我輩はモンスターである。名前はまだない。

???

第1話  我輩、新能力をみつける。

我輩はモンスターである。
襲われるあたりそうなのであろう。
まったくこんなに可愛らしい我輩を襲うなど人間の感性には欠陥があるとしか思えん。

「セィ!」

うーむ。やはりスルリと我輩の体をすり抜けていく。

「なっ!?エレメント系かよ!面倒くさいなぁ…。けどここまで感触がねぇのはありえなくないか?」

「へぇ…。じゃあ魔法で攻撃するしかないね。」


まほう?我輩はそんな言葉は聞いたことがない。ふーむ…。我輩には当たるのだろうか。
なにやらチカチカとする赤い玉が我輩に向かってくる。ふむ?体がヒリヒリする。少々まずいのではないのだろうか。

「うん。やっぱり魔法は効くみたいだね。」


やはりまずいらしい。我輩ちょっと反撃に出ようと思う。くらえ!美しいしっぽアタック!


「え…?ゴフッ!カッ…ハ 」

「マルクス…??」

「ウソでしょ!?こんな弱小地帯で…?」

「「逃げよう!」」


ふむ?この人間はおいて行って良いのだろうか?というか我輩ツヨイらしい。一発だったではないか。しかしまほうとはなにやら危ないものがあるのだな。我輩ちょっとヒリヒリした。



…………。
…………………………………。
我輩、暇である。おいてかれた人間を見ているのだが一向に取りに来ない。
あれから1日はたっているだろうに。




……………………………………。
我輩、暇である………。
あれからもう少し待ってみたのだがやはりこない。なにやらモンスターがこちらをチラチラ見てきたり人間を食おうとしたりし出すのでちょっと追い払ったりしている。我輩格好いい!





………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
我輩もう暇すぎて暇である。
もう人間は来ないしちょっと食べてみようかな?他のモンスターが食べようとしてたし。
人間はうまいのだろうか?我輩は草にひっつくと勝手に吸収するので人間にくっつけば食べられるのではないだろうか。

ピタ!
うむ。なんか体に入ってくる気がする。
……………………………………。
人間がいなくなったな。全部吸収したのだろう。しかし何だかいつもより目線が高い気がするのだが?いやいつもは飛んでいるのだが…。飛んでもいないのにやけに高いところにいる気がする。

我輩…。足がある。どうも人間の足が生えている。え??我輩の完璧なフォルムは?
湖!!!あぁ…。我輩人間になってる。
もとの姿には戻れないのだろうか…。
ポンッ!
おぉ!?戻れるではないか!
ポンッ!
おぉ…!人間にもなれる。


我輩、ちょっと旅に出ようかな。人の体ならなんとかできるのでは無いだろうか。
我輩何かできる気がしてきた!





※ども作者の水夢です!
いやぁ…。パッと浮かんだアイデアを勢いでかいてしまいました…。良ければフォロー、コメントお願いします!
他作品で【勇者召喚のち魔神転生】も出してるのでよかったら。

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