リバース・シリーズ

シオン@makia-to

第8話 女心とな

保護室より

「ここか…。色欲の騎士団団長が寝てるのは。」

ガチャン

ドアを開けた。白いカーテンでベット一つ一つが区切られている。
さっきメイドさんに聞いたらここの一番奥にいるそうだ。

「えっとここか。」

シャララ
カーテンを開けた…………パンツが見えた。
金髪ショートが紫の下着……これいかに。

「おぉ!主よ。紫だぞ?」
「カーナ……お前全部一言多い。」

そして俺はカーテンを閉めた。

「な、な、あ、」

金髪ショートは何か言いたげだ。

「あ、えっと。そのごめん。あんたに要件があったからメイドさんに場所聞いて寝てるって言うから。」

…………………………


「おい。なんとか言ってくれよ。 」
「き、君は…!?誰だい?」
「さっきあんたのこと吹っ飛ばした苦労人だよ。」
「……!?」

向こうでガサガサと音がする。

「は、はいってくれ。」
「お、おう。」

シャララ

ベットに座る金髪ショートがいた。着ているのは、まぁパジャマみたいなものだな。

「その……先にごめん。」
「いやそれはいい。だが私は先程の話をしたい。」
「う、うん。  」

俺は違和感を感じていた。先程の威圧がなく妙に大人しい。やはり……

「えっと……名前聞いてもいい?」
「えぇ。私は【色欲の騎士団】団長の〈エリナ・ブロンド〉だ。エリナと呼んでくれればいい」
「わかったエリナ。ちゃんと話をしよう。 君はさっき俺たちの前でまだ5歳頃の子供を殴って怪我をさせたんだ。」
「なっ……!?」
「だが今君と話して思ったよ。君はそんなことをする人ではないってね。」
「…なんでそんなこと言えるの?」
「なんとなくとしか言えないけど。少なくても今の君は俺に殺意を向けてこないしね?」 
「それだけ?」
「うん。」

エリナは俺の発言が意外だったのかあっけに取られていた。
そして俺はエリナがあっけに取られてるあいだに鑑定を使った。


【~エリナ・ブロンド〜】
【Lv1054】
【種族】  人族       【性別】   女    【年齢】19歳
【称号】  色欲の騎士      

【体力】       3,680/3,680
【魔力】       4800,/4800,

ー能力ー

【気力】       S                       【器用】        A+
【敏捷】       A+                    【決断力】    SSS
【知力】       SS                    【統率力】    SSS
【筋力】       SSS

ー魔法ー

【火属性】 Lv50
【雷魔法】 Lv151
【光属性】 Lv140
【治癒魔法】 Lv48


~スキル〜

【マップ】 
【全語学】 Lv4
【索敵】 Lv50
【剣術】 Lv79
【武力】 Lv59
【体術】 Lv50
【弓力】 Lv12
【物理耐性】 Lv53
【アイテムボックス】 Lv4

【アンデットの呪い】Lv900
※アンデットによる精神攻撃が倍になる。術者は遠距離からでも精神を操れる。
尚、この呪は本人の第三者による口外などで死ぬ

~加護〜
色欲の加護


ーーーーーーーーーーーーー




「えっと……それでね。多分エリナは呪いの類の術を受けたんじゃないかな…?心当たりない?」
「………………」
「その顔はあるんだね?口に出さないってことはそれで死んでしまうような効果もあるんだね。」
「…………………………」

さて、呪いを解呪するには…
俺はエリナに近づき解呪魔法をかけた。

「『バインド・トラント』……」

『エクストラ・ヒール』は眩い光だったがどうやら
『バインド・トラント』は体から黒い煙のようなものが出るだけだった。

「スキルを確認してみなよ」
「え、えぇ。ステータス・オープン!      ……!?」
「どうやら呪いは解呪できたみたいだね。じゃあ
その経緯を教えてもらえるかな?」
「君は一体…?    まぁいい。私がこの呪いを受けたのは2週間ほど前にアンデット討伐の時にターンアンデットによる攻撃を受けた時だ。それからというもの私は急な眠気に襲われると同時に意識がなくなり気がつけば毎回街の人々を……」
「なるほどー…。」
「私は騎士団失格だ。国王になんとお詫びをすれば」
「なぁ……1つ気になったんだけどターン・アンデットは討伐したのか?」
「無論だ。」
「でもそしたらその呪いは発動しないのと一緒なんじゃ……。」
「どういうこと?」

気づいてないのか…?ずいぶん初歩的な気がする。

「アンデットは討伐した。でも呪いは消えない。」
「まさか!?あいつは首を切り落として燃やしたはず!」
「呪いってのは絶対に術者が死なないと消えないよな?」
「あたりまえだ!こうしてはいられない!」

そうしてエリナは立とうとする。だが足が上手く動かないようで俺に倒れてきた。

「あ、ぶね。」

俺はエリナを抱くような形となってしまった。
カーナの目線が痛い……。俺は何もしてないぞ!

「…んんんんー!!」

エリナは顔を赤面させた。
やめてくれ。なんか俺が悪いみたいじゃん!

「えっとエリナ……?離れてもらえると助かる。」
「あ、す、すまん!」

そうすると今度はばっと離れて後ろに倒れそうになる、
咄嗟に俺はまたエリナを抱き抱える形になった

「またかよ!」
「カァァ//////」

まあ今の状況は言うまでもあるまい。上乗せの状態だ

「えっと…なんかごめん。」
「で、で……」
「でてけぇ!!!」

俺は風魔法なるもので天空に飛ばされた。
天井つき破って……

『わぁ……高いなぁ。』

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