【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

後始末と状況整理

ふぅ疲れた。パーティがなんだかんだで深夜近くになってしまった。解散の宣言はないまま三々五々と行った感じになっていたっが、何故か僕は途中から説教大会になってしまった。ハーレイはまだ解るが、ローザスや陛下まで加わって常識がない。いろいろおかしいなどと言われた。イリメリやフェムも加わって、助けを求めたアデレードまで相手側に回ってしまった。最後の頼みの綱として、ルナとミルを探したが、ウーレンやサラナと何か話していると。タシアナ.....と思ったら、子供たちの相手で”てんやわんや”の状態で助けを求められない。マヤ!!!は、ダメだった。途中からサラッと参加していた、ドラウやエルフの長や眷属達に捕まっていた。時間にして2時間位説教されていた感じだ。多分、モルトが”もうこの辺りで....後は、私から旦那様には言い聞かせます”と言ってくれなかったら朝まで続いたかもしれない。
アルマールとフレットとカルーネが、ウーレンとサラナと意気投合していた。5人で話し合いながら地下三階に帰っていった。なんでも、アルマール達の商店に、ウーレンとサラナも野菜の店舗を出すことにしたと言う。試作品が多くて数が取れないのでどうしようかと思っていたらしい。後、眷属たちが持ってくる素材も商品として売る事にしたらしい。
ウノテさんは、最初店舗を持つ事を考えていたらしいが、行商人の様な感じにして珍しい物を、ウーレンとサラナの店で売る事にしたらしい。そして、噂話を仕入れてきてくると言う事だ。
エルフの長を見た時に、捕えた偉そうにしていた奴の事を思い出したが、放置して逃げられると困るから、迷宮ダンジョンの25階に放り込んでおいた。転移系は全部遮断していたし、逃げる為には、踏破するしかない。出来る物ならしてみろと言う気分で放置した。かわいそうだから、皿に水と食べ物を恵んでおいた。牢屋を作っておこうと心にメモした
ローザスやハーレイは、陛下やリンザー卿を伴って、今日はマガラ神殿の高級宿に泊まることにしたようだオープンしてすぐだし、問題ないと言う事で、ナッセが男性用スパを王家関係者の貸し切りにした。入りに来た客には、ラーロさんの銭湯のタダ券をプレゼントする事になった。それはそれで喜んでいた。
僕達もメルナのマノーラ屋敷に引き上げる事になった。メイド達も先に帰っていた。転移門トランスポートはマノーラ屋敷の地下に設置してある関係で、メイドも主筋の館を経由する事になってしまう。それでは示しが付かないと言われて、地下道をテルメン屋敷まで伸ばした。メイド達は先に帰って、屋敷の中を清掃してくれてたらしい、ベッドも綺麗に整えられていた。
「ねぇ今日はもう寝ていい?いろいろな事は明日話すでいいよね?ダメ?」「ダメ!」皆から一蹴されてしまった。「あっ私戦闘とかしたからお風呂入ってくる?皆はどうするの?」「お父様も来て大変だったから私もお風呂に行く。」どうも、皆お風呂に入るようだ。イリメリだけは知っているので、微妙な顔をしている。
「あっ僕はつかれたから寝ているね。」「リン。説明する事あるでしょ。今日も一緒にお風呂入るわよ」イリメリだった。このタイミングを狙っていたようだ。「アデレード。階段があるはずの扉開けてみて・・・。」「うん・・・・へ?なにこれ?お湯が出ているの?それになここれ?」「え?滑り台知らないの?」「滑り台?なにそれ?」意外だった。この世界には滑り台が無いらしい。「え”リン。滑り台作ったの?何考えているの?」「ぉぉすごい。回転しながら滑っていくんだね。楽しそう!」「リン。滑り台の先ってこの感じだとお風呂だよね?湯船に直行なんて事は.....」「はい。湯船に直行になっています。作ってからこれじゃダメだと思ったけど、まぁいいかと思って、そのままにしました。」「・・・・。それで、その横のダストシュートみたいな物は何?」「はい。洗濯物を投げ入れたら、脱衣所の洗濯物入れに入るようにしました。」「リン。って事は、ここで全裸になってスベってお風呂に行けって事?」「・・・・ダメですか?」「ダメじゃないけど....まぁいいか。私はOKだよ。勿論、リンも今日お風呂に入るんだよね?」フェムだ「もう良いわよ」サリーカも賛成してくれた。「誰も行かないのなら先に行くわよ」ミルはもう全裸になって居る「・・・いいけど、少し恥ずかしいな」ルナだ「リンが一緒に滑ってくれるならいいな」アデレードだ「反対なんてしないよ」イリメリだ「あれマヤは?」「もう全裸になって先に言っているよ。」ミルが教えてくれた。各々全裸になって滑り台を滑っていく。キャーキャー言いながら楽しそうだ。アデレードだけが初めてだから怖いと言って、全裸のまま抱きついてくる。それはまずいですよお嬢さん状態だ。アデレードを抱きかかえながら一緒に滑り台を滑っていく。良い角度で案外楽しい。お風呂では、各々に過ごしていた。昨日はそんなに見ていなかったと言って、今日しっかり入ると決めたらしい。洗い場の説明をさせられた。お前たち少しは隠せよと思うが....全然隠す気がない。まぁタオルも持ってきていないからしょうがない。洗い場は、一人ひとり専用の場所を作ってもいいし、空いている場所を使ってもいいけど、どうする?って聞いたら、これから石鹸とかも作るつもりだから、専用の場所にしましょうと言う事になった。場所決めは公平にくじ引きになった。ワクに細い枝を8本拾ってきてもらって長い物を引いた順に並んでいく事になった。サウナは解るとの事で、技術的な事は別にして気に入ってくれた。隣にあるクールサウナの意味が解らないと言っていたが、少しサウナに居た後に入ると気持ちが良かったようだ。水風呂も用意してある。大浴槽も昨日から少し変えたと説明した。腰掛ける場所を作ったと説明して少し広めにして全員で入れるようにした事を説明した。寝湯に関しては、寝てくれればこの最高な感じがわかると力説したらドン引きされた。本当に気持ちいいのにな。打たせ湯や蛸壺の説明を終えた。この当りで少し熱いなと思ったら、クールサウナに入るといいと説明した。女の子たちとお風呂に入る時が来るとは、本当に考えていなかった。
