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雨と一緒に女の子が降ってきた?!

ちぃびぃ

外伝 ハロウィン

ハロウィンということで書いてみました。楽しんでください。




「「「「「ハッピーハロウィン!!!!!」」」」」

ゆえ     「というわけでハロウィンをすることにしたんだけど……どうするの?」

夜憂やう     「とりあえず仮装とか?」

夢乃ゆめの     「いい、ですね、やりましょう」

那夜なや     「お姉ちゃんに賛成です!」

すす     「かそう?おもしろそう!!」

故     「じゃあ、みんな着替えようか」

「「「「「はーい!!」」」」」

二十分後

故     「みんなまだかな」

雪     「故にぃ~!」

故     「雪が一番か」

雪     「そだよー」

故     「雪は……僕と一緒のヴァンパイアか」

雪     「かわいい?」

故     「うん、可愛いよ」

雪     「えへへー」

そんなやり取りをしていると九凪くうなぎ姉妹がやってきた。

那夜     「お、お兄さんお待たせしました」

夜憂     「遅かった?」

故     「ううん、全然待ってないよ」

那夜&夜憂     「そう(ですか)、よかった」

故     「那夜ちゃんは、……それは魔女の仮装?」

那夜     「へ、変じゃないですか」

故     「変じゃないよ、可愛いよ那夜ちゃん」

那夜     「あ、ありがとうございます」

那夜ちゃんは顔を赤くしながら雪のほうへ行ってしまった。

故     「・・・・・」

夜憂の衣装は少し露出が高い悪魔の仮装をしていた。いわゆる悪魔っ子だ。

夜憂     「……なんか言うことないのかな?」

故     「あ、ごめん綺麗だったから……」

夜憂     「き、綺麗ってそんな……」

故     「本当だよ」

夜憂     「あ、ありがと…」

故     「う、うん……」

故     (き、気まずい)

そんな雰囲気で二人とも突っ立っていると雪が言った。

雪     「夢ちゃんまだなの?」

故     「……そう言えば見てないね」

那夜     「どこにいるんでしょう?」

みんなであちこち探すと見つかった。

故     「あ、いた」

夢乃ちゃんが隅っこで縮こまっていた。

故     「どうしたの夢乃ちゃん?」

夢乃     「……この衣装思った、よりはずか、しくて」

故     「?可愛いと思うけど」

夢乃ちゃんの衣装はお姫様風のドレスだった。

夢乃     「!そ、うですか……。ありが、とう、ございます」

故     「大したことしてないよ」

故は夢乃の手を引いてみんなのところへと戻った。


雪     「あ、夢ちゃんだー!」

那夜     「夢乃ちゃん、戻ってきた」

夜憂     「怪我はなさそうでよかった」

三人とも夢乃ちゃんを心配していたようだ。

故     「これでみんな揃ったね」

故がぐるりと三人を見た。
雪は黒を基調とし、赤いフリルが付いているワンピースに翼をつけていてあたまには角を生やしていた。
夜憂は紫を基調としたミニスカのワンピースなのだがスカートが短い。おまけにおへそが見えている。
那夜ちゃんは紺を中心とした色の魔女姿でとんがり帽子とほうきを持っている。ちなみにスカートは膝丈まである。
夢乃ちゃんはかぼちゃ色したお姫様風のドレスでところどころに黒色のフリルが付いている。頭にはティアラを付けていた。
そして僕は黒地のマントを羽織り、シルクハットを身に付けた紳士ヴァンパイアという格好だ。

那夜     「ハロウィンといえばおかしなんですけど、あります?」

故     「ないかなー……」

雪     「こういうときはトリックオアトリートっていうんだよね」

夢乃     「そ、うだけど」

夜憂     「いたずらは誰にするの?」

雪     「それは決まってるよー」

故     (嫌な予感がするな……)

夜憂&那夜&夢乃     「だれ?」

雪     「故にぃ!」

故     「やっぱり……」

雪     「てことで……えいっ」

雪が抱きついてきた。

故     「え、ちょ、雪!?」

僕がたじろいていると

夢乃     「いたずら、はなんで、もあり、なんです、ね」

なぜか夢乃ちゃんも抱きついてくる。

故     「夢乃ちゃんまでなにしてるの!?」

那夜    「ほら、お姉ちゃん早くしないと場所なくなるよ!」

夜憂     「ば、場所ってなんのよ」

那夜     「決まってるじゃん!お兄さんに抱きつく場所だよ!」

那夜はそう言って駆け出した。

夜憂     「だ、抱きつくっ……そ、そんな恥ずかしいことで、できないよ~」

故     「ちょっと夜憂!もじもじしてないで助けて!」

左右を夢乃ちゃんと那夜ちゃんに抱きつかれ、後ろには雪がしがみついていた。

雪     「えへへー、故にぃのにおいだー」

夢乃     「こ、これが男性の腕………」

那夜     「お姉ちゃんには悪いけど……私だって本気なんだから」 

左右、後ろから引っ付かれ少し怒った故はこう言った。

故     「ああ、もう!分かったから!お菓子用意するからちょっと待ってて!!」

雪&夢乃&那夜     「はーい……」

三人はしぶしぶ離れていった。
ちなみに夜憂はいまだにもじもじしていた。

一時間後

故     「よーし、出来たぞー」

故以外の四人はどこから出したのかテーブルに座っていた。←ほんとにどこから出したんだ

故     「はいっと」

「「「「おお~」」」」

テーブルに置かれたのはパンプキンケーキだった。ちゃんとジャックオーランタンの顔が描かれていた。

雪     「これ故にぃが作ったの?」

故     「そうだよ」

雪     「うわぁ、故にぃすごい~」

故     「料理はまあまあできるからね」

夜憂     「そういえば故って料理の練習してたもんね」

那夜     「そうなんだ」

夢乃     「先輩、すごい……」

故      「みんなで食べよう」

●●●

ケーキを食べ終わって少し休憩していると雪が抱きついてきた。

雪     「ねぇ~、故にぃ~」

故     「ど、どうした雪」

とろんとした目で甘えるようにくっついてくる。顔も少し赤い。

雪     「故にぃ、キスして」

故     「へっ……、えぇぇええ!!」

いきなりのお願いに戸惑う。

故     「ちょ、な、なに言って……」

雪     「はやくぅ」

雪が唇を出してくる。

故     (こ、これはしていいのか)

故が悩みながらもだんだんと唇を近づけていき

「「「だめー!!」」」

故     「へ?……うわっ」

故が突き飛ばされる。

夜憂     「ゆ、故!な、なにしてるのよ!」

那夜     「そ、そうですよお兄さん!羨ましいです」

夢乃     「私、もしたい、です……先輩と」

夜憂     「ふ、ふふ二人ともなに言ってるの!」

故     (と、とりあえず逃げよう)

そっと背を向けると 

那夜     「あ、お兄さんが」

夢乃     「逃げ、ていきます」

夜憂     「こら、まちなさい故ー!」

                                                                                おわり



作者からのあとがき
めっちゃ夜ですがハロウィンということで書いてみました。やっぱり衣装の想像は難しい……。
本編書けなくて申し訳ないですがもう一つの『最弱になりすました最強』が一段落したらこちらをかなり書くのでもう少しお待ちください。




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