    俺は言われた通りにステータス画面に乗っている通りにかいた。
    「…すごいです。流石は魔王様です。普通はレベル1でここまでステータスは高くはないんですよ。それに使える魔法もたくさんあるし」
    「魔法はそんなに使えないのか普通は?」
    「はい、人間ならせいぜい1~3属性くらいで魔族でも最大5つまでですね。それもレベルをたくさん上げての最大5つなので」
    確かに以上だな。つまり今の俺は何年もかけて気づきあげるはずの能力がなにも苦労をしないで手に入れた状態か。
    「ちなみにリナのステータスはどんな感じなんだ?」
    俺はリナに問う。
    「私のはこんな感じですね」
名前:リナ
種族:魔族/ヴァンパイア
レベル45
体力:1850/2000
魔力量:1020/5500
STR:85
VIT:53
DEX:78
AGL:102
魔法:火、雷、闇
上位魔法:炎


    「…確かにレベル45のリナとほとんど変わらないな」
    しかし、AGL:102って。つまりこいつは機動戦を生かした戦いをするのかな。
    「いまのところ魔族の中で私が一番レベルが高いです。今この場にいる魔族も大体20~40のレベルなので」
    「成る程、これは魔族のレベル上げも行わないといけないのか。そういえばレベルはどうやってあげるんだ?」
    「大体主に3つですね。一つは魔物と戦うこと。これはマイナーなレベル上げの方法ですね。もう一つがひたすらに魔法を使うことですね。これは魔物と戦うことで起きる命の危険性はなくなりますがそれと同時にレベル上昇も遅いです。そして最後が対人戦ですね。これは人間と戦うことをいっているのではなく種族すべてに通用します」
    「成る程」
    最初と最後は一緒のような気もするが知識の違いなのかな。
    「ところで魔物ってどういうものを指すんだ?」
    「大体は各種族よりも知識が低いものたちのことですね。ただ、魔族は知識が高い魔物の総称なのでその辺は解りづらいですね」
    知識のあるものとないものの違いか。ずいぶんややこしいな。
    「よし、これで大体の把握は終わったしなあとは魔法の使い方だな」
    「はい、それはですね…」
    俺はこのあとリナに魔法の使い方を教えてもらった。え?なんで説明を省くかって?そんなもんめんどくさいからに決まってるじゃん。
    そんなわけで転生から1週間が過ぎた。俺は魔物狩りへとでかれるのであった。

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