あの伝説をもう一度!

うらら

非日常は突然に

-俺たちはやり残した事をやるために、もう一度集まったんだ-


私立新聖学園。ここは男女共学の普通の高校。ここには当たり前だが沢山の人がいる。綺麗な人、頭のいい人、運動のできる人、普通の人。そんな人たちが集まったごく普通の高校だ。俺は、星野明ほしのあきら、16歳。この学園にこの春入学した、新入生だ。俺には保育園からの親友が1人いる。そいつもこの学園に通っている。家も近所だし、いつも一緒に登校しているんだが、今日に限って寝坊したらしい。後から行くから先行っててって言われたから、今はゆっくりと学園目指して歩いている。因みに、俺の家から学園まで約3キロくらいだから、歩いて通うのは少し面倒なんだが、俺は人よりも運動出来るからまあ何とかなってるってわけだ。
「あいつ、まだこねぇのかなぁ?」
そうボヤいた時、背中を軽く叩くものがいた。
「悪りぃ、悪りぃ。遅くなっちまった(笑)おはよ、アッキー。」
悪びれもせず、俺の事をアッキーと呼んだこいつがさっき話した俺の親友、佐田健二さだけんじ。とても明るくて、いつも一緒に行動してる、幼馴染。
「おいおい、遅いぞ?何したんだ、今日は?」
「いやな?昨日新しいゲーム買ってよ?すげーおもろかったんよ。んで、徹夜したらこの通りなんすよ(笑)」
「相変わらずゲーム好きだな。あとで俺にもそのゲーム貸せよ?」
「あいあい。貸しますよーい。」
そんな笑い話をしていると学園に着いた。ちなみに俺はこのバカと同じ1年5組だ。凄いことに保育園から一回も違うクラスになったことがないのだ。校門をくぐると生徒会が挨拶運動&服装点検をしていた。あれ?さっき健二の服装乱れてたような気がしたが?そう思った矢先、俺らは呼び止められた。
「はい、そこの男子二人組ー?こっちに来てください!」
やっぱり、呼び止められた。声の主は生徒会長の鈴原明里すずはらあかり。全校生徒の中で篤い支持を受けており、推薦によって選ばれた美少女だ。
「隣の君、ネクタイゆるいよ?ちゃんとしめなさい。」
健二が指摘され、そそくさと締め直すと、満足そうな顔をして、
「よし、行ってよろしい!」
と言った。それを見た俺らは顔を見合わせて笑うと、そのまま教室に向かった。


席に着くと、すぐに教室に先生が入ってきた。その担任の名は臼沢飛鳥うすざわあすか。いつも白衣を着ているが、保健体育の先生。
「はーい、HR始めるぞー。」
その声とともに朝の恒例行事が始まったのだった。


-放課後-
授業が終わった俺は、何の部活にも所属していないので、帰宅することにした。というか、帰る以外にすることないだけなんだが。健二を誘ったが用事があるから先に帰ってくれって言われたのでそのまま帰ることに。校門を出て、いつもの道を帰ろうとしたが、たまには迂回してもいいだろうと思い、いつもとは別の道を行くことにした。あたりは薄暗いが真っ暗というわけでもなかった。しばらく歩いていると裏路地があった。近道にでもなればと思い、探検家気分でそこに入ってみようとしたその時だった!白いローブのようなものを羽織った男がいきなり襲いかかってきたのだ!
「貴様があの忌々しきルシファーだな?ここで殺してやるっ!」
意味のわからない発言とともに、掴まれそうになったので俺は咄嗟に振りほどいて走り出した。運動には自信があったので、取り敢えず走り続けた。すると、どこだかよくわからない公園にたどり着いた。
「一体、何だったんだ?意味がわからねぇ。」
男から逃げ切ったと思って、一息ついていると、あたりの茂みから5人、先ほどの男と同じ、白いローブのような服装をした奴らが出てきた。危険を感じた俺は来た道を戻ろうとしたが、さっきの男が入り口付近に立っていたため、逃げ場がない。すると1人の男が手を前にかざした。それと同時に俺は目を疑う光景を目の当たりにした!それはゲームで見たことのある魔法陣(?)がかざした手の前に浮かんでいたのだ。俺は危険を感じ、咄嗟に横に飛んだ。すると、元いた場所の地面が抉れて、煙を上げていた!何なんだよっ!夢かっ!?そう思っていると、今度は他の奴らが全員で魔法陣を生み出した。まずい!今度こそよくわかんない攻撃をくらう!俺は咄嗟に目を瞑りそうになった。その時だった。
「グハッ!?」
1人の男が横に吹っ飛んだのだ!そしてその隣で角と羽の生えた男のようなものが宙に浮いていたっ!何だ?何なんだよこの状況は!するとそれを見ていた他の白いローブの男が忌々しそうに、
「サタンかっ!クソっ!退くぞっ!」
そう言って倒れた仲間を担いで立ち去って言った。あまりの事に脳がパンク寸前の俺は、尻餅をついていた。その俺の方へ、例の角と羽の男が近づいてくる。それと同時にそいつは俺の知っている人間になった。
「大丈夫か、アッキー?」
そう、健二である。
「健二?今のは一体?お前は、、、?」
「説明は後だ。取り敢えず俺と一緒に来てくれ。その後で説明するよ。」
言われるがまま、俺は健二の後をついて行ったのだった。しばらく歩くと俺の見知った場所についた。そう、新聖学園である。ここに着くと、健二が言った。
「さ、中入るぞ。待ってる人がいる。」
「おい、待てって!誰だよ、待ってる人って!」
「ま、会えばわかるさ。」
そう言うと健二は校門の柵を乗り越えた。てか、夜に勝手に学校入っていいのか?そう思いながらも俺は健二が乗り越えた校門の柵を同じようにして超え、そのまま健二について行く。そして校舎の前に着くと、健二が黒いカードを取り出した。それを校舎の入り口にかざした瞬間、鍵が開いた。
「んじゃ、行くか。」
それだけ言うと中へ入って行ったので、俺も後を続いたのだっだ。


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新しい作品書いてみました!こっちの方もよろしくお願いします!また、ご意見がございましたら何なりとおっしゃってください!

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コメント

  • 寺さん

    とても、オモシロイです‼
    頑張って下さい‼

    0
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