【旧】魔法の世界でプログラム

北きつね

旅立ち

朝起きて、昨日皆が静かにしていた理由が解った。俺に問題が有ったようだ。
新しいスキルが起きたら与えられていて、有効にしたら解った。”念話”
『お兄様!酷いですわ。かわいい妹の話を無視するなんて』『アル様。これからも、これからもよろしくお願いいたします。』『アル兄ィ。褒めてにゃ!』
3人集まれば、姦しいとはよく言った物だ。5人から本当の意味で上下左右から責められている。極めつけは、”貴子”だ。あっさりと、溶け込んだだけではなく、俺やヒルダが話さないでいた”異世界”の話しをぶっこんできた。そして、俺に名前をつけろと言ってきた。俺は、”貴子”に”アンネリーゼ”と名付けた。
その瞬間に、スキルが使えるようになったと話した。
まずは、それぞれが自己紹介をする事になった。地球や日本の事も話した。ユリアンネは、興味深そうに聞いて、ラウラはいろいろと質問してきた。カウラは、猫の姿で丸くなって寝てしまった。次は、誰が正妻になるのかという事だったが、”ヒルダ”が押し切った様だ。俺の意思は一切関係ないようだ。それに、ユリアンネとアンネリーゼは、聖獣だろう?と思ったが、二人が言うには、聖獣も成長するとヒト型になれて、人の子を宿す事が出来るのだと言っていた。だから、気にするなと言っていたが、それとこれとは別だ。
それから、3人の希望を聞いたら、身体は寮の裏手に埋葬して欲しいという事だ。寮の近くなら、埋葬してもアンデット化する可能性はない。丁度良いのかもしれない。神殿に話をして、教会に取り仕切ってもらった。自分の身体が埋葬されていくという奇妙な体験をした3人だったが、さほどショックは受けていなかった。
ひとまず落ち着いたので、ライムバッハ領に向かう事にする。準備をして、明日には、王都を旅立つ事にした。
準備は、俺が行う事になったが、困ったのは4人の食べ物だ。産まれた?ばかりで食事が本人たちもわからないと言っていた。ヒルダとラウラとユリアンネで王城に調べに向かっている。古い文献に何か記載されているかもしれないという事だ。カウラは白色のちょっと大きめの猫の様になって、背中にアンアンネリーゼを乗せて、俺の隣を歩いている。王都の町並みの案内だと話していた。今も、二人で何やら楽しそうに話している。
取り敢えず、二人分の食料を買い込んだ。ヒルダの武器と防具も買ったほうが良いかと思ったが、今日王城に行って、貰ってくると言っていた。聖獣は、武器も防具も暫くは必要ないという事だった。
一通りの買い物を済ませて、寮に戻ろうとした『お兄様』”え?ユリアンネか?”『通じたのですね。』”あぁ今どこ?”『まだ王城です。』”え?どういう事?”『ヒルダと書物を見ていたら、昔、聖獣を従えた”勇者”の話が有りまして、ここで、”勇者”は”心通じた聖獣"と遠くはなれていても会話ができたと有りました。それで、私とお兄様なら間違いなく会話が出来ると考えたのですわ。ヒルダは、お兄様とお話できませんが、わたくしはできますわ。やはり、お兄様の一番はわたくしなのですわね。』『ユリ。私を忘れていますよ。』『アン。』『僕も!』『あの・・・私も・・・。』”うるさい。4人とも頭の中で騒がない。でも、遠距離で会話出来るのは便利だな。”『え?なに?ずるい。お兄様。なにか、ヒルダが言っていますが、無視していいですよね。正妻とか第一夫人とかわけがわからない妄想に取りつかれているのですから』『やった!できた!』『え?』『うそ?』『なんでにゃ?』『へぇ』”え?ヒルダ?なのか?”『うん!ユリアンネ達が会話しているのを見て思ったの。携帯電話の様な物でしょだったら、私にできないわけがないってね。多分、だけどアンネリーゼのおかげだとは思うけど、まずは、アンネリーゼに念話で話をする事を考えて、次に皆って考えたのだよ。ユリアンネ。残念でした。やはり、第一夫人は私だね。』”はぁ・・・まぁいい。