【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

幕間 女だけのお風呂

今日のお風呂は、アルマールとフレットとカルーネが一緒だ。
というのも、リンにはあまり聞かせたくない話があるからだ、いい出したのは、ミルとイリメリだ。最初は、リンも一緒でもと言っていたが、女の子特有の事情もあるから、リンが来にくい状況を作ろうと言う事になった。アルマールとフレットとカルーネにも関係ある事だから、丁度MOTEGI商会の事で話をしなければならなかったから、その時にお風呂でする事になった。
「ルナ。どうだった?」「ん?リンは、おとなしく食堂で書類を読んでいたよ。」「そう、それなら良かった。でも、いずれはリンにも言わないと駄目なんでしょうね」「うん。そう思っているけど、誰が話すの?イリメリ?」「僕が話すよ。」「私も一緒に話すよ」「うん。」
ミルと私が話す事になった。誰が話しても同じだとは思うけど、前兆が来ているのが、私とミルだと言う事だ。二回も経験するとは思っていなかったけど、一度経験しているから、気持ち的には大分いい。びっくりする事もないし経験も知識もある。後は.....ナプキンがない事が問題になりそうだ。
皆に確認したが、まだ初潮を迎えていないと言う事だ。13歳と言う年齢から皆そろそろだとは思っていたらしいが....。乳房が膨らんできている。それはすごく嬉しい。でも、リンはどんな子が好きなんだろう?気にしてしまう。小さいほうが好きとか大きい方がいいとか...。
アデレードにも確認したが、こっちには、サニタリーショーツは存在しないと言う。説明するのに大変だったが、生理の時には、ジェル状の物を詰めて過ごす事にしているようだ。ナプキンの様な物も存在しない。皆と話した時に、日本でタンポンを使っていた子が居ないから、こちらでも再現するのならナプキンだろうと言う事になった。アルマールとカルーネが協力して、ショーツの再現には成功している。まだ数が作れないから、今素材を含めて安価に出来ないかを試していると言う。今日少しブラと併せて持ってきてもらっている。色がかわいい色の染料が見つからなくて、茶色や黒にとか魔物の色そのものになってしまっているが、エルフのお姉さん達に聞いたら、色を落とす魔法があるらしいので、次からは最低でも白の下着は準備できると言う事だ。
生理の問題もあるが、これは身体が、リンの子供を産めるようになったという知らせだと思って喜ぶことにする。またあの憂鬱な日々が戻ってくるのかと思っていたが、異世界補正はすごいな。生活魔法で、生理痛を抑える魔法があると言う事で、知っているアデレードに教えてもらう事にする。本来なら、女親がパシリカから返ってきたら教えるのが一般的だと言われるが、家に帰っていない物も多いし、私の所もお母様に会う事も殆ど無いし、教えてもらえるような環境ではない。フレットは知っていたが、フェムも殆ど帰っていなくて教えてもらっていないと言う。アデレードに、経血時に発生する痛みを和らげる生活魔法を教えてもらった。生き返る事になったら、この魔法だけは日本でも使えるようになりたいと本気で思う。
あと、恥ずかしい事に、最近脇や下に毛が生え始めている。皆はどうなの?って聞いたら、ミルも同じで少し前から生え始めていると言う話しだ。なんと、これも生活魔法があると言う。ただ、全部綺麗に剃る魔法だと言う。なんとなく、下は少し残しておきたいように思っていたんだけど、でも、リンに見られる時には、ない方がいいのかな?流石に、リンにはどっちが好きなんて聞けない。皆も同じ考えのようだったが、アデレードが全部なくすのが普通。だと言うので、全部なくす事にする。キレイな肌を触ってほしいからいいよね。
「それで、ルナ?」「ん?何?」「どうするの?」「う~ん。ブラはまだいいかな。ショーツだけ少し多めの方がいいと思う。」「そうだね。ナプキンの開発ができるまでは、こっちの世界の流儀に従うにしても、ショーツは必要になるだろうからな」「先程から、おぬしらが言っているショーツとやらは、あの布地が少ない下着の事だろ?」「うん。そうだよ。アデレードは気に入らないの?」「いや。逆じゃ。すごくいい。売り出してもいいと思うぞ。」「そう?」「あぁ最初はあの小さにびっくりしたが、しっかり隠されているって感じがするので、今までのものよりも安心できる。」「そうなんだよね。でも、ゴムが見つかれば、もう少し伸縮を持たせて、ずれてこないようにできるからね。」
