雨と一緒に女の子が降ってきた?!
雪の学校、夜憂の戸惑い
雪と故の学校生活はどうなることやら・・・
______________________________________________________
「よーし、おまえら席につけー」
チャイムが鳴り終わると先生が教室に入ってくる。
「故のやつ来てないんだ……」
そう呟いて席に戻る夜憂。
(朝家にいなかったから来てるかと思ったけどなんかあったのかな)
故のことを考えながら先生の話を聞いていると
「おまらには大事な話がある」
そう言って先生はある生徒を呼ぶ。
「入ってこい詩ノ鹿」
「えっ」
夜憂は思いがけない名前を聞いて驚いた。その驚きもつかの間故が教室に入ってくる。それだけではなく、故の後にもう一人入ってきた。1、2歳下っぽい子だった。
「ええっ!?」
思わず大声を出してしまった。
「なんだ?」
先生がこちらを向いてくる。他の生徒達も視線を寄せてきたので黙って座った。
(な、なんで故が女の子と一緒に?)
頭の中が整理できない。考えをまとめる前に話が進む。
「詩ノ鹿はこれから1ヶ月の間1年生の教室に移ることになる」
ざわざわとクラスメイト全員がざわめきだす。
「理由はあー、めんど。詩ノ鹿お前が話せ」
先生が故に話を任せた。
「えー」
「はやくしろ」
「……分かりましたよ」
故は諦めて話をすることにした。
「えと、実は従姉妹が転入してきたんだけど僕から離れなくてそれで落ち着くまで一緒にいることになったんだ」
「んで、隣にいるのが従姉妹の詩ノ鹿雪です」
そう言って雪を紹介する。
「詩ノ鹿雪です。よろしくお願いします」
雪は紹介されると礼儀正しく自己紹介した。
(こういう所はしっかりしてるんだけどなー)
故は礼儀正しい雪を見てそう思った。なんせ家では超甘えてくるのでギャップが凄い。
「とりあえず今日はまだこの教室に居るんで明日から1年生のほうに行きます。この話は以上です」
故はそう言って自分の席に戻ろうとしたがクラスメイトに止められる。
「おい、まて詩ノ鹿」
「なに?」
止められた故は止めた相手に聞いた。
「あの子はだれなんだよ」
止めた相手  クラスメイトの男子はそう口にした。周囲からもそうだ、そうだと言われる。
「さっき言ったじゃないか従姉妹だって」
「納得できねー!ただでさえ人気なお前にあんな可愛い従姉妹がいるなんて……!」
(僕が人気?んなバカな)
故は別のことに疑問を持った。
自分の席に着くまで何分掛かっただろうか。ものすごく疲れた。
「はぁー……」
席に着いた故は深い溜息をついた。ちなみに雪は故のすぐ隣に椅子に座っている。特別措置だ。
「大丈夫故?」
心配そうに声を掛けてきたのは夜憂だった。
「……ああ、夜憂か……大丈夫だ」
「ところでその娘はだれ?」
「夜憂には昼休みに話すよ」
「……分かった」
釈然としなかったが夜憂は頷いて席に座った。
夜憂は昼休みまで雪を気にしながら授業を受けていた。
昼休み故は雪と夜憂の三人で屋上に来ていた。三人でベンチに座ると故が話を始める。
「この前夜憂が先に帰った日があっただろ」
「あー、あったね」
「その日の帰り道に空から雪が落ちてきたんだ」
「え!?」
「信じられないかもしんないけど本当なんだ」
「そんなことが……」
「それから僕は雪を助けて………」
故はこの三日間の出来事を夜憂に隠さず話した。
「それじゃ今は二人で暮らしてるんだ……」
「ん、まあ、そういうこと」
故が歯切れ悪く答えると突然雪が故に抱きついて言う。
「お風呂も寝る時も一緒なんだよ~」
「えっ?」
「お、おい雪!?」
故は慌てて雪の口を塞ぐが遅かった。
「ど、どういうこと?故とお風呂とかベッドで一緒だなんて羨まし……いやいや!」
夜憂が下を向いて一人で呟いていると急に顔を上げると故に問いただしてきた。
「ゆ、故!ひとつ屋根の下なんてダメだよ危険だし。それに……羨ましすぎるよ」
「最後のほうが聞き取れなかったんだけどもう一回言ってくれない?」
故は聞き返すと夜憂が慌てて言った。
「い、いやなんでもないよ!気にしなくていいからっ」
「そう、じゃあいいや」
故は夜憂から離れる。
「そろそろ戻らないと昼休み終わるぞ?」
夜憂にそう言って雪と一緒に屋上からでていく。
「え?」
夜憂は一人残された。
「も、もぅ~、同棲とかまだ許してないんだから!」
そんな声が屋上に響いた。
  
作者からのあとがき
随分と更新遅れました。すみません!
色々と忙しいので更新遅くなりますが次回も楽しみにしていて下さい。次回はちゃんと学校生活を書きたい!
