俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。
第1章 4話 「新生、魔王レンジ」
「サタン様、お疲れ様でございます。」
ああ疲れたわ。ゲーム開始1時間も経っていないが色々とな。
「サタン様、正装をご用意しました。」
そう言うとメイド達が続々と黒だらけの装備1式を運んで来た。
『【ネクロファージレイヴンローブ】【ブラックアートワイドパンツ】【ジェットブラックカントリーブーツ】【カルネージペストマスク】【堕天使の光輪】を手に入れました。装備しますか?』
横文字が並んでて何が何だか分からなくなる。名称長過ぎません?覚える必要なんか無いけどね。
ステータスを再び開いてみる。
レンジ Lv.17 男職業:【魔王】HP:340/340MP:4780/4780(×3)
STR:400(+350)VIT:280AGI:3(1/3)DEX:760INT:1015
装備頭:【堕天使の光輪】顔:【カルネージペストマスク】胴体:【ネクロファージレイヴンローブ】足:【ブラックアートワイドパンツ】左手:【魔剣ブロウ】右手:【無し】靴:【ジェットブラックカントリーブーツ】装飾:【地獄のペンダント】
パッシブスキル【カリスマ】Lv.1 【強制服従】Lv.1
アクティブスキル【従属者召喚】Lv.1 【絶対王者の風格】Lv.1【弱肉強食】Lv.1
長ったらしい名称だけあって黒色メインで悪役感半端ない装備は正直かなりかっこいいと思った。だいたい一式は揃った感じだな。
【堕天使の光輪】10秒に1度、最大MPの1%を回復。
【カルネージペストマスク】攻撃をしてきた者のみに効果。30秒間全てのステータスを1%ダウン。その30秒間の間攻撃を受ける度に+1%ダウン。
【ネクロファージレイヴンローブ】HPを0にした相手の残りMPの1/5を吸収し、MPを回復させる。
【ブラックアートワイドパンツ】魔法発動時その効果を1.5倍にする。魔法の消費MPを2倍にする。
【ジェットブラックカントリーブーツ】任意のタイミングで3秒間だけAGIを100倍にする。一度使うと一時間使用不能。1日に3回まで使用可能。
ちなみに全て【魔王】専用装備である。もう、何も突っ込みません。
「ああ...サタン様...お美しいお姿...」
メイド達が感激の声を漏らす。ルシフェルは涙を流す。こいつ、さては馬鹿だな。
「着心地に違和感や装備に不満はありますでしょうか?勿論サタン様がお休みになられている間のメンテナンスはかかせておりませんでしたので汚れ等はないはずでございます。」
「いやいや、ありがとうございます。全然満足ですよ」
するとルシフェルの後ろに控える、メイド達の中でも最前列に配置されている赤髪赤眼で瞳の大きな巻き髪ツインテールのメイドがこう言った。
「有り難きお言葉でございます...!! ですがサタン様、私共にお優し過ぎます。厳しく躾られやっと1人前になります為どうぞ遠慮なく罵っ...いえ、教育をお施し下さいませ」
罵っ...と聞こえたけど、気のせいかな?胸元の光るバッジを見るに赤色の彼女は恐らくメイド長なのだろう。
「そ、そうかな?ゴホン」
折角のゲームなんだし、羞恥心を捨て少しだけ【魔王】っぽく振る舞ってみる事にした。
タッタッタッ...一人のメイドが慌てた表情でこちらに駆けてくる。
「伝達です!!<始まりの町>周辺のマップに棲む<第二位従属者>からの情報なのですが、討伐したはずの勇者と再度対面したそうです!」
ルシフェルが驚いた表情で答える。
「その情報は確かなのか?!」
「複数の<第二位従属者>が同じ勇者の目撃情報を報告しています!情報は確実かと!」
「まさか勇者の中に蘇生術を使う者がいる..?」
