魔帝國戦記~ムーアシア大陸編~

鈴木颯手

09・戦力増強

突如森の方から現れた異形の化け物の攻撃によって首都の兵士たちは大混乱に陥った。
立ち向かおうにも出合い頭に肉片へと変えられ外に逃げようにも壁の上にもいるらしく蜘蛛の糸の様でありそれ以上に丈夫な意図によって雁字搦めにされ動けなくなっていった。
町の中央にある広場でマーシャル連邦の国王は自ら指揮を執って兵士を率いていた。
「よいか!敵に背を向けるものは許さん!陣形を早く整えよ!」
国王はそう言って指示を出すも兵士の士気はかなり低かった。それもそのはず、ひと月に渡る反乱の討伐を終えた翌日に化け物に襲われたのだ。ある者は神の罰だと叫んで化け物に無抵抗で殺されたり初めて見る異形の者の姿に耐え切れず精神に異常を来たしたものもいた。それに加えて化け物の圧倒的な強さであった。
首都にいた兵士は二千名程いたが半数以上が殺されており全て殺されたか捕虜となっていた。
「!?き、来たぞ!構えろ!」
陣形を組み終えた時目の前に蜘蛛型の化け物が数匹現れた。
「弓隊、放て!」
国王の声に合わせて弓隊が一斉に矢を放つ。矢は化け物に当たるが大したダメージを受けていなかった。そのまま前進して来る。
「ひっ!盾を構えよ!」
国王は恐怖で顔を歪めながら指示を出すがその前に前衛に巨大な火柱が立った。それによって前衛の動きが止まってしまう。それにより蜘蛛の化け物は崩れた陣形に雪崩れ込んだ。






















「うむ、決着がついたようだな」
崩れた人間の兵士を見て俺はそう呟く。まあ、例え陣形が機能していようと蟻蜘蛛なら十分対応できたからな。
俺は壁の上からギルと一緒に様子を見ていたが立ち上がり飛び下りる。今の俺のステータスなら飛び降りたとしても問題ない、物の数分で中央の広場に到着した。兵士の数はかなり減っていたが将官と思われる…いや、見につけている装飾品からみて貴族並みの大物と思われる。残念ながら気絶しているため詳しい話を聞くことは出来そうにないな。取りあえず捕虜の収容と事後処理を行わないとな。
「ギルはキメラ、ハイキメラと連携して町に潜んでいる可能性のある敗残兵を見つけて捕まえて来い。最悪の場合殺しても構わないが死体はちゃんと持って来るように」
『アルビーナも引き続き蟻蜘蛛と連携して逃げようとする敵を捕縛なり殺そうとするなりして決して逃がさないように』
『「了解しました」』
残念な事に町民は残らず逃げるか殺されるかされているため人間はかなり少ない。捕虜も千はいっていると思うがそれでも足りない可能性がある。それでは国づくりはままならないな。取りあえずゴブリンあたりでも召喚して数を無理矢理集めてみるか。

名前:種族:ゴブリンレベル:1体力:200魔力:0筋力:150防御力:80俊敏力:25抵抗値:50運:40ノーマルスキル:・棒術レベル1・連携レベル1・繁殖レベル1ユニークスキル:エクストラスキル:称号:

大した強さではないが人間相手なら問題なく相手できるな。それにこれを人間と組み合わせれば更なる強さを獲得できそうだな。
「主」
と、そこへギルが何やら一人の女性を抱えて現れた。見た感じ兵士ではなさそうだな。かなり衰弱しているしボロボロだ。
「王城の地下牢にこの女を含めた女性二十人が閉じ込められていました。恐らく反乱勢力の捕虜だと思われます」
成程、兵士の相手に生きながらえたということか。…そう言えばこういうものにありがちな事はゴブリンによる凌辱だよな。ちょうどゴブリンもいるし試してみるか?運が良ければ増やすことも出来るだろうし。ゴブリンのスキルにもそんな感じのスキルがあったからな。
【繁殖】
【このスキルはオス限定で有することが出来る。このスキルを持った者は異性と性交することでスキル保有者の力と同等のステータスを持った魔物を生み出すことが出来る。レベルが上がれば上がるほど一回で産める数が増え保有させられるステータスも上がる】
「よし、今からゴブリンを多数送る。お前は女どもが逃げないように見張るように」
「了解しました」
スキルをみて俺は即決した。これなら俺に依存しないで戦力を確保することが出来る。今は大した数ではないがレベルが上がればそのスキルも遺憾なく発揮できるだろう。全く、今回の行動は上手く行ったな。
さて、気を取り直して兵士をいじく「き、きさま!こんな事してただで済むと思っているのか!?」…煩い奴を黙らさす方が先か。
「我こそがマーシャル連邦国王と知っての狼藉か!?」
へえ、国王だったのか。…それならこいつをゴブリンにしてやるか。上手くすれば面白い結果となりそうだしな。
「ひぃ!き、きさま!こっちに来るな!頼む!い、いやだ!死にたくない!」
「安心してください。貴方には生き地獄を少々味わってもらった後に俺の戦力の一部にしてあげますよ。光栄に思ってくださいね」
さあ、楽しむとしようか。

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