「色々な物語」というのを書いてみたのでそちらも読んだくれたら嬉しいです。
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「よーし、おまえら席につけー」
チャイムが鳴り終わると先生が教室に入ってくる。
「故のやつ来てないんだ……」
そう呟いて席に戻る夜憂。
(朝家にいなかったから来てるかと思ったけどなんかあったのかな)
故のことを考えながら先生の話を聞いていると
「おまらには大事な話がある」
そう言って先生はある生徒を呼ぶ。
「入ってこい詩ノ鹿」
「えっ」
夜憂は思いがけない名前を聞いて驚いた。その驚きもつかの間故が教室に入ってくる。それだけではなく、故の後にもう一人入ってきた。1、2歳下っぽい子だった。
「ええっ!?」
思わず大声を出してしまった。
「なんだ?」
先生がこちらを向いてくる。他の生徒達も視線を寄せてきたので黙って座った。
(な、なんで故が女の子と一緒に?)
頭の中が整理できない。考えをまとめる前に話が進む。
「詩ノ鹿はこれから1ヶ月の間1年生の教室に移ることになる」
ざわざわとクラスメイト全員がざわめきだす。
「理由はあー、めんど。詩ノ鹿お前が話せ」
先生が故に話を任せた。
「えー」
「はやくしろ」
「……分かりましたよ」
故は諦めて話をすることにした。
「えと、実は従姉妹が転入してきたんだけど僕から離れなくてそれで落ち着くまで一緒にいることになったんだ」
「んで、隣にいるのが従姉妹の詩ノ鹿雪です」
そう言って雪を紹介する。
「詩ノ鹿雪です。よろしくお願いします」
雪は紹介されると礼儀正しく自己紹介した。
(こういう所はしっかりしてるんだけどなー)
故は礼儀正しい雪を見てそう思った。なんせ家では超甘えてくるのでギャップが凄い。
「とりあえず今日はまだこの教室に居るんで明日から1年生のほうに行きます。この話は以上です」
故はそう言って自分の席に戻ろうとしたがクラスメイトに止められる。
「おい、まて詩ノ鹿」
「なに?」
止められた故は止めた相手に聞いた。
「あの子はだれなんだよ」
止めた相手  クラスメイトの男子はそう口にした。周囲からもそうだ、そうだと言われる。
「さっき言ったじゃないか従姉妹だって」
「納得できねー!ただでさえ人気なお前にあんな可愛い従姉妹がいるなんて……!」
(僕が人気?んなバカな)
故は別のことに疑問を持った。
自分の席に着くまで何分掛かっただろうか。ものすごく疲れた。
「はぁー……」
席に着いた故は深い溜息をついた。ちなみに雪は故のすぐ隣に椅子に座っている。特別措置だ。
「大丈夫故?」
心配そうに声を掛けてきたのは夜憂だった。
「……ああ、夜憂か……大丈夫だ」
「ところでその娘はだれ?」
「夜憂には昼休みに話すよ」
「……分かった」
釈然としなかったが夜憂は頷いて席に座った。
夜憂は昼休みまで雪を気にしながら授業を受けていた。
昼休み故は雪と夜憂の三人で屋上に来ていた。三人でベンチに座ると故が話を始める。
「この前夜憂が先に帰った日があっただろ」
「あー、あったね」
「その日の帰り道に空から雪が落ちてきたんだ」
「え!?」
「信じられないかもしんないけど本当なんだ」
「そんなことが……」
「それから僕は雪を助けて………」
故はこの三日間の出来事を夜憂に隠さず話した。
「それじゃ今は二人で暮らしてるんだ……」
「ん、まあ、そういうこと」
故が歯切れ悪く答えると突然雪が故に抱きついて言う。
「お風呂も寝る時も一緒なんだよ~」
「えっ?」
「お、おい雪!?」
故は慌てて雪の口を塞ぐが遅かった。
「ど、どういうこと?故とお風呂とかベッドで一緒だなんて羨まし……いやいや!」
夜憂が下を向いて一人で呟いていると急に顔を上げると故に問いただしてきた。
「ゆ、故!ひとつ屋根の下なんてダメだよ危険だし。それに……羨ましすぎるよ」
「最後のほうが聞き取れなかったんだけどもう一回言ってくれない?」
故は聞き返すと夜憂が慌てて言った。
「い、いやなんでもないよ!気にしなくていいからっ」
「そう、じゃあいいや」
故は夜憂から離れる。
「そろそろ戻らないと昼休み終わるぞ?」
夜憂にそう言って雪と一緒に屋上からでていく。
「え?」
夜憂は一人残された。
「も、もぅ~、同棲とかまだ許してないんだから!」
そんな声が屋上に響いた。
  
作者からのあとがき
随分と更新遅れました。すみません!
色々と忙しいので更新遅くなりますが次回も楽しみにしていて下さい。次回はちゃんと学校生活を書きたい!
「色々な物語」というのを書いてみたのでそちらも読んだくれたら嬉しいです。
コメント
さっくん
続きが気になります!