雨と一緒に女の子が降ってきた?!

ちぃびぃ

雪と故のお家騒動


「今日から君は雪(すす)だ」

「・・・・・・・・」

故が名前を付けると少女は黙ってしまった。

「ど、どうしたの?もしかして嫌だった? 」

故は黙ってしまった少女の顔を見ようとしゃがみ込んだ。それと同時に少女が顔を上げた。

「うわっ!」

故はちょうど少女の顔を見ようとしていたので顔が間近にあった。驚いた故は離れようとするが、少女に手を掴まれて離れられなかった。そのまま少女が言ってきた。

「ううんいやじゃない!うれしい!」

めっちゃ可愛い笑顔でしかも間近で言われた故は顔を赤くしてそっぽを向いた。

「そ、そう。それは、よかった」

詰まりながらもそうだけ言った。
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「そういやお風呂沸かしたままだった。はやく入りに行かないと」

僕はそういいながら立ち上がりお風呂場に行こうとすると服の裾を掴まれた。

「どこいくのー?」

振り返ると首を傾げて僕のことを見つめていた。

(か、かわいい……………)

思わず見つめていたくなるのを首を振って誤魔化しながら言った。

「体が濡れたからお風呂にいって温まってくるんだよ・・・」

だから待っててと言おうとしたらいきなり抱きついてきた。

「ちょ、な、なにして………」



「いっちゃ、やだ!!」



寂しそうに言った雪はさらに強く故を掴んだ。

(まあ、小さい子を一人にするのは危ない。しかも濡れてるし…………僕が迂闊だった)

「それから一緒にお風呂に入る?」
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故は今脱衣所にいた。今から雪とお風呂に入るために。
そして故は気づいてしまった。

(こ、この状況って結構ヤバいんじゃ………。いやでもあのままほっとく訳にもいかなかったし………)

「ああ、もうどうしたらいいんだ・・・」

故が葛藤していると雪が近づいてきた。

「ゆえー、はやく入ろー」

お風呂に入るのが楽しみなのか嬉しそうに言ってくる。

(まあ、まだ幼いから大丈夫なはず)

何が大丈夫なのか分からないが故はとりあえず一緒に入ることにした。

故が扉を開けると雪はすぐに湯船のほうに向かった。それを故は雪を捕まえ椅子に座らした。

「まずは身体と頭を洗っからな」

故はそう言うと雪がちょっと残念そうな顔をしていた。故はそれに構わずシャンプーを手に取って雪の頭を洗い出した。

(こんな感じ、かな)

人の頭を洗うなんてしたことがない故は雪が痛くないように優しく洗った。雪は気持ち良さそうに目を細めていた。




そこからは普通に身体を洗ってやり、湯船に一緒に入った。

「ふぅ………」

湯船に浸かった途端疲れが急速になくなっていくように感じた。身体が冷たかったこともあり余計に疲れていたかもしれない。
ふと故は雪に目をやった。そこには湯船ではしゃぐ雪の姿があった。楽しそうに笑っている。

(なんで雪は落ちてきたのだろう?)

不思議に思ってたことが頭の中に浮かぶ。

(雪は人じゃないのか?なんで記憶がないんだろう?)

疑問がつきないまま考え込んでいると雪が僕の顔を触っていた。

「どうしたの?」

聞いてみると

「あつい」

と答えられた。

(まあ、かなり長く入ってたもんな)

よく見ると雪の顔が赤くなっていた。

「じゃあ、上がろうか」

そう言って二人でお風呂を出た。

さっき考えてた疑問は雪を見ただけでどこかに飛んでいった。

(こんな子がいるのはほっとけないから親が見つかるまで保護しとこう)

そう思う故だった。




お風呂から上がったあとは身体を乾かして服を着させた。

「そろそろ寝ますか」

しばらくソファで休んでいた故は眠そうな顔をしている雪を見てそう言った。部屋に行き雪をベッドに寝かせると雪が

「いっしょにねるのー」

と言ってきた。

「んー……まあ、いいか」

多少悩んだもののお風呂にも入ったし寝るぐらいは大丈夫でしょ。
故はベッドに入った。すると雪が寄ってきて抱きついてきた。

「っ!?」

これには僕も驚いた。雪を見てみるとその顔は穏やかな寝顔だった。
僕はそれを見て安心して目を閉じた。今日はすごく疲れていたせいかすぐに眠くなった。

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作者からのあとがき
平和でしたねー。としか、言い様がないです。まだまだ未熟ですがもっと頑張るのでお願いします。
次は幼馴染みと雪の出会いを書こうかなーと思ってます。楽しみに。






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