モテない俺にある日突然モテ期が来たら
効果あり過ぎでしょ…
1秒、いや2秒だろうか。
地面に倒れこむ晶ちゃんがスローモーションに見えた。
畜生。なんて馬鹿だったんだ俺は。
よくよく考えても見ろ。こんな得体の知れない能力だ、魔法だなんて、そんなものが急に現れただけでも怪しいのに、俺の好みのラノベヒロインが現れて、しかも世間はそんなラノベのアニメ顔の女の子に違和感すら感じていない。
ただ可愛い女の子と認識しているんだ。
こんな異常な事があって良い筈が無いし、マイムの放った魔法はラノベの世界では攻撃魔法で、事実、晶ちゃんは俺の目の前で倒れ込んでいる。
マイムに悪気は無いにしてもこんな異常な事に知り合いを巻き込んでしまった。
俺はどうしようもない絶望感と、マイムが現れてから少しだけ感じていた恐怖に身体が硬直した。
いや、それどころじゃないか…まずは晶ちゃんを!?
「晶ちゃん!しっかりして!晶ちゃん!」
晶ちゃんの身体を起こし、身体を揺すってみるが反応は無い。ただの屍のようだ…
…じゃねぇーよ!
そんなドラ◯エみたいなギャグ飛ばしてる場合じゃない!
「マイム!晶ちゃんに何したんだよ!?全然動かないぞ!?まさか死…」
マイムはいつものように人差し指を口元に当て、ん〜と少し唸って
「えと、昴さん、落ち着いてください。私は何もしてないですよ?私のフリーズレインは体感温度を下げるくらいの効果しかありません。まぁ本気で撃てば相手を傷つける事も可能ですけど、今回はもの凄ーく弱く打ったんで大丈夫のはずです。ですから、倒れられてるのはきっと…」
きっと?…何だ?ハッキリしてくれ。
「昴さんが肩を触ったからですよ♩あんなに強く触るなんて昴さんエッチですね♩」
…え?どゆ事?
「もう、軽くポンって触るだけでって言ってるのに、あんなに強く触ったらどうにかなっちゃいますよ普通。普通っていうか常考って感じですよ。しばらく立てないと思うのでとりあえず座れるところにでも行きましょうー。そろそろ目くらいは覚ますと思いますよ?」
つまり、マイムの魔法は当たっても全然問題ない人体に無害な魔法で、それを避けさせる為に俺が思いっきり肩を掴んじゃったから倒れたって事か…
え、じゃー、俺の所為なの…?
「って、納得出来るか!?何それそんなの有りなの!?てか人が倒れ込む程に俺の力って強いの!?モテモテになる能力じゃないの!?」
混乱してる俺をよそにギャラリーはドンドン人数を増して来て、遠くの方から救急車のサイレンらしき音まで聞こえてくる。
とにかくここから離れ無いと大騒ぎになる。畜生。
「ま、マイム、とにかくどうにかならないか?このままだとあらぬ疑いで牢獄に入っちゃいそうだよ俺?そしたらモテモテとかそんな場合じゃないよ?周り男ばっかりだよ?兄貴はやだよ俺は!」
一瞬、牢獄でガチムチなお兄様にモテモテになる絵が頭に浮かんだが、嘔吐きそうになって考えるのをやめた。
マイムはお馴染みの人差し指を唇に当てる仕草をしながら
「んー、移動魔法みたいなのもあるんですけどー。場所の指定が出来ないんですよねー。それでも良ければ瞬間移動的な感じで移動できますよ♩」
今ここにいるよりは場所は何処でも良いでしょうよ!?
このままじゃブタ箱行きですよ僕は!?
「もう解りましたよ。けど文句言わないでくださいよ?」
マイムは目を閉じて、両手を胸の辺りに組むとブツブツと呪文を唱え始め、目を見開いてこう言った。
「バ◯ルーラ!」
やっぱドラ◯エじゃん!?
地面に倒れこむ晶ちゃんがスローモーションに見えた。
畜生。なんて馬鹿だったんだ俺は。
よくよく考えても見ろ。こんな得体の知れない能力だ、魔法だなんて、そんなものが急に現れただけでも怪しいのに、俺の好みのラノベヒロインが現れて、しかも世間はそんなラノベのアニメ顔の女の子に違和感すら感じていない。
ただ可愛い女の子と認識しているんだ。
こんな異常な事があって良い筈が無いし、マイムの放った魔法はラノベの世界では攻撃魔法で、事実、晶ちゃんは俺の目の前で倒れ込んでいる。
マイムに悪気は無いにしてもこんな異常な事に知り合いを巻き込んでしまった。
俺はどうしようもない絶望感と、マイムが現れてから少しだけ感じていた恐怖に身体が硬直した。
いや、それどころじゃないか…まずは晶ちゃんを!?
「晶ちゃん!しっかりして!晶ちゃん!」
晶ちゃんの身体を起こし、身体を揺すってみるが反応は無い。ただの屍のようだ…
…じゃねぇーよ!
そんなドラ◯エみたいなギャグ飛ばしてる場合じゃない!
「マイム!晶ちゃんに何したんだよ!?全然動かないぞ!?まさか死…」
マイムはいつものように人差し指を口元に当て、ん〜と少し唸って
「えと、昴さん、落ち着いてください。私は何もしてないですよ?私のフリーズレインは体感温度を下げるくらいの効果しかありません。まぁ本気で撃てば相手を傷つける事も可能ですけど、今回はもの凄ーく弱く打ったんで大丈夫のはずです。ですから、倒れられてるのはきっと…」
きっと?…何だ?ハッキリしてくれ。
「昴さんが肩を触ったからですよ♩あんなに強く触るなんて昴さんエッチですね♩」
…え?どゆ事?
「もう、軽くポンって触るだけでって言ってるのに、あんなに強く触ったらどうにかなっちゃいますよ普通。普通っていうか常考って感じですよ。しばらく立てないと思うのでとりあえず座れるところにでも行きましょうー。そろそろ目くらいは覚ますと思いますよ?」
つまり、マイムの魔法は当たっても全然問題ない人体に無害な魔法で、それを避けさせる為に俺が思いっきり肩を掴んじゃったから倒れたって事か…
え、じゃー、俺の所為なの…?
「って、納得出来るか!?何それそんなの有りなの!?てか人が倒れ込む程に俺の力って強いの!?モテモテになる能力じゃないの!?」
混乱してる俺をよそにギャラリーはドンドン人数を増して来て、遠くの方から救急車のサイレンらしき音まで聞こえてくる。
とにかくここから離れ無いと大騒ぎになる。畜生。
「ま、マイム、とにかくどうにかならないか?このままだとあらぬ疑いで牢獄に入っちゃいそうだよ俺?そしたらモテモテとかそんな場合じゃないよ?周り男ばっかりだよ?兄貴はやだよ俺は!」
一瞬、牢獄でガチムチなお兄様にモテモテになる絵が頭に浮かんだが、嘔吐きそうになって考えるのをやめた。
マイムはお馴染みの人差し指を唇に当てる仕草をしながら
「んー、移動魔法みたいなのもあるんですけどー。場所の指定が出来ないんですよねー。それでも良ければ瞬間移動的な感じで移動できますよ♩」
今ここにいるよりは場所は何処でも良いでしょうよ!?
このままじゃブタ箱行きですよ僕は!?
「もう解りましたよ。けど文句言わないでくださいよ?」
マイムは目を閉じて、両手を胸の辺りに組むとブツブツと呪文を唱え始め、目を見開いてこう言った。
「バ◯ルーラ!」
やっぱドラ◯エじゃん!?
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