ストーカー女と化した同級生に惚れられたんだが、どうすれば!?

未完ちゃん

第19話 純情男

「ははっ......ばーか。お前、マンガの読みすぎだろ。」

そんなセリフ、口が裂けても言えないな。

「いやいやマジで。お前なら言うだろ。」

「ああ?言わねぇよ。」

「そうかー?俺なら、言うぞー!」

「はいはい。どうぞ大声で言ってください。
そして、皆から白い目で見られ、冷やかされてください。」

「えー!!いやいやちょっとそれは酷いだろー
そんなことになったら、俺、不登校になっちゃうぞー?いいのかー?」

「よくはないけど、お前に限ってそれはなさそうだけどなー。」

「まーなー!」









下校のチャイムが鳴ると、さっきまで寝ていた良介は起き、秒速で準備を終え、俺の席へと来る。

「翔太〜帰ろうぜ〜」

気がつくと、教室にいるのは俺と良介、長谷川、今日の日直の2人だけだった。

「おー............ちょっと先に外行っといてくれ。」

「?おー」

良介に先に行ってもらい、帰り支度をしている長谷川の席に行く。

「...........長谷川、気をつけて帰れよ」

「.....はい。さよなら、早川くんもお気をつけて。」

「ああ。」

「翔太〜?まだかー?」

気の早いやつだな。人のこと言えないけど。

「今行くー」

急いで、良介の方へ行くと、良介は外の窓から
どこかをぼんやりと眺めていた。

「悪い、待たせたな.....」

「おー。何してたんだー?」

「んー?ちょっと長谷川と話してたんだよ」

「あーね。付き合ってんのかー?」

「そんなわけないだろ。俺は好きじゃないやつとは付き合わねぇよ。」

「純情男がーー!とりあえず試しに付き合えばいいじゃんかー
ほら、、誰だっけ、、今日お前に告ったってやつ」

「あー渡邉?」

「そーそー渡邉さんー。」

「期待させるだけ、可哀想だろ。」

「おーおー優しいねー。でも、それだけじゃないだろー?」

「あ?」

「怖いだけだろー他人と特別な関係になるのが。」

特別な関係、か。
確かにその通りかもな。
だが、どちらかというと.....
怖い。というよりは、恐い。のほうが正しいけどな.....

「..........さぁな。くだらねぇ事言ってないで帰ろうぜ。」

「.....おーー。」












私、長谷川美樹には好きな人がいる。
でも、その好きな人は私には全然好意を持ってくれない。
たまに、もしかして、好意を持ってくれてるのかな?って思っても、
大半は、彼の優しさで..........。
今日も、そう。
なんだかとても、もどかしい。
こういう気分の日は編み物でもして、気分を落ち着かせよう.....
そう思い、教室から出ようと、ドアに手をかけた時、

「あーね。付き合ってんのかー?」

という、秋田くんの声がした。
頭の中で、
つきあう→突き合う
に漢字変換されていたけど、
その後の言葉で、それが間違った変換だと...
つきあう→付き合う
だと、すぐに理解した。

「そんなわけないだろ。俺は好きじゃないやつとは付き合いません。」

そう、早川くんのこの言葉で。

「純情男がーー!とりあえず試しに付き合えばいいじゃんかー
ほら.....誰だっけ.....今日お前に告ったってやつ」

え.....!?早川くんに、、告白した女の子??

「あー渡邉?」

渡邉って.....もしかして、マドンナって言われてる、渡邉さんのこと、!?えっ.....
早川くんあんな可愛い子に告白されたんだ、!
それで.....付き合ってないってこと、!?

「そーそー渡邉さんー。」

「期待させるだけ、可哀想だろ。」

期待させるだけ、可哀.....想.....?

「おーおー優しいねー。でも、それだけじゃないだろー?」

それって.....優しさ、なのかな.....?
なんか、違う気がする

「あ?」

「怖いだけだろー他人と特別な関係になるのが。」

「.....さぁな。くだらねぇ事言ってないで帰ろうぜ。」

否定しないんだね、早川くん.....

「.....おーー。」



早川くん達が立ち去って、数分後、私も教室を後にした。
教室には、もう日直の2人しか残っていなかった。

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