打たせ湯と蛸壺は好評だ。寝湯に人気が集まらなのが不思議だが、僕が独占できるから良しとしよう。寝湯に寝ていると、ミルが隣に来た。「ねぇミル。みんな寝湯は気持ちよくないのかな?」「そんな事ないと思うよ。ただ、全裸で仰向けになるでしょ。それに抵抗があるんじゃない?」「あぁ、そうか、でも何かかぶせるのは邪道だしなぁ」「お湯に色付けたら?それだけでも違うわよ。」「そうか、今度考えてみるよ。ありがとう。ミル。」「いいよ。でも、本当に寝湯って気持ちいいんだね。このまま寝ちゃいそうだね」
「リン。ミル。話をするわよ。」イリメリが呼んでいる。
ミルが先に立ち上がって、僕の前に立って、手を差し出してきた。手を握って起こしてくれた。柔らかい手だ少し勢いを付けた様だ。ミルの身体に抱きつく格好になった。「(いいよ。全部リンの物だからね。)」「!!」「いこ。イリメリに怒られるよ」
大浴場に全員入っている。肩まで浸かるもの半身浴の様な格好になっている者いろいろだ。椅子の機能に気がついたみたいだ。椅子と言うか座席だけど、人数分しか用意していない。座る位置はこれから決定していくだろうけど、座席は座って魔力を流す事で、上下する仕組みになっている。足湯的な入り方から、肩まで浸かる入り方まで調整出来るようにした。さすがは解っている!ギミックに気がついたようだ。
「さて、リン。いろいろ聞きたい事があるけど、まず。アデレードから話がある」「ちょっとまって、ねぇこのお風呂での話し合いって決まりなの?違うなら、外の談話室とかでも良いんじゃない?」「それに関しては、ミルを除いた全員の意見で却下となります。毎日とは言わないけど、全員が集まれる時には、個別にお風呂に入るのではなく一緒に入る事になります。」
なんか、イリメリが議事進行と言う形になる様子だ。「リンが私達と入りたくないと言ったら考えるよ」「ルナ。誰もそんな事言っていないよ。むしろ嬉しいよ。」「さて、話を戻して、アデレードからリンに話があります。」
「リン。今日はありがとう。すごく嬉しかった。」「ん?」「ほらね。アデレード。リンは天然なんだよ。」「そんな事ないよ.....ねぇ?」「・・・・・」誰も賛同してくれない。アデレードにお礼を言われる事なんてなんか有ったかな?
「私を私達を婚約者と言ってくれて嬉しかった。」「あっだって、陛下もいたし、チャンスだと思ったんだけど、嫌じゃなかったのなら嬉しいよ。」「バカ。嫌な子が居たら、今ここに全員揃っていないわよ。」「それもそうだね。」「リンこそ私達でいいの?」「アデレード。ミル。イリメリ。フェム。ルナ。タシアナ。サリーカ。そしてマヤ。がいい。僕の家族になって下さい。」「もちろん。それで、誰が正妻なの?」「マヤ。ミル。イリメリ。フェム。ルナ。タシアナ。サリーカ。アデレードが正妻じゃダメ?」「しょうがないな。リンは欲張りだね。こんな美人ばかり集めて....」「そうだね。いろんなタイプの美人が居るね。」「某アイドルなんて目じゃないね。」「えぇそうね。全員が正妻でいいと思うよ。でも」「そうだね。正妻は全員で許してあげるけど、他に連れてきたら怒るからね!!」「もちろん。」「本当かな?」「フェムなんだよ。それ?」「だって、リンだよ。」「そうだね。リンなんだよね。」「ねぇ。僕の事好きなんだよね?」「うん。勿論だよ。」「なんで、嫁が増えるのを肯定意見が多いの?」「「「「「「「「だって、リンだよ」」」」」」」」「・・・・」
「リンの嫁の話は出た時に考えましょう。」「次は、エルフの里の話だと思うんだけど、詳しい状況をリン以外で説明出来る人が居ないので、明日にでも私が確認してきます。ミル付き合ってもらえるかな?」「了解。」
「あと、マヤから大事な話があると言う事なんでだけど、その前に何かあればお願いします。あぁリンの話は後でまとめて聞くからいいよ。」「はい!」「ルナ。」「ん。この屋敷の使い方何だけど、マノーラ家関連はこっちで、ギルド関連は神殿かニグラで良いんだよね?」「ルナはどう思うの?」「なんとなく、ギルドの仕事はこっちに持ち込みたくないかな。」「私も!でも、イリメリとフェムは難しいのかな?」「そんな事ないと思うけど....。私は、それでいいと思うよ。フェムは?」「私もOKだよ。」「そうなると、財布はしっかりわけないとダメだろうな。」「リン。歳費が出るとか言っていたよね。」「うん。月金貨20枚」「20?」「どうしたのアデレード?」「気にしないで、今度お父様に聞いておきます。」「えぇ教えてよ。」「・・・・(それがずるいの)」「(ね!)」「(でしょ)」「うぉふぉん!それで、アデレードどうしたの?」「うん。侯爵の歳費って私が間違えていなければ、金貨10枚だったはずなんですよ。