テロリストが作った人体強化人間が異世界で暴れまくります

鈴木颯手

転生

    目が覚めた俺の眼前に広がっていたのは一面の緑だった。先ほどまで山んなかにいたのにいつの間に移動したのか?
    「ったく。いったいここはどこだ?」
    自害する時までずっと持っていた道具も無事だしその辺を散歩した。まあ、ここが何処だかわからないので散歩といえるかどうか。
    「とりあえず、人を探すか…ん?」
    馬の駆ける音がする。肉体改造された和人は普通人には聞こえない距離の音も聞き取れた。
    和人は持ってきていたスナイパーライフルを音のする方向へ向けスコープを覗いた。するとこちらへ向かってくる者の姿がはっきりと見えた。
    「前に3人、後ろに5人…か」
    どうやら前の3人を後ろ5人が追いかけているようだった。しかも前の3人の内一人は女性のようだ。
    「おっ、前の2人が的に突っ込んでいったな。殿か?こんな広い野原で殿やっても意味ないと思うがな」
    殿とは敵前逃亡する際に大軍またはお偉いさんを守るために、少数の隊がその場にとどまり敵を防ぐものである。しかし、逃げる側が目立つところにいたのでは意味がない。
    「まあ、可哀想だから助けてやっか」
    そういって構えてたスナイパーライフルを追撃するやつらに向ける。いつの間にか突っ込んだ2人は倒されたらしく後ろに転がっている。
    俺は一番前に出ていたやつの頭に標準をあわせて引き金を引く。盛大な音と共にたまが発射され、敵の頭に当たる。銃声に驚いたらしく馬をあやしている。
    俺は残りのやつらに銃口を向けた。


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    戦いはあっけなく終わった。銃声に驚いた敵を撃ちまくったらあっけなく死んだ。
    「こんなもんかな、っと」
    先ほど追われていた女が近づいて来た。俺はなんとなくホルダーに手をかける。ホルダーには「デザートイーグル改」が入っている。
    女は馬を降りると軽く頭を下げた。
    「危ないところを助けていただきありがとうございます」
    そう丁寧な口調で女は言った。来ている鎧からしてもかなり名家の出だろう。因みにずっと気になっていたのだが先ほどの連中といい、この女といい中世のような鎧を来ている。撮影とかではないだろうからどっかにタイムスリップでもしたか?
    「あの…。どうかしましたか?」
    考え込んでいた俺を彼女は除き混む。俺はあわてて答える。
    「あっ、いやなんでもないよ」 
    「そうですか。それより自己紹介がまだでしたね。私はサジタリア王国の西防衛総司令官レナード・ウィルトニアと申します」
    「俺は鈴木和人だ」
    俺は軽く挨拶を済ませて考え込む。聞いたことのない王国から察するにやはり異世界に来たようだ。とすると俺はどうすればいいんだ。
    「そういえば、どうしてこの様なところにいるのですか?」
    ウィルトニアが言うには、ここは前線からあまり離れていないとのこと、そんなところに人がいる時点で怪しい。
    俺はどう答えればいいのか分からなかった。正直に言っても変なことを言うと信じてもらえないだろう。俺が困っていると
    「まあ、和人さんがいなかったら私は死んでいましたしね」
    どうやらこれ以上深追いしないようだ。俺は心の中で胸を撫で下ろす。
    「よし、早くこんなところを離れよう。追っ手が来たとき隠れられないからな」
    そういって俺は歩きだした。

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