それで、何かわかったのか?”『あっうん。』『お兄様。それは私が、どうやら私達は”愛おしい”お兄様の魔力で成長するようです。お兄様の近くで過ごして、お兄様の魔力や”愛情”で成長するのです。勿論、普通に食物も食べられるようですが、成長するためには、”お兄様の愛情がこもった魔力”が必要になるという事です。』『アル様。少しだけ訂正します。』『あっラウラ。黙っていればバレないのに・・・。』『駄目です。ユリアンネ様。』『だから、私の事は、ユリでいいわよ。』”それで、ラウラ。どういう事だ?”『成長に必要な物は魔力です。それは間違いありません。アル様の魔力が一番なのは、ユリアンネ様が仰る通りです。しかし、ある程度成長してしまえば、食物からでも魔力の採取が出来るようになります。戦闘とかで傷ついた時などは、アル様の魔力での回復が好ましいのですが、しばらくしてからの食事は通常の食物で大丈夫です。』”そうか、暫くとはどの程度だ?”『もうしわけありません。それはわかりません。ただ感覚的に言えば、アル様の膨大な魔力は常に漏れていますので、それに触れていられれば成長が早まると思います』”え?俺って魔力漏れているの?”『そうにゃ。』”カウラ?”『アル兄ィは、魔力の回復が早いから、多少使っても大丈夫にゃ。回復がすごすぎて、過剰に回復していて、満タン時には、常にあふれているにゃ。知らなかったのか?』”そうだったのか?”『そうにゃ。だから、普段から一緒にいた、僕やラウラ姉の魔法制御や加護が上がっていったし、クリス姉やエヴァ姉やイレーネ姉も上がっていたにゃ。』”・・・そうか、だから、ラウラとカウラの次がギルだったのか?”『え?ギルってシュロート商会の後継ぎだよね?なになに?BL?腐なの?きゃ!』”アン。なぜお前が、BLの話を・・・まぁいい。なんで嬉しそうなのだ。悪いけど違うからな。ギルとはよく遊びに行ったり、商売の事で相談していたからな。寮の中で、ラウラとカウラを除くと一番長く一緒に居たと言うだけだ。”『なんだぁ美男子と美男子で、かたや正統派の美男子で、もう1人は少しやんちゃな美男子。最高の組み合わせなのに・・・。あぁユリウスが絡んで三角関係とか・・じゅるり!』”ヒルダ。アンの事。頼むな。俺じゃ手におえそうもない。頼むから、この世界でBLをはやらせないでくれよ。”『・・・あの、アル様。そのお話はすでに手遅れです。残念ながら、昨日の夜にでも言っていただければ・・・。』”なに?ラウラ。昨晩何があった!!”『はい。昨晩、お部屋を追い出されたあとに、アン様からこの話を聞いた、ユリアンネ様とヒルダ様が”アルノルト×ユリウス”なのか"ギルベルト×アルノルト”なのか”ユリウス×アルノルト”なのかで朝まで議論を交わしていまして、先程ヒルダ様が王宮の絵師に、6種類の絵を書くように指示を出されていました。』”何ィィィ!!!ヒルダ。本当か?絵師も拒否しただろう?”『ラウラ。秘密だって言ったでしょ。アルノルト様。絵師の女性陣を集めまして、しっかりとアンの言っていた事を説明いたしましたら、皆様解って頂けましたわ。仕事とは別に請け負っていただける事になりました。』『ヒルダ。本当?』『えぇアンの要望も通しておきましたわよ。イメージが難しかったので、こっちの世界にある服装をアレンジして伝えましたけどね』『うんうん。いい。大丈夫。それでいつ出来る?』『明日には、下絵が出来るはずですわよ』『やったぁぁぁ!!!ユリウス責めのアルノルト受け!!執事姿のアルノルトを学生服のユリウスが責める!!ご飯3杯は食べられる!』”おまえら、頭腐るからやめろ。却下だ!却下。すぐに依頼をやめさせる!”『ふふふ。アルノルト様。無理ですわよ。』”なに?”『だって、私が頼んだ絵師の皆さんがどこに居るかわからないですわよね。こんな事もあろうかと思って、すでに自宅に帰らせましたわよ』”・・・ヒルダ。その行動力は・・・。”『いやですわ。愛に決まっていますわ。』
