【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

合流

25階にたどり着いた、ミルとルナとフェムが待っていた。
「茂手木は?」「あの宿屋」「あぁあそこは家族風呂がある宿屋だな。奴は一人?」「ううん。すごく可愛いハーフエルフが一人と獣人が3人と一緒だと言う話だよ。後、従魔が4人従っているって話だよ」「そうか、エルフが居るのなら、ドラウかゴルドに来てもらった方がいいかな」「大丈夫じゃないかな?イリメリは居てもらった方が説明する時にいいかもしれないけどね」「そうだよな。」
『イリメリ。今大丈夫か?』『何?大丈夫だよ。もうすぐ25階に行けるからもう少し待って』『あっありがとう。待ってる』
「イリメリ。もうすぐこっちに来られるって。」「それじゃもう少し待って居よう。」
5分ほどで、イリメリが到着した。
「それじゃ行きますか」「ちょっと待って、リン。」「ん?」「一つだけ決めさせて、もし、茂手木くんが敵対する意思を示したり、立花君達の手先だとしたらどうするの?」「敵対意思を見せるのならガチンコ喧嘩するだけだし、手先だとしたら捕まえて幽閉かな」「わかった。その確認をしておきたかっただけ」
宿屋に向かった。ラオには、見張るように言っている。まだ宿屋の中にいるそうだ。エルフのお姉さんに言って、紙を届けさせる。
「ん?あれは?」「あぁミルとイリメリとフェムが僕を呼び出す時に使った手だよ。」「「「あっ」」」「あれなら確実だね。」「だろ」
「さぁ正面の食事処で待っていよう。」「了解。」
珈琲を飲みながら待っている。やっと珈琲も店頭にだせるレベルになってきた。数はまだまだだけど、ミヤナック家が販売を担当する事が決まっている。これも、MOTEGI商会の仕事となっている。珈琲の苗もエントとドライアドのおかげで育っている。もう少しだけ品種改良をしたら、入植地とした村に苗を持っていって、根付かせる予定だ。メルナ森林街に関しては、フレーゲル男爵に仕切らせる事にした。僕達が望んだ作物を育てさせる事でも合意している。
宿屋から、こちらに向かってくるのが解る。あれが茂手木なんだろう。女性を4人連れてきている。あれが話しに出てきたハーフエルフと獣人なんだろう。
店に入ってきて、一直線にこちらに向かってきた
「神崎。」「茂手木だな」「あぁ確認するか?」「いや、必要ない。」
「ノリ様。この方が、言っていたヒト族ですか?」「そうだ。」「でも、真命がノリ様の様になっていません。」
「へぇそっちの娘は、ユニークスキルの鑑定持ちなんだね。」「!!」「ハーフエルフの娘は、古代魔法は習得しなかったの?」「え”古代魔法をご存知なのですか?」「あぁこれでも、マガラ神殿を開放して、アルセイドと契約をしているからね。」「え”・・・・アルセイド様と?」「あぁ今はちょっと用事で出ているけど、そのうちに紹介出来ると思うよ。あぁ後、ドラウとゴルドも今家の家令スチュワード見習いをしてもらっているから会わせられるよ」「ドラウってイスラ大森林の魔物の村の長の?」「ゴルド...ゴルド=シュミット村長は無事なのですか?」「ちょっと待って、ひとつづつ解決していこう。」
「まずは、簡単に自己紹介をする。僕が、リン=フリークス・テルメン・フォン・マノーラ。先日侯爵になったばかり。真命の話は後でする。」「私は、ルアリーナ・フォン・ミヤナック。ミヤナック家の三女。」「僕は、ミトナル=セラミレラ・アカマース。」「私は、フェナサリム・ヴァーヴァン」「私は、イリメリ=ジングフーベル・バーチス」
「そうだな。オイゲン=フンメル・エストタール。冒険者。ミヤナックで登録しているけど、ウォード領の村に住んでいた。」「私は、エルフリーデ=フンメル・ココス。ココス村の族長の娘です。」「私は、コリンズ・ホウフェン」「僕は、シャトルフ・パトリシオ」「ヴィネッティは、ヴィネッティ・クレボランっていいます。」