それが倍になっているから驚いただけ、お父様がどういうつもりか解らないけど、宰相派とかにバレたら突っ込まれるだろうなっと...とね」「あぁそうか、それなら下げられても良いように、金貨10枚で考えよう。」「イリメリ。この屋敷の取り仕切りは、モルトで良いんだよね?」「えぇご当主様が、家令スチュワードに指名しましたからね。」「そうか、それなら、来月から歳費はモルトに渡せばいいよね。」「えぇそれが良いでしょうね。」「今まで、リンがギルドで使ったお金をどうするのかは、明日にでもナッセとナナを交えて決めるよ。アデレード一緒に出てくれる?」「勿論。ただ、その前に、リンの意向を確認しておきたいな」「僕の意向?」「そう。ギルドの為に使ったお金は、もうギルドの物って事にするのか?それとも、リンの物って事にするのか?」「あぁどっちでも良いんだけどな。ギルドの物でいいよ。」「お金や素材は、良いとして、マガラ神殿と奴隷達だね。」
「まずは、マノーラ家がギルドからもらうお金なんだけどねマガラ神殿の利用料はマノーラ家が貰って良い物だと思うんだよね。ニグラのギルド本部に関しての賃貸料もいいよね。奴隷達の賃金も僕が先に貰って再分配が正しいよね?こんな所だと思うけど、他になにかある?」
「私達の賃金もマノーラ家に入った方が良くない?妻なんだから!」「確かに、妻。今は婚約者だけど、それぞれで仕事しているから、個別に貰ってもいいと思うんだけどな。それは、イリメリとフェムがナッセ達と話してみてよ。僕は、どっちでもいいよ」「みんなどうする?」
「私は、明日にでも、冒険者登録するから、賃金は発生しなくなる。と思う。」確かに、冒険者登録をして、依頼をこなしてくれた方がいいな。職員としてよりもその方がギルドとしては助かる。
「私とフェムは、ギルド職員として動くしか無いだろうね」「えぇそうね。賃金は、面倒だから、マノーラ家として貰った方が良くない?」「うん。私もそれでいい。」イリメリは、ギルド関係の調整役をしているから外せない。フェムも、宿屋関連や商人との折衝役で外せなくなっている。そういう意味では、サリーカも商人との折衝役だが、フェムが行う事が多くなっている。ルナは、冒険者になるつもりだ。タシアナは、ギルド職員ではなく、魔道具制作を担当する様だ。アデレードも、冒険者登録をする事にしたようだ。
従って、フェムとイリメリは、ギルド職員として残る。サリーカは、商人としてギルドに登録する。タシアナは、職人としてギルドに登録する。ルナとアデレードとミルは、冒険者登録をする。
「マヤはどうするの?」「僕?冒険者として登録はするけど、明日から少し別行動を取るね。聞いたり調べなきゃならない事があるからね。でも、夜には戻ってくるから安心して...ね。」
「解った。僕は冒険者登録にするよ。どうする?ミルとルナとアデレードと僕でパーティ組んでおく?」「・・・・あ」「どうした、タシアナ?」「ギルドカードにパーティ機能つけていたの忘れていたと思っただけ......です。イリメリ....怖いよ。」「タシアナ。パーティ機能ってどういう事?」どうも、タシアナ言うには、ギルドカードにいろんな情報を持たせてあって、その一つの機能が銀行の機能だと言う。その銀行の機能を作っている最中に、連動した情報をカードに持たせる事がでるので、例えば、僕とミルとルナとアデレードが同じパーティだと認識させる事が出来る様になる。今は、依頼を受ける時に、5人で受けるとしても、一人一人に受付をしてもらわないとならない状況になっている。リーダが受けた依頼は全員に繁栄される。個々が受け持った依頼は、個々のカードにだけ登録されるようになったと言う事だ。なぜ銀行機能の時というと、銀行と言いながらもお金の預かりでしかない。預かったお金をカードに記憶していく事になる。ここまでは比較的簡単に出来たと言う。問題は、入金の時の処理で、依頼を達成した時のお金を渡す事を考えると、小さな依頼は良いけど、大きな依頼の時に、金貨一枚を持ち歩いたりするのは防犯的にも、ギルドの受付としても良くない。かと言って、リーダ個人に入金もよろしくなさそうだ、そこで、パーティを作って、パーティメンバー全員が揃わないと、お金を引き出せなくしてはどうかと思って作ってみた。という事だ。
それで、パーティ登録をギルドで行う事で、依頼料とかの引き渡しが楽になると言う事だ。ギルド職員が、依頼票を入力して、冒険者のカードに書き込みを行う時に、依頼料も入力される。その後、達成時にパーティの口座に振り込まれる。パーティ口座のままおいておいても問題ないし、全員に振り分けるのなら、機材に全員のカードををかざせば、均等割した金額が振り込まれる仕組みになっている。パーティメンバーは8人までになっている。これは機材の関係でそうなっていると言う事だ。またギルドカードを複数枚持つ事も可能な状態を放置しているので、複数のパーティに属するなんて方法も考えられる。メリットはさほどないと思われるが、レイドを組む場合などは、全パーティのリーダが二枚目のギルドカードを持って、パーティ組んでレイドで対応するなんて事も出来るようになる。そして、ギルドカード間でのお金の移動にも対応している。個人同士かパーティ同士なら両者の合意があれば出来る。個人から激パーティに移動させる時には、個人の商人があれば出来る仕組みになっている。
こんな説明を、タシアナがしている。お風呂で全裸の状態でする話では無いとは思うが.....