「そんなっ!高位魔法です!今の勇者達のレベルで習得できる魔法ではありません!」
「まさか...あいつだ...くそ!!【大司教】め!あいつの仕業しかない!」
「そんな..倒しても復活するなんて...」
と、メイド達がざわつく。
「落ち着いてくれ、皆」
と一声かける。一瞬にして静まったから逆に焦った。
「ええと、では早速だが冒険者大量覚醒についての対策案を提案する。聞いてほしい」
微塵も音を出さず全員真剣な眼差しでこちらを見つめる。うん、何だか愛着湧いてきた。
俺の提案した意見としては、まず<第三位従属者>の数が減らされた場所周辺に間に合わせとして俺が【従属者召喚】で大量に<第三位従属者>を召喚。
そして冒険者大量出現や、その覚醒の元凶である【大司教】の正体を知る為に自ら探しに出る、言わば冒険に出ると言うことだ。
「そんなっ!サタン様を危険に晒せません!せめて私めが行って参ります!」
「いいや、俺が行く。君達より俺の方が適任だと思うから」
多分冒険者の復活っていうのは死に戻りしてるって事だよな。ゲームなんだから死んでも生き返ることが出来る。多少のデスペナルティはあるだろうけど。
「そこまでおっしゃるなら...しかし単独では許されません!せめて私も同行します」
「いや、ルシフェルには俺が不在の間、俺が眠っていた時の様に代理に務めてもらおうとおもう。」
「っ!分かりました..。なら、現在2番目にレベルが高いメイド長であるリリスをお連れ下さい」
そう言われたリリスと呼ばれる赤い髪の女性は優しく微笑んだ後、深くお辞儀した。
「分かった。リリス、頼めるか?」
「勿論でございますサタン様」
そういえばサタンって呼ばれてるけど俺はレンジって名前で登録してるんだよな。
「皆、俺は<第六次世界大戦>を期に、改名をしようと思う。これから俺の事はレンジと呼んでくれ」
「仰せのままに」
そう言うと魔物達は仰々しく跪いた。
ああ疲れたわ。ゲーム開始1時間も経っていないが色々とな。
「サタン様、正装をご用意しました。」
そう言うとメイド達が続々と黒だらけの装備1式を運んで来た。
『【ネクロファージレイヴンローブ】【ブラックアートワイドパンツ】【ジェットブラックカントリーブーツ】【カルネージペストマスク】【堕天使の光輪】を手に入れました。装備しますか?』
横文字が並んでて何が何だか分からなくなる。名称長過ぎません?覚える必要なんか無いけどね。
ステータスを再び開いてみる。
レンジ Lv.17 男職業:【魔王】HP:340/340MP:4780/4780(×3)
STR:400(+350)VIT:280AGI:3(1/3)DEX:760INT:1015
装備頭:【堕天使の光輪】顔:【カルネージペストマスク】胴体:【ネクロファージレイヴンローブ】足:【ブラックアートワイドパンツ】左手:【魔剣ブロウ】右手:【無し】靴:【ジェットブラックカントリーブーツ】装飾:【地獄のペンダント】
パッシブスキル【カリスマ】Lv.1 【強制服従】Lv.1
アクティブスキル【従属者召喚】Lv.1 【絶対王者の風格】Lv.1【弱肉強食】Lv.1
長ったらしい名称だけあって黒色メインで悪役感半端ない装備は正直かなりかっこいいと思った。だいたい一式は揃った感じだな。
【堕天使の光輪】10秒に1度、最大MPの1%を回復。
【カルネージペストマスク】攻撃をしてきた者のみに効果。30秒間全てのステータスを1%ダウン。その30秒間の間攻撃を受ける度に+1%ダウン。
【ネクロファージレイヴンローブ】HPを0にした相手の残りMPの1/5を吸収し、MPを回復させる。
【ブラックアートワイドパンツ】魔法発動時その効果を1.5倍にする。魔法の消費MPを2倍にする。