そうなのだ、まだ試作品だと言う事もあるが、ショールの腰の部分は紐で縛る形になっている。足の付根部分はアルマール渾身の出来で縛る形ではなくフリルのような物を付けた物になっている。締め付ける感じではないがフィット感が落ちるのが少し残念だ。魔法防具の一種では装着者の身体に合わせて伸縮する物も有るらしいが、布一枚では難しいようだ。タシアナが説明してくれている。実際に、一度試してみたが、重くなってしまっう様だ。なかなか下着事情も難しいなぁ
「あぁおぬし等。そこまで下着になぜ拘るのじゃ?」「アデレードはこだわらないの?」「どうなんだろう?これが普通だと思って過ごしてきていたからな。おぬしらが言うショーツなるものを知らんからな。」「そうだよね。こっちの下着も悪くはないんだけどね....なんとなく落ち着かないって言うのが本音かな?」「落ち着かない?」「うん。」「そうかぁ妾には解らない感覚なんだろうな。」「ほら、アデレード、まだ妾って言っているよ。」「あぁすまん。直しているつもりなんだけどな」「僕は別にいいと思うけどな。アデレードの妾も可愛いと思うよ。口癖だって思えばきにならないからね。」「ミル。あんた。本格的に、僕っ子で行くのね?」「うん。もうバレちゃったから、気にしないで普通に喋る事にした。」
話がそれるのは、マノーラ家特有かと思ったが、全世界共通で女の子同士の話だとこうなるんだろうな。
すでに、アルマールとフレットはお風呂を楽しみだしているし、見ない内に、カルーネは上にあがって滑り台を楽しんでいる。
サニタリーショーツは無理でも、ナプキンは欲しいな。こっちの世界であるジェルを詰めることには抵抗があるんだよな。吸水性の良い物を、布で包む形にして周りをジェルで覆えばいいんじゃないかな。肌触りとはこの際おいておくとして...。アルマールに言ったら、それなら作れるから何個か作ってみる。使い捨てには出来ないけどいいよね?と言われて、勿論それはしょうがないと思っている。
ムダ毛の処理の話も終わって、さて出ようかと思った時に、アルマールが「それでリン君とはどうなの?」「あぁ私もそれ知りたい。タシアナに聞いてもはぐらかしてばっかりで教えてくれないからね。」
「まだ、なんにもないわよ。」「うそ?裸で寝ているんでしょ?それで?」「うん。キスはしてくれるようにはなったけどね。」「なんだぁキスしてるんじゃない。」「そういう。アルマール達は?地下三階の三女神達はどうなの?」「三女神なんて呼ばれているの?」「そうなんだよ。ミルとルナはそんなに地下三階に来ないから知らないだろうけど、そのこ三人は今地下三階では有名人なんだよ。誰が、落とすかって感じで言われているんだよ。」「へぇそうなんだ。僕達はなんて言われているの?」「地下三階で?」「そ。」「・・・・リンの奥方って言われているよ。」「奥方...。」「誰がいい出したの?」「ナナって聞いている。」「僕は、それでいいけど....なんか、恥ずかしいね。」「でしょ。地下三階を有るている時に、”イリメリ奥”とか言われるんだよ。最初なんの事か解らなかったよ。」「そうなんだ。アデレードは?」「まだ殿下って呼ばれるのぉ早く、アデレード奥とかアデレード夫人とか呼ばれたいの。」「あぁ僕も夫人がいいな。ミトナル夫人。マノーラ夫人だとみんなそうだから、呼び名としてはふさわしくないんでしょ?」「そうだな。夫人と呼ぶ時には、家名で呼ぶのが一般的だけどな。夫人が多い時には、第一夫人とか呼ばせる家も有るけどな。リンはそれを嫌いそうだからな。」「うん。名前に夫人でいいと思うよ。って、まだ婚姻していないから駄目だけど....。」