「タシアナ。それってもう出来ているの?」一番興奮しているのがアデレードだ。「うん。何回か確認したけど、問題ないと思うよ。」「そう、一部の者だけでもいいから早速試さない?」「急にどうしたの?アデレード?」「・・・そうだね。ここはそういう場所だった。あのね。昔から王家とか豪商で問題になっているのが、中間位の取引なんだよ」「中間って、5,000万レインとか?」「そう、その場合...金貨で50枚とか一時的とはいえ持ち歩くでしょ。」「うん。」「そのタイミングで襲われたりして盗まれると大変な損害になるんだよ。だからってその時に護衛を増やしたら、明らかに何か持っていますよって言っているでしょ。」「そうだね。」「でも、タシアナが作った仕組みやギルドの仕組みがあれば、解決できるよね?」「あぁそうだね。冒険者の事しか考えていなかったけど、商人や職人でも大分使い勝手が良いんだね。」「そう、タシアナ。今その魔道具はどのくらいの素材を使うの?」「う~ん。今のところ試作品だからね。装飾にこだわりがなければ、実は中型位の魔核と魔法陣を記憶出来る素材例えば、銅鉱石や安全を見るのなら魔鉱石だけど、魔法陣自体は小さいからそんなに大きな鉱石は必要ないよ」「廉価版とかで取引できる上限を決めたり出来る?」「うん。出来るよ。」「大量に作って、行商人に持たせたり出来たら、今までの様に金貨や銀貨を持ち歩く必要がなくなるよね?」「っ!!」「タシアナ。パーティ機能もだけど、まずはそっちをやらない?」「フェムどうしたの?」「地下三階とスパ。ラーロさんの銭湯だけでもいいから使えるようにして様子をみよ。使い勝手とか徐々に直していけばいいからね。」銀行というよりも、ポイントカードの様な感じに使えればいいと言った所か?「フェム。イリメリ。アデレード。銀行業務は良いけど、現金もしっかり保持するようにしておいてね。例えば、ギルドの地下に入れておくふりして、神殿のギルド層の5階に転送するでも良いからね。マノーラ家が銀行業務で破綻なんて事にはしたくないからね。」「「「解った。」」」「それじゃ、アデレードは暫くフェムやイリメリと一緒に銀行業務を担当するでいいよね?信用がある人物が担当の方が良いだろうからね。なんなら、ミヤナック系や王家に委託してもいいと思うよ。」
「話を戻して、アデレードは冒険者登録はするけど、暫くはギルド職員として銀行業務にあたるで良いよね?」「うん」「それじゃ、僕とミルとルナでパーティを組んで依頼をやってみよう。問題なさそうなら、近親者にだけパーティ機能を公開する。要望を聞きつつ。正式運営の準備を行う。正式運営開始は、銀行業務と同時に開始って事でどう?」「了解。」「異議なし」
「さて、もっと話を戻して....マノーラ家の収入はそんな所だろう?」「うん」「ギルドへの支払いは、ギルドホームで飲み食いしている食費と光熱費位?」「だと思う」「そうか、僕としては、学校を作ったから、学校はマノーラ家が運営している事にして、ギルドに委託する事にして委託料と食費+光熱費を払う事にして、マガラ神殿の利用料と従業員賃金の合計と相殺って事にしたいと思うけど、いいかな?」「別にいいとは思うけど、そうなるとマノーラ家の収入が少なくならない?大丈夫?」「まず、歳費があるよね。それだけで、メイド達の人件費や館の維持は出来ると思う。」「うん。十分だと思う。守備隊や護衛のお金が少ないから十分だと思う」「それで、タシアナが作ったギルドカード発効機は誰のものかって事だけどね。タシアナから取り上げるような格好になってしまうけど、マガラ神殿から出土した事にしているから、それをギルドに貸し出していると言う感じにしたいと思う。銀行システムに関しても同じだね。利用料を取るか、端末の販売にしようと思う。どうかな?特にタシアナ?」「う~ん。もともと、発明部分はリンだし。問題はないよ。そうだね。何かご褒美が貰えたらそれで満足かな....!!」「ご褒美かぁミルにも同じことを言われていたんだったな。何が欲しいの?」「リンとの子供.....は、まだ先にして、二人っきりでデートしたい。なんか、私だけリンと二人っきりでどっか行った事無いようなきがする。」「いいよ。タシアナがそれで良ければ、喜んでデートしよ。」「私も!」「ミルも?」「うん。」「って怖いよ。睨まいでよ。解ったよ。ここまでこれたのは、皆のおかげだって解っているから、順番にデートしよ。でも、一番最初は、タシアナで次がミル。これは約束していたからね。」「・・・」「次は、やっぱり、イリメリかな。面倒な事を押し付けちゃっているからお詫びでデートってなんかおかしいけど....ね。ルナとサリーカとフェムはその次に順番だね。アデレードはそれまでにいろいろ僕達の事を聞いて覚えるだろから、最後にするよ。一番最後は、マヤでいい?」「うん。しょうがないよ。今まで私がリンを独占してきたからね。デートの権利位譲ってあげるよ。デートだけだからね。一緒に歩いて、食事して帰ってくるだけだよ。それ以上はダメだよ。手をつなぐ位は....良いけど、キスはダメ!」「マヤ。小姑みたいだよ。」「いいの。皆約束出来るよね?」「マヤ。威圧しないで、大丈夫約束は守るよ。」
「ねぇ一度お風呂でない?のぼせてきちゃったよ。」「そうだね。後は、マヤの話とリンの今日の言い訳と話位?」
「マヤどうする?」「そんな難しい話じゃないから、他に話がなければ、今しちゃうよ。」
「うん。それじゃ少し待ってね。みんな肩までお湯に使ってね。」全員が座席を下まで降ろして肩までお湯に使った事を確認して、灰魔法と黒魔法を同士使用してお風呂の中に気流を作って、溜まった熱気を追い出した。
「もういいよ。これで大分良くなったと思うよ」「あぁ本当だね。すごく気持ちよくなった。頭寒足熱だね。眠くなってくるよ。」「眠くなったら、水風呂かクールサウナに入ってくるといいよ。」「そうする。マヤ。ちょっと待ってね。」「うん。いいよ。」
タシアナとルナとサリーカが、お湯から出て、クールサウナに入っていった。ミルは、サウナに入った様だ。イリメリとフェムとマヤが、何か小声で話している。