「まずは、何から話そうか?」「神崎。お前は、俺の敵なのか?味方なのか?」「それは、オイゲン=フンメル・エストタール次第だな。」「あぁすまん。リン=フリークス。」「いいよ。ここには、身内しか居ないし、遮音結界と魔術結果と時空結界を張らせてもらっているから大丈夫だよ。」「!?いつの間に...。」「気が付かなかった。」「本当だ、魔法が使えない。すごいね。」「褒められて嬉しいよ。」「それで、オイゲン=フンメル・エストタールは、どうしたいんだ?」「俺は、こいつらと静かに暮らせればいい。」「それじゃ、アドラの言っていた条件に合わないぞ。」「分かっている。だから、こうして、リン=フリークスと話をしているんだよ。」「僕の希望を聞いてくれるかい?」「あぁ飲める条件なら...。」「そうか....イリメリ。皆は?」「アルマールとフレットとカルーネは、話が決まったら教えてって事だけど、サリーカとタシアナとアデレードは屋敷で待っているって事だよ。」「オイゲン=フンメル・エストタール。迷宮ダンジョンでの用事はもう終わったのか?」「あぁ大丈夫だ。」「パーティは....陰に潜んでいるお嬢様を入れて9人でいいのか?」「!!」「あぁ.....」「10名か、行けるな。オイゲン=フンメル・エストタール。ちょっと付き合ってもらうぞ。」
【転移-マノーラ屋敷】
「・・・・。」「ようこそ、メルナのマノーラ屋敷へ」「イリメリ。お嬢様方とドラウとゴルドに合わせてあげて、何か話が有るようだからね。僕は、オイゲン=フンメル・エストタールと食堂で話をするよ。モルトに言って、珈琲を用意させて、オイゲン=フンメル・エストタール。珈琲でいいよな?」「あぁぁ....。」「私もここに残ります。(オイゲン様。お気をつけください。このリン=フリークスは異常です。ステータスが低すぎます)」「異常はひどいな。少しだけ変わっているだけだよ。」「「「少し?!」」」「・・・・。まあいい。それじゃ先に、真命とステータスの答え合わせだけをしておこう。オイゲン=フンメル・エストタール。僕のステータスを確認して見て欲しい」
手を差し出した。
名前:リン=フリークス・テルメン・フォン・マノーラ(5)真命:リン・マノーラジョブ:テイマー体力:160魔力:220腕力:150敏捷性:210魅力:1,300魔法:黄(6)、灰(5)、青(5)スキル:詠唱破棄スキル:弓武技(1)、刀剣武技(1)ユニークスキル:動物との会話(5)
「見られたようだね。」「あぁ確かに、真命が”リン・マノーラ”となっているな。」「うん。そっちのエルフリーデ=フンメル・ココスが見られている物と同じだから、偽っていないと思えるだろう?」「はい。マノーラ侯。鑑定で見ても、偽っている所はないです。隠蔽していても、私の鑑定だと見る事が出来ます。」「そうだね。それではこうしたらどう見える?」
名前:リン=フリークス・テルメン・フォン・マノーラ(5)真命:神崎凛ジョブ:動物使い体力:160(+29,500)魔力:220(+197,900)腕力:150(+17,400)敏捷性:210(+9,310)魅力:300(+1,000)魔法:外(9)古代魔法:時空魔法(9)、結界魔法(9)、召喚魔法(9)、精神魔法(9)古代魔法:建築魔法(9)、融合魔法(9)、分解魔法(9)、造形魔法(9)古代魔法:飛翔魔法(9)、精霊魔法(9)、魔霊魔法(9)、操霊魔法(9)古代魔法:幻惑魔法(9)、隷属魔法(9)、自然魔法(9)、神威魔法(2)魔法:白(9)、紫(9)魔法:黄(9)、黒(9)、青(9)、灰(9)、赤(9)スキル:隠蔽(9)、言語理解(9)、念話(9)スキル:陰移動、詠唱破棄、罠検知、毒検知スキル:肉体強化(9)、精神強化(9)、知覚強化(9)、聴覚強化(9)スキル:視覚強化(9)、嗅覚強化(9)、味覚強化(9)、思考加速(9)スキル:短弓武技(9)、刀剣武技(9)、短剣武技(9)、長剣武技(9)スキル:大剣武技(9)、戦斧武技(9)、長槍武技(9)、大弓武技(9)スキル:棍棒武技(9)、短剣武技(9)、短槍武技(9)、戦鎚武技(9)スキル:盾武技(9)、兜武技(9)、鎧武技(9)、属性付与(9)ユニークスキル;物理攻撃無効、状態異常無効、精神攻撃無効、魔法攻撃耐性ユニークスキル:魔法吸収、武技吸収、魔法生成、能力生成ユニークスキル:動物との会話(9)エクストラスキル:透明化インビシブルエクストラスキル:地図記載オートマッピングエクストラスキル:限界突破リミットブレイクエクストラスキル:記憶閲覧エゴロード記憶操作エゴセーブエクストラスキル:意識閲覧セルフロード意識操作セルフセーブエクストラスキル:動物変態アニマルフォームエクストラスキル:眷属分体マルフィテションエクストラスキル:能力強奪スキルロバーエクストラスキル:能力貸出スキルレンタルエクストラスキル:魔素吸収マジメイトソーブエクストラスキル:魔法解釈パラダイムシフトエクストラスキル:精霊探索エレメンタルサーチエクストラスキル:偽計検知ポリグラフエクストラスキル:万物鑑定見透す力(9)エクストラスキル:神殿管理(1)管理:マガラ神殿眷属:1,723体従属:124名
