ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&成長チート&美少女ハーレムで世界最強の聖剣使いに成り上がる物語~

佐倉唄

1章3話 ロイ、忙しい!(3)



 その日の夜――、 いや、日付が変わって少ししたあと――、
 王族になったので学院の寄宿舎から引っ越してきた星下王礼宮城のロイの自室にて――、
 もう夜も更け、ほとんどの人が寝静まっている頃合いに、ふいに、ギィ……、と、ロイの自室のドアが開いた。
 侵入者は3人。 そしてロイは熟睡中。
 なぜ七星団という軍事力を持つ組織に所属しているロイが、3人に気付かないのか? 理由は単純に、その3人が、殺気も魔力も放っていないから、というモノ。
 3人は薄暗い部屋の中を進み、窓から差し込む月明かりに、自分たちの金髪ブロンド、そして銀髪プラチナを瞬かせながら、ゆっくり、ひっそり、ロイが寝ているベッドのすぐそばまでやってくる。 で、もぞもぞ、モゾモゾ、と、3人はベッドの中に潜り込んだ。
「ん? んんっ!? えっ!? はっ!?」
 4段階で徐々に大きくなる反応をするロイ。 それに対してベッドの中の侵入者である3人は――、
「えへへ、ロイくんっ、きちゃった♪」「ロイ、あまり大きな声を出しちゃダメよ? 誰かに気付かれちゃう」「今宵もわたくしたちのことを愛してくださいまし♡」
「シィ!? アリス!? ヴィキー!?  どうしてボ――、むぐぅ」「んっ」
 どうしてボクの部屋に!? と言おうとしたところで、ロイはシーリーンにプレッシャーキスをされる。ディープキスとは違い、舌を絡めない代わりに、唇を普通より強く、それこそスタンプのように押し付けるキスのことだ。 そしてシーリーンが唇を離すと――、
「ロイくん、静かに、だよ?」「わ、わかった……」
 頷くロイ。 すると、その反応に3人は一様にパァ、っと、花が咲くような喜びの笑みを浮かべて、かと思いきや、早々にロイの身体に抱き着き始めた。
 ロイの身体の上に圧し掛かって、ふわふわの胸をロイの胸板に上から押し付けるシーリーン。アリスはロイの右腕に抱き着いて、ヴィクトリアはロイの左腕に抱き着いて、全員が全員、最愛の男の子に抱き着けて嬉しそうにしている。
「そういえば、アリスは今日、お泊りだっけ?」
 そう、ヴィクトリアはもとから星下王礼宮城に住んでいて、シーリーンもロイと同じタイミングで引っ越してきたが、アリスはエルフ・ル・ドーラ侯爵として、家に残ることになった。 そうでないと、あの家には親の他に子供がいなくなってしまうので……。 もちろん、ロイの婚約者ということで、自由に泊りにくることは可能なのだが。
「ええ、そうよ。それで……、その……」
「ん?」「今夜はいっぱい、できるわね」
「~~~~っ」「っ、女の子にこういうこと言わせないでほしいわね。ロイのバカ」
 ロイのことを悪く言っているものの、本心ではもっとロイとくっ付きたいと思っているので、アリスはロイの右脚に自分の両脚を絡めてみた。 また逆側にいるヴィクトリアは、アリスに対抗してロイの首筋に自分の唇を押し付ける。
「ロイ様? シーリーン様とアリス様だけではなく、わたくしにもかまってくださいまし」「かまうって、例えば?」
「~~~~っ、そろそろ……」「ん?」
「そろそろ、夜を始めてもよろしいのではないでしょうか?」「うん……♡ ヴィキーちゃんの言うとおりだね。シィ、もう我慢できない」「ロイ、3人同時に、できるわよね?」
 そうして、ロイたちは生まれて初めて4人一斉に愛し合った。 無論、シーリーンの〈永遠のエーヴィヒカイト・処女ユングフラオ〉でロイの精力は100倍になり、アリスの【夢のような愛の繋がりイデアール・リーベゼクス】の効果で、4人全員、感度が100倍になった状態での蜜月だったことは言うまでもない。


「ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&成長チート&美少女ハーレムで世界最強の聖剣使いに成り上がる物語~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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コメント

  • ノベルバユーザー366207

    いやいやただの絶望で草

    0
  • ノベルバユーザー359879

    絶倫やな

    0
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