アデレードが近づいてきた。「リン。」「なに。アデレード?」「いやなに。ここの人間たちは気持ちがいい奴等だなと思ってな。」「そう?」「あぁ私は、トリーア家に生まれて、皇女として育てられてきた。年齢が近い者も居なかったわけじゃないが、皇女として接してきて、お主たちの様に、平等に接する者など居なかったからな。無理にそうしようとする奴は居たが、お主たちのように自然と振る舞ってくれる者は居なかったからな。それが嬉しいんじゃ」「あぁそうか、僕達の居た場所では、それが普通だったからな。身分とか言う奴等もいたし、嫌な奴。嫌いな奴も居たけど、ここの面子は仲間はそんな事を言う様な者は一人も居ないからね。」「そうじゃの」「うん」「いいのぉそち達のリンの居た世界にも行ってみたいのぉ」「何か方法があれば連れて行ってあげるよ。そうしたら、僕が普通だって事が分かると思うからね。」「それは楽しみにしておくぞ」難しいだろうけど、何か方法がないか考える位はしても良いんだろうな。
フェムが近づいてきて「何話していたの?」「ん。アデレードが、日本に行ってみたいって話だよ。」「そ。リンがそうしたら、リンが普通だって事が解るって言っていたぞ。」「あぁ....無い無い。リンは日本もリンだよ。異常な力とかは無いけど、なんにも変わらないよ。」「えぇ~そんな事ないよ。ね。イリメリもそう思うでしょ」「そうだね。鈍感な癖に、妙に周りの木を使うとか、本当に助けて欲しい人が解るとか、自分への好意には鈍い所とか変わらないと思うよ。」「ほぉそうなんじゃな。」
「あぁぁぁ!!日本で思い出した。あぁ.....アデレードちょといい?」「なんじゃここで話せばいいのに...」「流石に....この話は.....」「あぁ僕も少しサウナに行ってくるよ。マヤ。戻ってから話でいいよね?」「うん。いいよ。」フェムの態度から僕に聞かれたくない話なんだろうと思ってサウナに行く事にしたけど、わざとらしかったんだろうね。マヤもイリメリも笑いをこらえていたからな。まぁいいや。丁度ミルとすれ違った。サウナで汗と眠気を流してきたようだ。少しは隠そうよって思うくらい堂々とされると、こっちが恥ずかしくなってしまう。それにしても、ミルもだけど、みんな本当に可愛い。アルマールが言っていたけど、日本に居る時に思っていた理想に近い。まさにそうなんだよね。僕も、13歳の一番充実していた頃の気持ちなんだよな。姿も、髪の色とかおいておくと、悠みたいな可愛い系がいいなっと思っていたから、そういう意味では理想に近いんだろうな。
サウナに入った。何故か、ミルの残り香が気になった。サウナは男女別にすればよかったかな?場所の無駄とか言われそうだな。
やっと落ち着いていろいろ考えられそうだな。安全は確保できたと思う。パシリカの時の様に、理不尽に何かを奪われるような事がなくなったと思ってもいいだろう。日本では、今頃大騒ぎなんだろうな。21人も高校生ばかり重体?な状況だし、多分一時的には全員意識不明になっていて、いきなりかなりの人数が復活して、アドラの言い方では記憶も曖昧な状態なんだろうな。それに、今は3日目位かな。僕や和葉ミトナル韮山タシアナの所は別にして、大騒ぎなんだろうな。立花や山崎の所は相当うるさそうだな。病院とかになんとかしろとか自分では何もしない癖に殴り込んでいるんだろうな。僕の治療費とかどうなるのかな?バス会社が負担してくれるのなら良いけど、僕このまま日本では死ぬ事になるんだから、気にしてもしょうがないんだろうけどな。
さて、水風呂に入って、皆の所に戻ろう。マヤからの話と言っていたからな。
「ごめん。ごめん。少し考え事していたら遅くなってしまったよ。」「いいよ。こっちも丁度、いろいろ話ておかないとならない事も有ったからね。」「へぇそう?教えては....あっダメなんだね。」「うん。リンにはまだそれほど関係ない事だからね。」「そうなんだ。それじゃ関係しそうになったら教えてはくれるんだね。」「そうだね。リン次第って感じかな。ね。それでいいよね?」「うん。誰が話すかって事もあるけど、それでいいんじゃない?」
「それで、マヤ。話って何?」「うん。それほど難しい話じゃないんだけどね。」「これからの僕達の方針というか目標何だけどね。あぁリンは関係ないからいいよ。」「なんだよ...それ....」「でも、協力はしてもらうよ。最終的には、リンの為でもあるんだからね。」「あぁよくわからんが、解った。」「うん。」「それで、マヤ。場所が解ったの?」「もうちょっとまってね。大体の場所はわかったんだけど、もう少ししたらはっきりすると思う。」「ん。解った。順番はどうしたらのいいの?」「順番までは関係ないと思う。でも、ミル→イリメリ→フェム→サリーカ→ルナ→タシアナ→アデレードにしようと思う。」「うん。場所が判明したら行くって感じだよね。」「そうだね。入るのにも許可が居る場所があるみたいなんだよね。」「そうか、アデレードやルナに協力してもらうと思う。」「「了解」」「アデレードの場所だけはもうはっきりしているんだよ。」「!!」「侵入不可能な島ヴァル・デ・ハラ」「!!」「やっぱりね。」「アデレードは解っていたみたいだね。」「そりゃぁねぇ鍵がかけられていると言われたらね。あそこしか思いつかないからね。」「うん。」「マヤ。入り方も解ったの?」「ううん。今、書籍をひっくり返して調べては居るよ。」「そうか・・・。」「でも、王家の血と7人のニンフってあるから最後になるのは間違いないと思う。」「了解。」
「リン。不貞腐れないの?」「僕だけ除け者扱いされたらそうなるよ。」「そんな事ないよ。みんなリンの事を頼りにしているのは本当だけよ。」「そうなら良いんだけど....」
「あっそれから、リン。体調とか悪くないよね?」「僕。うん。至って普通だよ。」「そう、それなら良いんだけど...何か変わった事が起こったら教えてね。」「う~ん。解った。何か有ったら、マヤに言うよ。」「うん。」
「僕の話は以上かな。もう少し具体的になってきたらまた話すね。」「了解。」
「さて、リン。お待ちかねの言い訳タイムですよ。」「ねぇそれは良いんだけど、そろそろ、部屋に戻らない?」「ん?なんで?」「僕のスキルの話とか、眷属の話とか、今日の昼間の出来事とかだから....それに、(あまり裸ばかり見ていると....)」「なに?リン。最後よく聞こえなかったよ」「僕の可愛い婚約者達の裸ばかり見ていると我慢できなくなるから、部屋で服着てゆっくり話をしよ!って思ったんだよ。」「「「!!!」」」