「それで、アルマール達はどうなの?いい人は居るの?」「ダメダメ。全然。」「あら、フレットは、この前ウノテさんに食事に誘われていたけど、断ったの?」「断ったわよ。」「アルマールは、向こうでオジ専だったじゃない。ガルドバさんなんていいと思うけど駄目なの?」「ガルドバさんは、カルーネがいいみたいだからね。それに、流石に、あの筋肉は無理。細マッチョがいい。」「そうそう、柵がなければ、リン君何だけどね。」「リンは駄目!」「はいはい。解っているよ。イリメリ。そんなに殺気出さなくても大丈夫だよ。それに、リン君に行くにしても、マヤが許さないだろうけどね。」「実は、そうでもないんだよ。マヤはアルマールやフレットやカルーネや他のギルドの子達も、正妻じゃなくて、妾ならいいんじゃないって言っているんだよ。子供が出来なければいいと言っているからね。」「すっかり、マヤが第一夫人だね。」「そうだね。でも、マヤが一番僕達の事を考えているのを知っているからね。文句はないよ。」「そうね。今日も、神殿の位置の確認をしに行っているな。」「へぇそうなんだ。」「うん。ギルドでは自分は力になれないからって言ってね。」「それで、アルマール達はどうなの?」「う~ん。正直、リン君は嫌いじゃないよ。私はね。でも、貴女たちみたいに覚悟が有るわけじゃないんだよね」「うん。私も一緒だね。皆と一緒にっていうのは少し興味があるかな.....。」「カルーネは、そっちに興味があるの?」「そういうフレットはどうなの?」「子供は欲しいかな...でも、ここで生きていく覚悟はないから、こっちでは子供はなぁ....でも、興味はあるよ。そりゃぁしたことないから余計にね。」「そうだね。相手がリン君だったら優しくしてくれそうだからね。痛くもしないだろうしな」「うん。そうそう。それが一番だよね。」「でも、まだ誰も手を出されていないんだよね?」「うん。タシアナが一度、朝に大きくなっているのを、自分からしようとしていたけどね。」「や。気の迷いだよ。本当だよ。あぁアルマールひかないで....」「いや、惹かないよ。私ならやっちゃっていたかもって思っただけだよ。」「あぁ確かに、アルマールならありえる。全裸作戦も、アルマールからの指示何でしょ?」「あぁタシアナが言ったの?」「そ。」「だってこれだけ可愛い子達だよ。全裸で寝ていたら、リン君でも襲っちゃうかもしれないでしょ」「でもなんにもないんだよね。」「みんな一緒だからじゃない?」「「「「それだ!」」」」「でも、別々に寝るのも今更ね。」「でも、順番でやってみない。今日は、一人だけとかさぁ」「いいね。いろいろ理由を付けられるだろうからね。」「うん。マヤが帰ってきたら相談してみよう。」
「そうだ、アデレード。」「ん。なんじゃ?」「この辺りで、男性と女性がする時に、子供作りたくない時に、するような物って無いの?」「避妊具の事なら、あるぞ。高いけどな。」「そうなんだ。どういったもの?」「あぁ家畜の小腸から作った物で、男性の物に被せて使う物だぞ。勿論、妾も使った事がないからわからないけどな。街の娼館とかに行けば取り扱っていると思うぞ」「どうなの?サリーカ?」「ん。あるよ。でも、本当に高いよ。三枚で銀貨1枚とかするからね。」「へぇ避妊も大変なんだね。」「なんだ、おぬしら避妊をするのか?」「ううん。私はしないよ。だって、リンの子供欲しいからね。そうじゃなくて、アルマールやフレットやカルーネがする時に合ったらいいのかなって思っただけだよ」
私も最近、マヤの気持ちが少しだけ解ってきた。私が好きなリン。私の事を好きだと言ってくれているリンを他の子が好きだと言ってくれるのが嬉しい。正妻は私達と言う意識は常に持っているが、妾が何人居ようが気にならないだろうと思い始めている。時折、マヤから神殿の状況を聞くと、やはり神殿を攻略してニンフの加護を得るのが必須条件の様だ。後は、守護神を決めればいいと言う事だが、マヤが言うには、守護神は少し待った方が良さそうだと言う。マノーラ神から神からの守護は必ずしも必須じゃないはずと言われたと言っていた。それに、魂のでき方が、私達は違うようで、ニンフの加護だけでいいかもしれないとも言っていた。一度試してみないと解らないが正確な所らしい。今、マヤが最初に試すのに適している神殿を探してる。その答えが出た所で、私達は本格的に動く事になる。その時に、リンを一人残すのか?誰か一緒に残るのか、今それを話し合っている。多分、後者になるんだろう。
リンから伝言が入った。”プールに居るけど、水着ないから全裸で居る。まずかったら連絡ください”だと言う事だ。皆、顔を見合わせながら笑った。全員でリンの所に行く事に決めた。アルマールもフレットもカルーネも全裸のままプールに入ると言う事になった。
一旦、お風呂から出て、寝室を通って外のプールに向う。
リンが居る。私の大好きなリンの所に急いだ。

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