”いい。ヒルダ。他に調べ物がなければ、寮に帰ってこい。これからの事を決めよう。”『解りましたわ。』”ユリアンネもラウラもいいな”『お兄様。解りましたわ』『はい。かしこまりました』
”カウラ。アンネリーゼ。という事で、買い物も終わったから帰るぞ”『はいにゃ』『ふふふ。ユリウス×アルノルト。うふふふ』
まぁ聖獣になってしまった。4人も楽しそうだからいいか・・・・な。
寮に戻ると、すでに、ヒルダは帰ってきていた。食堂から話し声がしたので、食堂に向かった。
はたから見ると、ヒルダが独り言を言っているように聞こえる。正面に居るユリアンネが何やら訴えている。
「ただいま」「おかえりなさい。準備は整いました?」「あぁ食料は買ったし、刀のメンテナンスもできた。後は、馬車と従者だな」「それなのですが、アルノルト様。」「なぁヒルダ。アルノルト様は辞めないか?」「なぜでしょうか?」「クリスに言われているみたいに感じる。まだ、シン兄やアルノルトと呼ばれた方がいい。」『ほら、ヒルダ。私の言った通りでしょ。お兄様はそう言われるはずです。』「ユリアンネも、いつまでもお兄様でも無いだろう?」『駄目です。お兄様はお兄様です。』『アル様。それよりも、今後のお話はどうします?』「そうだった。ユリアンネ。ラウラ。カウラ。お前たちを殺した奴らはわかっている?」『・・・はい。私は、クラーラさんに後ろから刺されました。』『え?クラーラってあのクラーラ?』『はい。』『僕は、わからないけど、10名位にやられたのは覚えているにゃ。でも、アル兄ィがやっつけてくれたにゃかっこよかったにゃ!』『私は、ボニートとか言っていましたわ。カールを隠すのに必死で、それほど覚えていませんわ』「そうか、本当に急襲されたって感じだったのだね」『はい。最初にカウラが、気がついて、ユリアンネ様達を逃して、私が応戦していました。』「うん。ありがとう。一応、急襲した人間のリーヌス・フォン・ルットマンは捕らえた。それ以外にも、ユリアンネを襲った、ボニートも倒した。」『そうなのですか?』『さすがは、アル兄ィ』『お兄様。ありがとうございます。』「でも、クラーラは逃してしまった。それに、クラーラやボニートは、”あの方”と言われる者の命令で動いていた感じがある。ラウラとカウラは覚えているだろう。ボニートが寮に来ていた時に連れていた二人。あいつらも、”あの方”の関係者の様だ。」『・・・。そうなのですか?』「あぁそれで、ルットマン家は、いろいろあって取壊しが決定した。リーヌスの母親が父親と第二夫人と子供を殺してしまった。母親はその場で殺されたから詳細は不明だけど、ルットマン家は誰も居なくなってしまった事になる。」『お兄様。それで、お兄様は何をお考えなのですか?』「あぁ最初は、お前たち3人の仇討ちを考えていた。”あの方”を探し出して、殺す事を考えていたが、形は違うがこうして逢えた。なんか、復讐よりもお前たちと楽しく暮らしたいと思ってしまった。ダメか?」『アル様。私は今でもアル様の奴隷で従者です。アル様のお心のままに』『アル兄ィ。僕も同じ。アル兄ィといられるのなら、なんだって大丈夫。』『お兄様。ラウラとカウラの申す通りです。私達は、お兄様のお側に居るだけで十分です。』「ありがとう。ヒルダとアンネリーゼもいい?」「もともと、わたくしは、アルノルト様の”第一夫人”です。夫のする事に反対する事はありません。”第一夫人”として当然の事です。」『ヒルダ。”第一夫人”を強調しすぎ!!。アル。私もいいわよ。できれば、この世界をいろいろ見て回りたい。魔法も使ってみたいし、成長して、ヒト型になっていろいろ食べたり、アルとデートしたい。』
この信頼度の高さが怖い。この中の二人が、”妹”だという事がもっと怖い。前世の妹と今世の妹。そして、両方共に、別人になっている。なんだ、この設定。妹属性が多すぎないか?まともだと思っていた、1人がBL属性持ちの腐女子・・・。ラウラとカウラだけが頼りだな。