【ジェットブラックカントリーブーツ】任意のタイミングで3秒間だけAGIを100倍にする。一度使うと一時間使用不能。1日に3回まで使用可能。
ちなみに全て【魔王】専用装備である。もう、何も突っ込みません。
「ああ...サタン様...お美しいお姿...」
メイド達が感激の声を漏らす。ルシフェルは涙を流す。こいつ、さては馬鹿だな。
「着心地に違和感や装備に不満はありますでしょうか?勿論サタン様がお休みになられている間のメンテナンスはかかせておりませんでしたので汚れ等はないはずでございます。」
「いやいや、ありがとうございます。全然満足ですよ」
するとルシフェルの後ろに控える、メイド達の中でも最前列に配置されている赤髪赤眼で瞳の大きな巻き髪ツインテールのメイドがこう言った。
「有り難きお言葉でございます...!! ですがサタン様、私共にお優し過ぎます。厳しく躾られやっと1人前になります為どうぞ遠慮なく罵っ...いえ、教育をお施し下さいませ」
罵っ...と聞こえたけど、気のせいかな?胸元の光るバッジを見るに赤色の彼女は恐らくメイド長なのだろう。
「そ、そうかな?ゴホン」
折角のゲームなんだし、羞恥心を捨て少しだけ【魔王】っぽく振る舞ってみる事にした。
タッタッタッ...一人のメイドが慌てた表情でこちらに駆けてくる。
「伝達です!!<始まりの町>周辺のマップに棲む<第二位従属者>からの情報なのですが、討伐したはずの勇者と再度対面したそうです!」
ルシフェルが驚いた表情で答える。
「その情報は確かなのか?!」
「複数の<第二位従属者>が同じ勇者の目撃情報を報告しています!情報は確実かと!」
「まさか勇者の中に蘇生術を使う者がいる..?」
「そんなっ!高位魔法です!今の勇者達のレベルで習得できる魔法ではありません!」
「まさか...あいつだ...くそ!!【大司教】め!あいつの仕業しかない!」
「そんな..倒しても復活するなんて...」
と、メイド達がざわつく。
「落ち着いてくれ、皆」
と一声かける。一瞬にして静まったから逆に焦った。
「ええと、では早速だが冒険者大量覚醒についての対策案を提案する。聞いてほしい」
微塵も音を出さず全員真剣な眼差しでこちらを見つめる。うん、何だか愛着湧いてきた。
俺の提案した意見としては、まず<第三位従属者>の数が減らされた場所周辺に間に合わせとして俺が【従属者召喚】で大量に<第三位従属者>を召喚。
そして冒険者大量出現や、その覚醒の元凶である【大司教】の正体を知る為に自ら探しに出る、言わば冒険に出ると言うことだ。
「そんなっ!サタン様を危険に晒せません!せめて私めが行って参ります!」
「いいや、俺が行く。君達より俺の方が適任だと思うから」
多分冒険者の復活っていうのは死に戻りしてるって事だよな。ゲームなんだから死んでも生き返ることが出来る。多少のデスペナルティはあるだろうけど。
「そこまでおっしゃるなら...しかし単独では許されません!せめて私も同行します」
「いや、ルシフェルには俺が不在の間、俺が眠っていた時の様に代理に務めてもらおうとおもう。」
「っ!分かりました..。なら、現在2番目にレベルが高いメイド長であるリリスをお連れ下さい」
そう言われたリリスと呼ばれる赤い髪の女性は優しく微笑んだ後、深くお辞儀した。
「分かった。リリス、頼めるか?」
「勿論でございますサタン様」
そういえばサタンって呼ばれてるけど俺はレンジって名前で登録してるんだよな。
「皆、俺は<第六次世界大戦>を期に、改名をしようと思う。これから俺の事はレンジと呼んでくれ」
「仰せのままに」
そう言うと魔物達は仰々しく跪いた。
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