彼女たちは、顔を見合わせながら笑いあっている。
「そうね。リンに襲われない内に部屋に戻る事にしましょう。帰りは、どうするの?滑り台の所に階段があるの?」「ん?脱衣場にタオルとかおいてあって、その横にエレベータがあるよ。裸のままでも良いけど、脱衣所にローブをおいておくように頼んだから、それを着て上がればいいと思うよ」「!?」
お風呂を出て、脱衣所に移動して、身体を拭いている。流石に、下着の準備はできなかったから、今日はローブだけで我慢してもらう。エレベータに乗って、寝室に戻った。アデレード以外は呆れ顔だった。アデレードは、「この装置。どこでも設置できるの?」「小型で良ければ設置出来るよ。」「どのくらいで出来る?」「強粘液がかなり必要だから、ある程度の金額にはなってしまうよ。」どうも、王家とか大貴族や豪商なら多分買うと言う事だ。問題になりそうな、強粘液は、ワクがいれば実は容易に作れる事も解っている。宣伝がてら、アデレードの実家とルナの実家に取り付けようか?と提案したら、真剣に考えだした。まず、マガラ神殿の教会につける事になった。それで、理論が解ったと言う事にして、売りに出すと言う計画になった。
「これで、少しはマノーラ家の財政も安定するかな?モルトと相談していろいろ決めないとね。ギルドでは、皆に頼ってばかりだから、マノーラ家の方はなんとかしてみるよ」
ローブだけの姿のまま...やっぱりやめておけばよかった。全裸の方が目のやり場にこまるだけど良かったけど、ローブを着ていると少し大人な雰囲気になるから不思議だ。
「それでリン。スキルってどういう事?」「あぁそうそう、眷属たちの進化が少し落ち着いてきたから、皆に意見を貰って、どうしたほうがいいのかを決めたいと思ったんだよ。」「そういう事ね。」「うん。それから、君達のチートなスキルや能力も隠すのなら隠したほうがいいと思うからね。」「「「「貴方にだけはチートとか言われたくない!!」」」息の合った事で....。自分をみてもらうことにした。「ミルさん。貴女は触らなくても、見れますよね?」「や!」あぁはいはい。「それじゃ隠蔽を解除するね。」
真命:リン・マノーラ(3)ジョブ:動物使い体力:140(+23,500)魔力:200(+47,780)腕力:130(+9,800)敏捷性:190(+5,310)魅力:300(+500)魔法:外(9)古代魔法:時空魔法(9)、結界魔法(9)、召喚魔法(9)、精神魔法(8)古代魔法:建築魔法(9)、融合魔法(9)、分解魔法(9)、造形魔法(9)古代魔法:飛翔魔法(9)、精霊魔法(8)、魔霊魔法(8)、操霊魔法(9)古代魔法:幻惑魔法(7)、隷属魔法(7)、自然魔法(8)、神威魔法(1)魔法:白(9)、紫(9)魔法:黄(9)、黒(9)、青(9)、灰(9)、赤(9)スキル:隠蔽(9)、言語理解(9)、念話(9)スキル:陰移動、詠唱破棄、罠検知、毒検知スキル:肉体強化(9)、精神強化(9)、知覚強化(9)、聴覚強化(9)スキル:視覚強化(9)、嗅覚強化(9)、味覚強化(9)、思考加速(9)スキル:短弓武技(9)、刀剣武技(9)、短剣武技(9)、長剣武技(9)スキル:大剣武技(9)、戦斧武技(9)、長槍武技(9)、大弓武技(9)スキル:棍棒武技(9)、短剣武技(9)、短槍武技(9)、戦鎚武技(9)スキル:盾武技(9)、兜武技(9)、鎧武技(9)、属性付与(9)ユニークスキル;物理攻撃無効、状態異常無効、精神攻撃無効、魔法攻撃耐性ユニークスキル:魔法吸収、武技吸収、魔法生成、能力生成ユニークスキル:動物との会話(9)エクストラスキル:透明化インビシブルエクストラスキル:地図記載オートマッピングエクストラスキル:限界突破リミットブレイクエクストラスキル:記憶閲覧エゴロード記憶操作エゴセーブエクストラスキル:意識閲覧セルフロード意識操作セルフセーブエクストラスキル:動物変態アニマルフォームエクストラスキル:能力強奪スキルロバーエクストラスキル:能力貸出スキルレンタルエクストラスキル:魔素吸収マジメイトソーブエクストラスキル:魔法解釈パラダイムシフトエクストラスキル:精霊探索エレメンタルサーチエクストラスキル:偽計検知ポリグラフエクストラスキル:万物鑑定見透す力(9)エクストラスキル:神殿管理(1)管理:マガラ神殿
「はぁ?!」お、アデレードが一番最初に声を上げた。
「なに?これが本当のリンのステータスなの?」「あっ真命だけは変えてあるけど、他は全部表示したよ。隠蔽も行っていないよ。」「一個一個突っ込んだほうがいいの?ねぇマヤ。イリメリ。フェム。サリーカ。ルナ。ミル。貴女たちよく平然としていられるわね。」「「「「「だって。リンだからね」」」」」「貴女たち解っているの?体力の数値が一般の人の20倍近いのよ?」「いいんじゃない。それだけ死ににくいって事でしょ。」「ルナ。それはそうだけど、それだけじゃないのよ。俗説だけど、体力=精力なの!ようするに、リンは、一般男性のそれも精力が強いと言われる人の20倍って事なんだよ!」「「「「「「!!」」」」」」「僕、そんなに...だよ。」「リンは黙ってて....」「(ねぇアデレード。それって、一晩で...って事?)」「(えぇそういう話ですわよ。)」「(壊されちゃうよ。)」「(でも、私達も進化すれば良いんじゃないの!)」「(!!!!!!)」「(それだぁ!)」「(だから初代は300人近くと....)」
「ねぇ僕をおいて行かないで.....」「リン。女性だけの話に混じりたいのですか?」「いぇごめんなさい。」「(その話は、リンが寝てからでOK?)」「(OK)」
「リン。古代魔法が増えているけど、使い方は大体解るの?」「あぁ魔法やスキルに関しては、僕かなり楽が出来るスキルが一つ有るんだよ。」「ん?」「エクストラスキルに、万物鑑定見透す力って有るでしょ。これって、スキルの鑑定や魔法の使い方まで全部マニュアルのように出て来るし、書籍を取り込んでおくと、自然と索引みたいな事をしてくれるんだよ。」
「何。それ聞いたことない。」「うん。グー○ル先生。みたいな感じだよ。」「リンの鑑定の正体はそれだったんだね。」「うん。これだと、隠蔽されていたり、改竄されている事が解るんだよ。」
