異世界転生~神に気に入られた彼はミリタリーで異世界に日の丸を掲げる~
第二十九話
Ryouta Side
シードラ王国の仲介のおかげでガルムンド帝国との国交樹立がスムーズに行きそうだ。彼らは、というかシードラ王国の女王様は火薬の製造方法のみで抱き込めたようだ。火薬は火薬でも黒色火薬の製造方法だ。近代武器には全く使用されていない、地球の日本だと花火用くらいにしか需要がないものだ。それで火縄銃を作られようとこちらの脅威にはなりえない。
故に、こちらとしてはリスクなく仲介を受ける事が出来たようなものだ。そして、製造方法が分かったとしてもその材料を集められるかはまた別の話だ。シードラ王国の本土であるシードラ島は火山島ではないため硫黄が取れるという事は無いだろう。硝石に関しては場合によっては取れるかもしれないが古土法なら問題はない。取れる量なんてたかが知れているからな。
「閣下、ガルムンド帝国へは帆船で向かった方が良いでしょうか?」
「ああ、一応それで行ってくれ」
「かしこまりました」
シードラ王国へと向かってくれた島原雄星はガルムンド帝国へと向かってもらう。俺が作った三人の外交官の中で一番能力が高いからな。世界最強の国家であるガルムンド帝国に向かうには打ってつけの者だ。因みに、帆船についてはパララルカ王国の船を使おうかとも思ったが大半が破壊されたか、難民たちが聖オクシデント法王国に逃げる際に使いそのまま戻ってこないか、大陸領に逃げたパララルカ王国の残党たちが接収していった為一隻も残っていなかった。少し残念に思ったが何となく艦船一覧を見てみたらなんとありました。
帆船はそこまで細かく設定出来るわけではないようだ。あくまで帆船の種類を選び、船首像や旗を選べる程度だ。それを見て当初はガレオン船辺りにしようかとも思ったがガレオン船はデカいうえにパララルカ王国の軍船よりもデカい為ほぼ同じサイズのキャラベル船にする事にした。水夫は旧パララルカ王国の人を使う予定だ。足りなかったら召喚したり海軍の人間を教育……する時間はないから無理か。
そんな風に準備をしている内にシードラ王国から連絡が来た。ガルムンド帝国に伝え、新たなアルバ島の支配者として日本帝国を認め外交関係を築く用意があると相手が伝えて来たらしい。その報告を聞いた俺は直ぐに外交官を派遣する。キャラベル船5隻、外交官や護衛の兵士に水夫と総勢150名ほどが向かう。途中、シードラ王国の船10隻と合流し彼らの案内のもとガルムンド帝国が誇る港町ア・ガ・ムンドに向かうらしい。そこからなら帝都まで馬車で二日ほどらしい。という事は帝都は意外と海に近いようだ。
「さて、ガルムンド帝国に向かった者達から連絡が来るまで大分時間があるし色々と準備を進めていくか」
今の日本帝国はかなりスカスカと言っていい。軍事面はほぼ完成していると言っていいが政治面は全く作っていない。いい加減”帝国政府”を作るべきだろう。
そんな訳で帝国政府を作成する。俺が就いている総統を頂点に補佐官である右大臣と左大臣を置く。右大臣は政治を、左大臣は軍事のトップという位置づけだ。それぞれの下に政治と軍事に関する部門を置いていく。ガルムンド帝国に派遣した外交官も”外交省”と言う部門に入れる。他にも”教育省”、”警察省”、
”国土交通省”、”科学研究省”、”法務省”などを設立していく。一気に作っても周知までに時間が掛かる上に整備が出来ない為今のところは名ばかりの部門ばかりだ。流石に軍事面のような充実さは無理だ。
とは言えすぐに行った方が良い事もある。交通整理だ。今のところ、帝都ヤマトの周りは整備された道は通っていない。加えてアルバ島の中部は元々無法地帯だ。パララルカ王国がこの五年の間に山賊などは討伐して入植を行い始めていたようだがそれでも南部から順に、だ。北部には一切手が入っていないところもある。
それでは事実上南北で分裂している事になる。それは不味い為『車両一覧』より様々な重機を生み出すと同時にそう言ったものを扱える者達を召喚する。……こう言う事を行っていては人びとが育たない事は分かっているが早急に必要な現在としては仕方ないな。
取り敢えず帝都ヤマトから更地と化したパララルカ王国旧王都までをつなぐ道路を作ってもらう。車両の行き来を想定している為かなり大きな道路となるだろう。それでも他にも道路を整備するまでは唯一の行き来がしやすい道になるだろうから大きくても問題はないだろう。
「閣下、シードラ王国がアルバ島の領土に関して協議を行いたいと言ってきています」
「ああ、アインザックとかの部分か。くれるの?」
「無償、とまでは行きませんが格安で。と言ってきています」
どうやらあちらは持て余し始めたようだな。元々腐敗が酷いようだしこちらにアルバ島の統一という名目で渡して事後処理も任せようとしているのだろう。とは言え島全土が自国領というのは色々とやりやすいか……。
「分かった。こちらは前向きに検討すると伝えてくれ。今は流石に手がいっぱいいっぱいだからね」
「それは相手も理解している様で”手が空いた時で構わない”と伝えてきています」
流石は王女様。こちらの動きはお見通しか。そちらも追々処理していかないといけないな。
……さて、そろそろ港町に到着しただろうか?ガルムンド帝国が理性ある大国であることを祈るばかりだな。理性無き獣の如き大国なら厄介だからな。
