雨と一緒に女の子が降ってきた?!

ちぃびぃ

雪とのデート

雪と一緒に街に来た故は適当な服屋に入ろうとする

と服を引っばられた。引っばられた方を見ると雪が

不機嫌そうな顔をしていた。

「どうしたの?」

聞いてみると

「もっと可愛い服がいいのー!」

わがままを言ってきた。

「………分かったよ」

少し考えてから頷いた。

(仕方ないか。女の子だもんな。僕には一生分からないけど)

「じゃあ、雪が気に入ったお店に入ろうか」

「う、うん!ありがとう故にぃ」

お礼を言う雪の笑顔はとても可愛かった。




雪がお店を決めるまでかなり時間が掛かった。多分10件くらいお店を回った気がする。

「疲れた……。それにしてもこの店は品揃えが豊富だな」

背中を壁にもたれさせお店を見てみた。下着コーナーやシャツ、ズボンなどと細かく分類されており細々と買えたり、セットでまとめて買えたりと全種類の服が揃ってるんじゃないかなと思うぐらい服があった。

「こんな場所にこんな所があったなんて………。それに服ってこんなにあるんだなー」

服に全く興味ない故は改めて凄いと思った。

「故にぃそこにいるー?」

横の試着室から雪の声が聞こえた。

「ちゃんといるよ。心配しなくても」

「よかったー」

返事をすると安心するような声が聞こえてきて思わず苦笑してしまった。

(不安だったのかな?)

雪とはまだ出会って2日しか経っていないが本当の妹のように感じていた。

(それにしてもなんで雪は急に成長したんだ?)

朝考えていたことが待っている間に頭に浮かぶ。

(雪は多分人間じゃない。でも危険な感じはしないし……不思議だ)

考えても考えても答えが出ない。そこに雪の声が聞こえた。

「故にぃ着替え終わったー」

「っ、あ、ああ」

雪の声で考えることをやめた故は試着室を向いた。シャッっとカーテンが開けられるとそこには白いワンピースを着た雪が立っていた。白い肌に白いワンピースを着た雪は清楚さがさらに出ており天使に見えた。

「どおー?」

照れているのか顔をちょっと赤く染めて雪が聞いてきた。

「か、可愛いよ」

故はそう言うのが精一杯だった。

「っ、あ、ありがと」

雪のほうも恥ずかしかったのか視線をどこかにやりお礼を言った。




そのあとも何回か試着して雪が気に入った服を何着か買った。

「ふふっ。ありがとー、故にぃ」

服を見て笑いながらお礼を言う雪はやはり可愛かった。

(雪は人間だ。こんな表情豊かな子が人間なわけない)

故は嬉しそうな雪を見てそう感じた。

「次はお昼食べに行こうか」

「うん!」




雪とはそのあとお昼を食べスーパーに寄って食材を買い家に戻った。

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作者からのあとがき
あんまりラブラブではないデートです。
自分自身服やファッションに興味ないので服はワンピースにしました(笑)
次はやっと幼馴染みが出てきます!読んでくれてる(と思う)みなさん楽しみに~

コメント

  • seabolt

    初めてコメントします。seaboltです。子供っぽい女の子がどういった感じの恋心を持つかが気になります。

    0
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