「待って、リン。今、エクストラスキルって言った?」「うん。それがどうしたの?スキルとユニークスキルとエクストラスキルって区分が有るんだよね?」「えぇそうだけど、それは他人にはわからないようになっているはず」「へぇそうなんだ。それじゃ、皆には、サリーカの鑑定とミルの鑑定とアデレードの鑑定が同じに見えるの?」「!!!!」「っ!」「ねぇリン。私の鑑定とミルの鑑定の違いはわからないわよね?」「アデレードとミルの鑑定の違い?解るよ。」「「!!」」「言ってみて。良いよね。ミル?」「うん。別に構わない。」「ミルの鑑定は、ユニークスキルで、触らなくても、多分視認出来る状態なら鑑定が出来る。人も物も関係なくステータスが表示される。通常の隠蔽は見破れるけど、僕の隠蔽は見破れない。」「あたり。」「アデレードの鑑定は、エクストラスキルで、ミルとは違って、触っていないと鑑定出来ない。人の鑑定は出来ない。物の鑑定のみだけど、その物がどういった素材で作られているのかを調べる事が出来る。」「・・・・あたり。すごいね」「サリーカの鑑定は?」「サリーカ言ってもいい?」「いいよ。」「サリーカの鑑定は、通常スキルになっているけど、多分この世界の鑑定とは違っている。能動的発動アクティブスキル常時発動パッシブスキルの両方があって、アクティブの方は通常の鑑定と同じだけど、パッシブの方は物の価値を色で判断する事が出来るみたい。パッシブと言いながら魔力の調整で色を消すことが出来るみたいだよ。」「え”そうなの?実は困っていたんだよ。買い取りの時にはわかりやすくて良いんだけど、通常時に本来の色が見分けにくくて、疲れてくると色がぼやけてくるのは、魔力がなくなってきているからだったんだね。ありがとう。訓練してみるよ。」
それから暫く彼女たちのスキル相談になった。
「あぁそうそう、魔法生成って面白いんだよ?」「面白い?」「そうだね【キ○ア】!」
緑色の光が僕を中心に広がって消えていく。
「え”これって、某ゲームの回復魔法?」「そ!僕のイメージした魔法を構築して実行してくれるんだよ。便利じゃない?」「・・・・。それって、どんな魔法でも?」「解らない。」「例えば、死者蘇生リザレクションとかも使えるの?」「無理だと思う。イメージって言ったのは、その事象の事をイメージするんだけど、死者が蘇るなんて事象を僕がイメージできないからね?」「でも、さっきは【キュ○】で癒やしの光を放ったよね?」「うん。でも、あれは、別に【○ュア】を再現しようとしたものではなくて、病院とかで身体を癒すって事をイメージしたんだよ。後は、こっちの世界の回復薬を飲むときのような感じだよ。」「あぁそういう事なんだね。ゲームの中の魔法名を使って現実世界の事情を発動するってことなんだね。」「そ、だから、火や氷や風とかはイメージし易いから楽なんだよ。」
「ねぇリン。なんとなく、リンがチートで魔王候補だって事は認識出来たけど....」「フェム。なんだよ。魔王候補って...」「だって、”魔物を統べる王”でしょ。だったら魔王でいいんじゃない?」「はぁまぁ良いけど、何?」「厨二臭い名前が並んでいるんだけど、どんなスキルなの?」「厨二臭いって確かに僕もそう思うけど...さぁ言われると微妙に傷つくんだね。」
多分、エクストラスキルの事を言っているんだろう。一個一個説明した。ただ、使った事がないからマニュアル上の話だけって事は伝えた。
透明化インビシブル自身や触れながら意識した物を透明化する事が出来る。見えなくなるだけど、そこには存在するので、触られたりしたら感触で解ってしまう。
「ねぇルナ。話を聞くのは良いけど、正面でその座り方だと....」「ん?なんかダメ?」「ダメじゃないけど見えちゃいそうで...」「リン!!!な・に・が・見えそうなの?言えたら、座り方を考えるよ!」「ごめん。言えません。」「うん。でも、ありがとう。座り方を考えるね。これでいい?」「うん。ルナ。ありがとう。」「そうね。早く、アルマールに言って、早く気にいるような下着を作ってもらわないとね。」
話を続けて良いようだ。
地図記載オートマッピング一度歩いた場所を認識出来るようになる。万物鑑定見透す力との連動可能。地形も表示される。罠感知と連動する事で罠の記憶が出来る。精霊探索エレメンタルサーチの連動で、精霊をつけた者の位置を把握する事が出来る。
記憶閲覧エゴロード記憶操作エゴセーブ人の記憶を見たり、改竄する事が出来る。改竄された記憶は、矛盾点を指摘されるとこで徐々に改竄がなくなっていく。万物鑑定見透す力と連動する事で、記憶を記録する事が出来るが、相応の魔核が必要になる。
意識閲覧セルフロード意識操作セルフセーブ人の意識を見たり、改竄する事が出来る。改竄された意識は、指摘される事で改竄効果がなくなる。
動物変態アニマルフォーム眷属の獣形態に変わる事が出来る。イメージ出来る動物にも変化する事が出来る。能力は付与されない。
能力強奪スキルロバー相手のスキルを奪う事が出来る。奪えるスキルは、相手のスキルの熟練度で違う。奪ったスキルは、相手は使えなくなる(レベルがあるスキルは、レベルが下がる)
能力貸出スキルレンタル任意のスキルとユニークスキルを貸し出す事が出来る。貸し出す時間の設定も可能。貸し出す時には、接触が必要になる。
魔素吸収マジメイトソーブ身体に魔素を取り込んで、魔力や体力に変換する事が出来る。魔素で作られた物を吸収する事が出来る。
魔法解釈パラダイムシフト魔法生成の上位版イメージで魔法を作る事が出来る。古代魔法の組み合わせも出来る。生成された魔法は、能力貸出スキルレンタルも可能。
精霊探索エレメンタルサーチ精霊の力を利用して、周りの状況を調べる事が出来る。調べる時に、任意の条件を設定する事が出来る。曖昧な実行は習熟度が上がってくれば実行出来るようになる。人物に印を付ける事で、地図記載オートマッピングに表示される。
偽計検知ポリグラフ嘘を見分ける事ができる。質問に対しての回答が嘘なのかが解る。嘘を現実の事象に改変出来る。ただし、熟練度が低ければ、相手がレジストしてしまう。
