ドラゴン転生 龍帝誕生記(休載)
第弐拾玖話 お話し
「先程は助かりました」
「いいっていいって。困ったときはお互い様だよ」
「そうそう、私たちはエルカリダスの森を中心に活動している冒険者で私はリーシャ。魔法使いをやっているわ」
「俺はアルド。戦士をやっている」
「私はナルスタシア。サモナーよ」
「そして俺がリーダーのナグランだ。一応戦士をやってるよ」
「それでは俺の番ですね。俺は…」
そこで俺は気づいた。名前がないことに。
「どうした?」
ヤバイヤバイどうしよう!まさか「名前がありません」何て言えるわけもないしかといってすぐに思い付くわけでもないしああ!もう!どうしよう!
…よし!あれにしよう!
「俺の名前はレイと言います。魔法使いをやらせてもらっています」
覚えていないが何故かその名前が響いてきたからな。俺はレイと名乗るか。 
【レイを名前に登録しました】
【称号名無しのドラゴンが消滅しました】
【称号人間(仮)を入手しました】
なんか頭の中で響いているが無視しよう。それが一番だ。
「へぇ、魔法使いってことは君も冒険者なの?」
「いえ、普段は森の奥で生活していますので冒険者ではないですよ」
「ん?森ってエルカリダスの森のことか?あそこは結構弱いやつも強いやつもいるからよく無事だったな」
「これでもそれなりに魔法が使えるので」
「へぇ、どんな魔法を使えるの?」
俺が言った言葉に魔法使いのリーシャが食い付いてきた。同じく魔法を使うものとして興味が湧いたのだろう。
「えっと、大体の属性魔法は使えます。後は軽めの無属性魔法を」
「本当に!?凄いじゃない!」
何がすごいのか分からないがリーシャはかなり興奮ぎみで話を聞けそうにない。
「アホ、やめろ」
と、そこへアルドがリーシャの脇腹を肘でついた。魔法使いの紙装甲では戦士のつきもかなりのダメージらしく脇腹を抑えて呻き声をあげた。
「すまんな。こいつは魔法に目がなくてな。何か新しい発見がある度にこのような状態になるんだ」
「い、いえ。大変そうですね」
俺は心の底からそう思った。
「それで、結局何が珍しかったのですか?」
暫く時間をおくと復活してアルドに恨み言を言うリーシャに聞いた。今の俺は無知だからな。こう言うところからも情報を仕入れないとな。
リーシャは今度は真面目に話してくれた。
「そもそも人には適性があって属性の適性がないとその属性の魔法は使えないの。私は氷と水の適性があるの」
「そうなのですか。確かに俺はいろいろな属性の魔法が使えますね」
成る程、確かにこの体はチートだな。ドラゴンもいい転生物件だったのか。いや、分からないぞ。今はたまたまいいだけかもしれないからな。用心に越したことはないな。
となるとやっぱり冒険者になることは確定か?これからは人間の体で行動することがあるかもしれない。そうなったときにのために少しでもなれておく必要があるか。
「後、無属性はかなり特殊で他の属性は回るようにそれぞれが相性のいい属性と悪い属性を持っているの。だけど無属性にはそれがない。良くもなく悪くもない。それが無属性。回復魔法はここに分類されているわ」
確かにヒールも無属性立ったな。
「無属性を使える人は限られていて使えるってだけでちょっとした有名人になれるわ。それがそれこそ強力な無属性を使えれば国が欲しがるときもあるわ」
それほどまでに珍しいとは。無属性魔法を使うときは人目のないところで行い。他言無用にしないとな。
「あ、あのこの事は…」
「大丈夫よ。私は広言したりしないわ」
「俺もな」
「ああ」
「ええ」
「ね?」
「はい、ありがとうございます」
最初にあったときは最悪な出会いだったが中々いい人たちだな。
「いいっていいって。困ったときはお互い様だよ」
「そうそう、私たちはエルカリダスの森を中心に活動している冒険者で私はリーシャ。魔法使いをやっているわ」
「俺はアルド。戦士をやっている」
「私はナルスタシア。サモナーよ」
「そして俺がリーダーのナグランだ。一応戦士をやってるよ」
「それでは俺の番ですね。俺は…」
そこで俺は気づいた。名前がないことに。
「どうした?」
ヤバイヤバイどうしよう!まさか「名前がありません」何て言えるわけもないしかといってすぐに思い付くわけでもないしああ!もう!どうしよう!
…よし!あれにしよう!
「俺の名前はレイと言います。魔法使いをやらせてもらっています」
覚えていないが何故かその名前が響いてきたからな。俺はレイと名乗るか。 
【レイを名前に登録しました】
【称号名無しのドラゴンが消滅しました】
【称号人間(仮)を入手しました】
なんか頭の中で響いているが無視しよう。それが一番だ。
「へぇ、魔法使いってことは君も冒険者なの?」
「いえ、普段は森の奥で生活していますので冒険者ではないですよ」
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「これでもそれなりに魔法が使えるので」
「へぇ、どんな魔法を使えるの?」
俺が言った言葉に魔法使いのリーシャが食い付いてきた。同じく魔法を使うものとして興味が湧いたのだろう。
「えっと、大体の属性魔法は使えます。後は軽めの無属性魔法を」
「本当に!?凄いじゃない!」
何がすごいのか分からないがリーシャはかなり興奮ぎみで話を聞けそうにない。
「アホ、やめろ」
と、そこへアルドがリーシャの脇腹を肘でついた。魔法使いの紙装甲では戦士のつきもかなりのダメージらしく脇腹を抑えて呻き声をあげた。
「すまんな。こいつは魔法に目がなくてな。何か新しい発見がある度にこのような状態になるんだ」
「い、いえ。大変そうですね」
俺は心の底からそう思った。
「それで、結局何が珍しかったのですか?」
暫く時間をおくと復活してアルドに恨み言を言うリーシャに聞いた。今の俺は無知だからな。こう言うところからも情報を仕入れないとな。
リーシャは今度は真面目に話してくれた。
「そもそも人には適性があって属性の適性がないとその属性の魔法は使えないの。私は氷と水の適性があるの」
「そうなのですか。確かに俺はいろいろな属性の魔法が使えますね」
成る程、確かにこの体はチートだな。ドラゴンもいい転生物件だったのか。いや、分からないぞ。今はたまたまいいだけかもしれないからな。用心に越したことはないな。
となるとやっぱり冒険者になることは確定か?これからは人間の体で行動することがあるかもしれない。そうなったときにのために少しでもなれておく必要があるか。
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