「はぁ?俺が知っている人物の名前が書かれているけど....なんだこのぶっ壊れたステータスは。」「・・・・・・」「確認出来たみたいだね。戻すよ。恥ずかしいからね。」
ステータスを表示用の物に戻した。ついでに、魅力も高すぎるから標準的な値に修正をしておいた。
「そうだね。ミル。ステータス見せてあげてもいい?」「いいけど、後でしっかり抱きしめながら直してくれる?」「あぁ勿論だよ。」「それならいいよ。」
「オイゲン=フンメル・エストタール。ミトナルのステータスも確認してみて」名前:ミトナル=セラミレラ(13)真命:ミトナル=マノーラジョブ:魔法剣士体力:1,150魔力:1,530腕力:510敏捷性:940魅力:100魔法:青(2)・赤(1)・黄(3)・灰(2)・黒(4)スキル:短剣武技、長剣武技、弓武技、盾武技、大剣武技、戦斧武技、長槍武技
「確認できたぞ」「エルフリーデ=フンメル・ココスも確認できた?」「はい。少しステータスの値が高いようですが、魔法剣士ならこの位は出るのかも知れないですね。」「うん。そうだね。そういってもらえると嬉しいよ。もう一度確認してみて」
名前:ミトナル=セラミレラ・アカマース(13)真命:鵜木和葉ジョブ:魔法剣士体力:1,650魔力:2,030腕力:1,010敏捷性:1,440魅力:100魔法:青(9)・赤(9)・黄(9)・灰(9)・黒(9)・白(9)・紫(9)スキル:隠蔽、魔法の吸収、剣技の吸収、念話スキル:陰移動、詠唱破棄、罠検知、毒検知スキル:短剣武技、長剣武技、弓武技、盾武技、大剣武技、戦斧武技、長槍武技ユニークスキル:鑑定
「はぁ?なんで?えぇ??」「・・・・。真命が変わっている.....。3人目?」「エルフリーデ=フンメル・ココス違うよ。さっきのイリメリも、ここに居るフェムもルアリーナもだし、これから来るサリーカ。タシアナもだよ。後、アルマールとフレットとカルーネと言う者も居るけど恥ずかしがり屋だから後日になるけどね。」「ミル。ひとまず直しておくね。後で、じっくり調整するね。」「うん。お願い。」
ミルの手を握りながら、隠蔽を行って数値を変更した。500を引く数字にしておいたが、もう少し引いたほうがいいかもしれないな。貸し出しているスキルもうまく表示出来るようだな。
「さて、オイゲン=フンメル・エストタール。お前さんは、エルフリーデ=フンメル・ココスや獣人のお嬢さん方に、どこまで事情を話している。真命の話とかな。」「いや、話していない。」「そうか、そこからか...オイゲン=フンメル・エストタール。説明は自分でするのか?」
『おい。茂手木。念話使えるんだろう?』『あぁ使える。神崎。あのステータスはなんの冗談だ。それに、鵜木まで居るのか?』『ばか、和葉だけじゃなくて、女性陣は全員揃っているぞ。それに、立花達もアゾレム領主の所に全員揃っているぞ。』『何?本当か?』『あぁサリーカ・・・、中里が調べてくれている。』『・・・・。お前は、こっちの人間に事情を話しているのか?』『あぁ限られた人間だけだけどな。イリメリやフェムやルナがうまく話を作ってくれている。どうする?ハーフエルフやケモミミの女子への説明をさせるぞ?』『本当か?お願いしたい。あぁ後、こっちの母さんが居るんだけど、一緒にいいか?』『別にかまわないぞ、どこに居る?』『お前の所の地下二階で食事係に就職した。』『へぇそうなんだ。それなら、僕達の事の説明は明日とかにして、今日は、どうするのかだけを話すぞ。』『あぁわかった。』
「僕達の事情の話は、みんな揃った時にする方向にしよう。それよりも、オイゲン=フンメル・エストタール。今後どうするんだ?」「そうだな。あぁ俺の事は、オイゲンでいい。呼びにくいだろうからな。」「あぁそれなら、僕の事もリンでいいよ。」「わかった。オイゲンはどうする?僕が提供できる物は、ミルの様にステータスを偽って、目先をごまかす事と、メルナか今入植を行っている所でよければ邸宅を用意するよ。」「そうだな・・・・。そうだ、MOTEGI商会ってなんだ?!」「あぁそうだな。MOTEGI商会のトップの座も、オイゲンの物でいいよ。細かい取り決めは、イリメリとしてくれればいいよ。」