「こんな所だけど解った?」「うん。大体は理解出来たけど、結局リンは戦闘には向かないスキル構成なの?」「イリメリ。それは勘違いだよ。確かに、今説明された誰も聞いた事が無いようなスキルは非戦闘系の物だけど、そもそも、魔法が全属性で、武技も私が知っている限り全武技で、『物理攻撃無効・状態異常無効・精神攻撃無効・魔法攻撃耐性』だよ。魔法以外ではリンを傷つけられない上に、マジメイトソーブで”魔素で作られた物”=魔法を吸収するんだよ。こんな化物を相手にする、アゾレム家が可哀想に思えてくるわよ。」「そそ、それに伝説級の眷属がうじゃうじゃ居るんでしょ!」「あぁアデレードが言っている意味が解った。確かに、非戦闘系のスキルが目立つけど、それ以前の問題だったわね。ルナが言っているように、眷属を召喚するだけで大抵困らないでしょ。」「・・・・無いのは、経験だけかな。」「!!」「戦闘経験を積んで置かないと、いざって時に対処できないからね。だから、僕は、冒険者になって経験を積むことにするよ。可愛い婚約者。未来の妻を守るためにね!!」「っつ!!」「(ねぇイリメリ。これってわざとだよね?)」「(だったらどんなに良いことか....)」「(素なの?)」「(そ。天然なんだよ。)」「(そりゃぁここまで妻候補が増えるわけだ)」「(でしょ)」
「イリメリ。アデレード。言いたい事があたらはっきり言ってね。」「ううん。大丈夫だよ。ちょっとした確認だからね。」
「ねぇリン。偽計検知ポリグラフを使えば、尋問なんかも出来るんじゃないの?」「そうだね。ドラマで見たような使い方ができそうだからね。すべての質問に『はい』で答えろとかね。」「うん。それに、現実の事象に改変出来るってよくわからないね。」「そうなんだよね。明日にでも、エルフの里を襲った奴等の一人を捕えているから、そいつに使ってみるつもりだよ。」「へぇ私も立ち会うよ。」「うん。ミルが一緒だと嬉しいよ。」「ねぇリン。偽計検知ポリグラフをちょっとだけ試してみない?」「良いけど、危なくないかな?」「どうかな。私になら大丈夫だと思うよ。」「う~ん。そうだね。皆には少しだけ離れてもらってから試してみよう。」「うん。」「何を聞けばいいかな?」「そうだね。私の言うように質問してみて....ね」「OKだよ。」「『ミルは、リンの事が好きですか?』」「ミルは、僕の事が好きですか?」「はい」「本当だね」「うん」「『ミルは、リンとキスしたくないですか?』」「ミルは、僕とキスしたくないですか?」「はい」「嘘だね」
その時だった。ミルに魔力が少し流れたと思ったら、僕がミルとキスしていた。「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」「「「「「「「ミル!」」」」」」」
「えへ!?」「えへじゃない。解っていてやったわね。」「そんな事ない。なんとなく予想していただけ。」
「ミル。ごめん。」「何を謝るの?」「だってキスしちゃった....んだよ。」「うん。嬉しかったよ!!」「そうじゃなくて....」「いいよ。その気持ちが一番うれしい。それい、マヤは気がついていたみたいだからね」「!!」「リン。いつまでも待たせるから、こんな事になるんだよ。もう覚悟は決まったんでしょ!」「マヤ。勿論だよ。」「ほら、しっかり言わないと、皆に唇を奪われるよ。」「!!」
「みんな落ち着いて、お願いだから、ね。」「話を聞きましょうか?ミルも後でじっくり聞くわよ。」「えぇマヤと一緒に話すわ」「まずは、スキル何だけど、”嘘”だと思った時に、魔力が流れて、事象を改変した感じがした。僕もミルも抵抗しなかったからそのまま書き換わったんだと思うんだけど、ミルの認識もそれで正しい?」「うん。概ねはそれで合っている」「だとしたら、このスキルを使う時には、僕は魔力を相手に通さない様にしないと、尋問には使えないと言う事だね。」
「それは解ったけど、リン。さっきのミルとのキスは、納得できる説明じゃないよね?」「うん。そうだね。」
「・・・・・。」「・・・・・。(キスしたかったんだよ。)」「何?リン。よく聞こえない。」「皆と、キスしたかったんだよ。それで、さっきみたいになったから抵抗できなかったんだよ。(抵抗出来たとしてもしなかったと思うけど....)」
「バカ。・・・・リン。私達もだよ。いつでも待っているんだよ。」「はい。はい。はい。」「はい。何でしょうか、ルナさん。」「はい。イリメリ学級委員長。」「その呼び方をされるとは思っていなかった....。」「これから、リンとデートをする時に、キスまでは許してくれないでしょうか?」「それは私ではなくて、マヤ先生に聞いてみましょう。マヤ先生どうですか?」「良いでしょう。でも、それは、婚約者 又は 婚約予定である事を発表してからにして下さい。」「はぁ~い。解りました。でも、この部屋に居る時やお風呂でもダメでしょうか?」「そうですね。一人一日二回まで許しましょう。条件は、この部屋かお風呂だけです。約束を守れなかったら、暫くは、リンは僕とだけキスをする事になります。いいですね」「えぇ先生横暴だ。」「先生だから良いんです。」「嫌なら、キスする事も、一緒にお風呂入る事も許しません。」「嫌じゃないです。ごめんなさい。」「うん。解れば良いんです。」「イリメリさん。これでこの件はいいですよね。リンもいいわよね?」「それって僕に拒否権はないんだよね?」「拒否するつもりなの?」「いや、拒否しないけど....たまには、一人でゆっくりお風呂入ったりしたいなって思っただけだよ。」「スパやラーロ銭湯やギルド本部のお風呂に行けばいいんじゃない?」「あっそうだね。そうするよ。」「タシアナ。馬鹿。リンにここのお風呂だけ入らせているのに....」「あっ」
その後、妻候補達とキスをした。最後に、ミルもしようとしたが、全員で捕まえてできなかった。
流石に、今日はもう眠いし、時間もかなり遅いから、明日は昼前位から活動を開始する事にして、寝ることにした。寝る順番はもう決まっているようだ。ローブだけを着ていたが、何故か全員ローブを脱いで全裸で寝るようだ。人肌は暖かいのは同意するけど、意識しちゃうと大変なんだよな。
でも、暖かくていい匂いで落ち着くなぁ柔らかい感触もいいな。おやすみ。みんな。大好きだよ。

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