シードラ王国の仲介のおかげでガルムンド帝国との国交樹立がスムーズに行きそうだ。彼らは、というかシードラ王国の女王様は火薬の製造方法のみで抱き込めたようだ。火薬は火薬でも黒色火薬の製造方法だ。近代武器には全く使用されていない、地球の日本だと花火用くらいにしか需要がないものだ。それで火縄銃を作られようとこちらの脅威にはなりえない。
故に、こちらとしてはリスクなく仲介を受ける事が出来たようなものだ。そして、製造方法が分かったとしてもその材料を集められるかはまた別の話だ。シードラ王国の本土であるシードラ島は火山島ではないため硫黄が取れるという事は無いだろう。硝石に関しては場合によっては取れるかもしれないが古土法なら問題はない。取れる量なんてたかが知れているからな。
「閣下、ガルムンド帝国へは帆船で向かった方が良いでしょうか?」
「ああ、一応それで行ってくれ」
「かしこまりました」
シードラ王国へと向かってくれた島原雄星はガルムンド帝国へと向かってもらう。俺が作った三人の外交官の中で一番能力が高いからな。世界最強の国家であるガルムンド帝国に向かうには打ってつけの者だ。因みに、帆船についてはパララルカ王国の船を使おうかとも思ったが大半が破壊されたか、難民たちが聖オクシデント法王国に逃げる際に使いそのまま戻ってこないか、大陸領に逃げたパララルカ王国の残党たちが接収していった為一隻も残っていなかった。少し残念に思ったが何となく艦船一覧を見てみたらなんとありました。
帆船はそこまで細かく設定出来るわけではないようだ。あくまで帆船の種類を選び、船首像や旗を選べる程度だ。それを見て当初はガレオン船辺りにしようかとも思ったがガレオン船はデカいうえにパララルカ王国の軍船よりもデカい為ほぼ同じサイズのキャラベル船にする事にした。水夫は旧パララルカ王国の人を使う予定だ。足りなかったら召喚したり海軍の人間を教育……する時間はないから無理か。
そんな風に準備をしている内にシードラ王国から連絡が来た。ガルムンド帝国に伝え、新たなアルバ島の支配者として日本帝国を認め外交関係を築く用意があると相手が伝えて来たらしい。その報告を聞いた俺は直ぐに外交官を派遣する。キャラベル船5隻、外交官や護衛の兵士に水夫と総勢150名ほどが向かう。途中、シードラ王国の船10隻と合流し彼らの案内のもとガルムンド帝国が誇る港町ア・ガ・ムンドに向かうらしい。そこからなら帝都まで馬車で二日ほどらしい。という事は帝都は意外と海に近いようだ。
「さて、ガルムンド帝国に向かった者達から連絡が来るまで大分時間があるし色々と準備を進めていくか」
今の日本帝国はかなりスカスカと言っていい。軍事面はほぼ完成していると言っていいが政治面は全く作っていない。いい加減”帝国政府”を作るべきだろう。
そんな訳で帝国政府を作成する。俺が就いている総統を頂点に補佐官である右大臣と左大臣を置く。右大臣は政治を、左大臣は軍事のトップという位置づけだ。それぞれの下に政治と軍事に関する部門を置いていく。ガルムンド帝国に派遣した外交官も”外交省”と言う部門に入れる。他にも”教育省”、”警察省”、
”国土交通省”、”科学研究省”、”法務省”などを設立していく。一気に作っても周知までに時間が掛かる上に整備が出来ない為今のところは名ばかりの部門ばかりだ。流石に軍事面のような充実さは無理だ。
とは言えすぐに行った方が良い事もある。交通整理だ。今のところ、帝都ヤマトの周りは整備された道は通っていない。加えてアルバ島の中部は元々無法地帯だ。パララルカ王国がこの五年の間に山賊などは討伐して入植を行い始めていたようだがそれでも南部から順に、だ。北部には一切手が入っていないところもある。
それでは事実上南北で分裂している事になる。それは不味い為『車両一覧』より様々な重機を生み出すと同時にそう言ったものを扱える者達を召喚する。……こう言う事を行っていては人びとが育たない事は分かっているが早急に必要な現在としては仕方ないな。
取り敢えず帝都ヤマトから更地と化したパララルカ王国旧王都までをつなぐ道路を作ってもらう。車両の行き来を想定している為かなり大きな道路となるだろう。それでも他にも道路を整備するまでは唯一の行き来がしやすい道になるだろうから大きくても問題はないだろう。
「閣下、シードラ王国がアルバ島の領土に関して協議を行いたいと言ってきています」
「ああ、アインザックとかの部分か。くれるの?」
「無償、とまでは行きませんが格安で。と言ってきています」
どうやらあちらは持て余し始めたようだな。元々腐敗が酷いようだしこちらにアルバ島の統一という名目で渡して事後処理も任せようとしているのだろう。とは言え島全土が自国領というのは色々とやりやすいか……。
「分かった。こちらは前向きに検討すると伝えてくれ。今は流石に手がいっぱいいっぱいだからね」
「それは相手も理解している様で”手が空いた時で構わない”と伝えてきています」
流石は王女様。こちらの動きはお見通しか。そちらも追々処理していかないといけないな。
……さて、そろそろ港町に到着しただろうか?ガルムンド帝国が理性ある大国であることを祈るばかりだな。理性無き獣の如き大国なら厄介だからな。
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