「・・・・エル。どう思う?」「え・・・正直に言えば、敵対するのが馬鹿らしく思える位の差があります。多分、リン=フリークス一人で私達が10倍の人数居たとしても勝てる気がしません。」「あぁあのステータスは異常だよな。」「だから、異常はひどいな。眷属を増やしていたらこうなっただけで僕には責任はないんだからね。」「・・・。眷属を増やす事自体が異常なんです。」「あぁぁエルフリーデさんとは仲良くできそう。僕の事は、ミルって呼んでね。」「あっはい。ミルさん。私の事を、エルって呼んでください。」「うん。よろしくね。」「ずるいな。ミル。私も、ルナって呼んでね。エルさん。」「はい。ルナさん。」
「さて、オイゲン。嫁達も仲良くなった所で....どうかな?MOTEGI商会は、そこそこ大きな商会になるだろうし、お前の知識をフルに使えるとおもうぞ。もし断っても、真命の変更位はしてやるよ。あと、MOTEGI商会の命名の事もあるから、月に金貨1枚程度なら払えるぞ」「なっ....。」「オイゲン様。私は、いいと思います。オイゲン様がやろうとしている事が邪魔されないのなら、ギルドもですが、リン=フリークスは使えると思います。」「・・・そうだな。リン。ギルドに参加させてくれ。身分などはどうでもいい。俺の真命の変更と、邸宅を頼む。それから、MOTEGI商会のトップも引き受けよう。」「あぁありがとう。それからサラッと流した嫁の話は今度ゆっくりと聞かせてくれ!」「・・・あぁお前の話も聞くからな。」「いいぜ!」
話はスムーズに進んだ。イリメリと一緒に行っていた他の女性陣も戻ってきた。
今後の事が話し合われる事になった。僕の方は、基本、イリメリとフェムに丸投げと言うスタンスは変わらない。オイゲンの邸宅を作る作業は僕にしか出来ないから、僕がやる事になる。ご近所さんは嫌だと言う事だったので、メルナ森林街に向う街道の途中にある休憩所から奥に入った所に邸宅を作る事にした。一日もあれば出来る事を伝えて、今日は、地下三階に泊まると言う事だったので、そのままイリメリとフェムに後を頼んだ。
「そうだ、リン。邸宅を作る時に、俺だけを呼んで欲しいんだけどいいか?」「別にいいけど、お前と二人で作るのは面倒だから、僕の眷属は呼ぶけどいいよな?」「あぁそれは構わない。それと、母さんはこのまま地下二階で世話になっていていいのか?」「ん?どっちでもいいよ。地下二階も人手不足だから、居てくれたほうが助かるけど、お前の所も人手が必要だろ?それとも、僕の知り合いに言って奴隷を融通するか?」「そうだな。そう言えば、休憩所には宿屋とか食事処とかはあるのか?」「作りたいけど、人手が足りていない。」「そうか、奴隷でもいいけど、手持ちでは無理だろうからな。宿屋とか食事処って日本に居る時からの夢だったんだよな。」「あぁそんな事も言っていたな。奴隷を雇うためのレインなら貸すぞ。MOTEGI商会の商品開発で返してくれればいいからな」「本当か?」「あぁそのくらいなら問題ない....よね。イリメリ?」「はぁ大丈夫だよ。100人とか言われない限りね」「宿屋は、母さんがやりたいって言っていたから、親孝行だと思って、やらせてあげたい。食事処は、こっちの料理に我慢できないから...な。」「いいよ。休憩所に、宿屋と食事処を作ろう。そこから、30分位の所に邸宅でいいだろう?少し離れたほうがいろいろいいだろうからな。」「あぁ人手は、宿屋で3人。食事処で3人って所かな。」「どう。イリメリ?」「大丈夫だよ。アッシュの所?」「うん。」「それなら、まだ渡してあるから大丈夫だし、足りなかったら言ってくるでしょ。」「了解。後で、オイゲンを連れて行くよ。」「オイゲン。どうする?今すぐにでも行けるけど、明日にするか?」「今日は、疲れたから、明日にするよ。」「そうか、それならステータスの調整も明日にして、とりあえず。真命だけ変えておこう。どこに、立花達が居るかわからないからな。」「あぁ頼む。その後、地下三階に送ってもらうと助かる。」「それは大丈夫。この屋敷の地下にマガラ神殿に繋がるゲートがあるからな。イリメリ案内してあげて」「了解。」
真命を直した。名前と同じにしておいた。明日も忙しくなりそうだ。
でも、これで人数的にも優位に立てたし、手駒は揃った。本格的に動き出すときが来た

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