雨と一緒に女の子が降ってきた?!

ちぃびぃ

告白

今回は主人公の故目線でなるべくいきます!それではどうぞ



僕がクラスに来て一週間が過ぎた。何事もなく生活できているのだが一つだけ困ったことがある。それは

「こらすす離れろって」

「えー、やだー」

僕が注意しても全然聞いてくれない。

那夜なやちゃん助けて……」

「え、あ、はい。……ほら雪ちゃんお兄さん困ってるから離れてあげないと」

那夜ちゃんはそう言いながら雪を引っ張る。

「えー」

雪は嫌々ながらも離れてくれた。

(よかった……危うく殺されるところだった)

雪に抱きつかれると男子からの視線が殺気に満ちるんだよね。こわい。こわい。

(……にしても)

チラッと横目で雪を見ながら

(この調子で大丈夫かなー……)

この一週間雪は僕から離れなかったので友達が那夜ちゃん一人しかいないのである。

(こんなんで僕が抜けてもいいのかな?……泣くような気がする)

「あ、あの……!」

考え事をしていると誰かに声を掛けられた。

「ん?」

顔を上げるとそこには女の子がいた。このクラスの娘だろうか?

「なにか用かな?」

「えっと、その……」

女の子は言いづらいのかもじもじしている。心なしか顔も少し赤いような。

「こ、これ、読んでください……っ!」

女の子が手紙を渡してきた。

「わ、分かった」

僕は躊躇いがちにその手紙を受け取った。

「あ、後で読んでください」

「あ……」

女の子がそそくさと自分の席へ戻ってしまった。

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

(授業中に読もうっと)

僕は手紙を読みながら授業を受けた。

●●●

放課後

僕は校舎裏に来ていた。手紙に書いていたので来た。
目の前には手紙をくれた女の子がいる。

(多分告白、なんだろうなぁ)

ゆえは二年生になってからたまに告白されていた。主に一年生から。

(あの手紙を読んでから見てたけどまだ全然しらないんだよね……名前分からないし)

自分の答えは決まっている。もちろん断る。自分に付き合う資格なんてないし。

「せ、先輩!」

女の子に呼ばれた。

「好きです。付き合ってください!」

この娘は勇気を振り絞ったのだろう。そんな娘をふるのは心が痛むが言わないといけない。

「ごめんね。今はまだ付き合えないんだ」

「そ、うです、か……」

女の子が俯く。
僕は黙ってここから去ろうと校舎のほうへ戻ろうとすると

「ま、待ってください」

「ん……?」

女の子が声を掛けてきたので振り向くとそこには女の子が目の前に来ていた。

「ッ!?」

驚きのあまり声が出ない僕に構わず女の子はこう言った。

「まだってことはそのうちチャンスがあるかもしれないってことですよね。私諦めませんから!」

女の子はそう言って走っていく。
突然女の子が走るのを止めてこっちを見て叫んだ。

「私の名前は桜名夢乃さくらなゆめのです!覚えててください!」

そう言って今度こそ走り去ってしまった。

「・・・・・・」

僕は数十分そこに立っていた。頭の整理が収まらない。

「う、嘘でしょ……」

言えたのはそれだけだった。

また、騒がしくなりそうだ。




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