【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

幕間 茂手木義徳

僕は、茂手木義徳もてぎよしのりこの名前は仮の名で、真名は別にある。それが今日証明された。
そう、僕は僕達はバスの事故にあって、生死の境をさまよっている状態だと言う。なんで、僕がそれを認識出来ているのか?それは、僕が選ばれた人間だからだ、ラノベやアニメ・マンガの世界ではよくある。異世界転生が目の前で行われている。細かい説明は省くが、僕は真の力に目覚めて、異世界で活躍する話がもうすぐはじまる。
最初、目覚めたときは「白い部屋」の中に居た。ただそれだけで死んだと思っていた。それが、アドラと名乗る神が現れて、説明をしてくれた。『キタァァァァァァァァァァァ』と叫びたい気持ちをぐっと抑えた。僕は、異世界で過ごす権利をえた。くだらない地球での事を忘れて異世界で真の自分に目覚める事が出来る。魔物や魔王を倒して勇者になろう。異世界の知識を活かして、チート能力でのし上がっていこう。楽しそうな事をいろいろ考えている。もしかしたら、奴隷制度があって、ケモミミの奴隷もチート能力で惚れさせて、チーレムを作るのも夢じゃないだろう。まだ童貞だがやり方は解っている。楽しそうだ。綺麗にエルフの女の子やケモミミの女の子を沢山沢山側においてハーレムを作ろう。お金も居るだろうから、異世界の知識を活かしていろんな物を作ればいいだろう。そんなスキルが着いたらいいな。アドラが、有力なスキルが付く様な事を言っていたな。それも、最初から顕現するのではなく、国や教会が管理する場所で儀式を受けることでスキルや能力が顕現するらしいな。それは少し困った事になりそうだな。ラノベとかの定番で、強力なスキルに目覚めた異世界人は必ず王家や教会に捕えられたり隷属させられたりする。そうなったら、僕のハーレムが作れなくなってしまう。命の危険性もある。
話がそれでしまったが、王家や教会を欺く方法がないか確認して置かなければならない。アドラへの質問が途切れたから、僕が質問をした。結果は僕が望んだ以上答えだった。スキルは隠蔽出来るらしい。どんなスキルが付くのかは解らないが、強力そうなスキルを隠蔽しておけばいいだろう。最初さえ乗り越えてしまえば、良いことが解った。でも、困った事がある。スキルの説明が神官がするらしいが、隠蔽されたスキルの説明まではしてくれないだろう。それではスキルの使い方や意味が解らない時に困ってしまう。悩んでいたら、女の子が質問を始めた。まさに、これから僕が聞こうとした事だった。この7日間が終わった後で、異世界に戻る事を選択する事が出来るらしい。それなら、例え一番にならなくても、勝った人間に”僕が異世界に戻る”事を宣言してそれを実行してもらえればいいだけになった。これはすごく良いことを聞いた。僕のハーレムが終わった後でも使える事を意味している。
またハーレムの事を考えていると、質問タイムが終わって、スキル付の時間になっていた。さっき質問した女の子が一番最初に球体に触れた。女の子の身体を青い光が包み込んだように見えた。続々と球体に触れている。僕も早く球体に触れて、本当の自分を確認したかったが、これからの異世界生活のハーレムの事を想像していたら、少し落ち着かないとダメな状況になっていた。だって、ケモミミの可愛い獣人やすごく綺麗で可愛いエルフが僕に惚れて、僕の言いなりになるんだよ。それで興奮しない高校男子がいたら教えて欲しい。おっとまた一部が反応し始めてしまった。最初の13年間は記憶は戻らないらしいから、記憶が戻ってからがハーレムを作るチャンスだな。何ができそうなのか、スキルを見てから決めよう。できれば、戦闘系か創造系のスキルがチートになりやすいからな。ハーレムへの道筋は、後でゆっくり考えよう、スライムへの転生の心配はなさそうだけど、貴族の八男に生まれる可能性はあるんだよな。冒険者の息子に生まれて魔族の師匠の元で魔術を学ぶのもいいだろうな。創造系のスキルを使って、同級生を巻き込んだハーレムもいいだろう。あぁ楽しみだ。
やっと、落ち着いてきたから、僕もスキルをつけてもらおう。アドラの所に来て、球体に手をかざした。触ってと言われたので、球体に両手で触った。暫く触っていると、金色に輝いた。
『おぉぉぉ何かすごいスキルが着いたに違いない。金だよ。多分いちばん上か二番目なんだろう。』
すぐにスキルを確認した。ジョブ:アサシン体力:200魔力:120腕力:100敏捷性:240魅力:60魔法:灰(1)スキル:隠蔽、念話ユニークスキル:影移動、鉱物発見
ん?スキルがよくわからない。隠蔽はさっき説明されていたから解る。ユニークスキルってレアスキルってことだろう?それに、ジョブも意味不明だ、アサシンって暗殺者って事だろ?暗殺スキルらしき物は、影移動だけだぞ。まずは、隠蔽をしておこう。隠蔽を隠蔽して、念話もわからないから隠蔽して鉱物発見も隠蔽だな。アサシン関連の影移動は出しておいたほうが怪しまれないだろう。
ジョブ:アサシン体力:200魔力:120腕力:100敏捷性:240魅力:60魔法:灰(1)スキル:(隠蔽)隠蔽、(隠蔽)念話ユニークスキル:影移動、(隠蔽)鉱物発見
よし、これでよさそうだな。鉱物発見は、もしかしたらチートスキルかもしれない。異世界鉱物といえば、オリハルコンやミスリル・ヒヒイロカネの鉱山とかを発見出来るかもしれない。そうしたら、それだけでお金の心配がいらなくなる。影移動がどれほど使えるかわからないけど、もしかしたら、鉱物まで一直線に迎えるかもしれない。そうしたら、幻の鉱物をゲット出来るチャンスが生まれる。それで、気に入らない奴を影移動で暗殺していけばいい。案外良いかもしれない。魔法は、ここでは確認できないから神官に聞くしかないかな。
ゲートが開いたようだ。あれで異世界に行ける。気持ちを落ち着かせた、さっきの女の子と凛が先にゲートに溶け込むように入っていった。その後に誰も入っていかない。僕は立ち上がってゲートに向かった。そして、誰も入っていかない事を確認して、ゲートに手を入れた。何か引っ張られる感覚のままゲートの中に入ってしまった。
『よし。ハーレムを作るぞ!待ってろよ、ケモミミ娘。エルフ嫁。』

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