『ん。アル。何か酷い事を考えているな。』「何のことだよ。アンネリーゼ。それよりも、直近の行動としては、ライムバッハ領まで移動して、書類をユリウス達に託して、カール仕切りで父上と母上の葬儀を執り行う。その後は、ライムバッハにある遺跡・・・迷宮ダンジョンでも潜ってから、共和国にでも行ってみるか?」
誰からも反対は怒らなかった。これで、基本方針も決まった。俺とヒルダの移動の為に、馬車を用意しないとならない。
すでに、1週間近く遅れてしまっている。戦力的には、クラーラやエタンやブノアが出てこない限り大丈夫だろう。俺1人で100人位ならなんとかなりそうだし、ヒルダにはユリアンネとアンネリーゼが着いていて貰えば、俺とラウラとカウラで国でも滅ぼせるかも知れない。道すがら、戦力や戦い方を考えていけばいい。
『アル。移動なのだけど、アルは、馬車よりも、走った方が早いのだよね?』「あぁ」『私やラウラ。カウラ。ユリアンネ。も、ついていくだけなら出来ると思うのだけど・・・。そうなると、”第一夫人”が足手まといだね』「ん?着いてこられる?」『うん。大丈夫だと思うよ。』『お兄様。足手まといの”第一夫人”を木龍が作った籠に入ってもらって、私達が周囲を囲んで、加護を与えながら移動したら、お兄様の速度は出せないまでも、かなりの速度は出せると思いますよ。』「みんなして・・・。アルノルト様。もし、私”第一夫人”のヒルダが邪魔でしたら、先にライムバッハ領に行ってください。ヒルダは1人寂しく後から移動いたします。」「ヒルダ。一緒に行くぞ。みんなも、冗談でも足手まといとか言わないで欲しい。お願いだからな。」『はぁ~い』『りょうかいだよ』「うん。それで、ユリアンネが行った様に、籠を作って移動なら早くできそうだけど、近くの街までやってみて、問題があるようなら、そこで馬車の調達を行うでいいかな?」「はい。お願いします。」『そうだね。それがいいね。』
「そうだ、ヒルダ。冒険者登録したのだよな?」「えぇ済ませてあります。」「ランクは?」「12ですわ。」「そうか、それなら、ヒルダのランク上げと、皆の成長も一緒にやっていこう。無理に戦う必要は無いけど、索敵に引っかかったら戦うって感じでどうかな?」「私はOKですわ。」
「うん。それじゃ基本はそれでいこう。ヒルダ。後で、ステータス袋を作るからね。袋は貰ってきてくれた?」「うん。大丈夫。でも、本当にそんな事が出来るの?」『ヒルダ。お兄様ですよ。無理なことなんてありませんわ』
俺は、ユリアンネの絶対的な自信の方が怖い。お兄様最強伝説とかいい出さないで欲しいな。
「あ。それと、後で、商人ギルドに行くからね。ヒルダを、マナベ商会の人間だって登録しておく。共同経営者でいいよな?」「え?よろしいのですか?」「ん?嫌なら辞めるけど?」「いえ・・。(シン兄と共同経営者!!)」「そうしたら、マナベ商会の資金も使えるだろうし、いざって時に困らないだろうからな」「え?あっはい。お願いします。」
袋もできた。やはり、魔力がごっそり持って行かれたようで、少しつらそうにしていたので、魔力ポーションを取り出して渡した。一気に飲み干した。
『あぁぁぁぁぁぁそう言えば、わたくし、お兄様とキスしたのでした!!!!!!!』
ユリアンネが余計な事を思い出した。それから、皆に責められながら、そして、なぜかキスをせがまれた。拒否して、寮を出て、鍵をして、魔道具をセットした。
6歳の時から、9年間。長い間住んだ場所だ。また戻ってくる事になるだろう。その時には、誰と戻ってくるのか?しばしの別れだ。寮から出て、全体が見える場所まで行ってから、一礼して寮に別れを告げた。鍵は学校で預かってくれる事になっている。学校に行ったら、校長室に通されて、激励の言葉を頂いた。
結局、皆”休学”扱いになっている。中等部の卒業はできているので問題はない。それでも、学校側の配慮は嬉しかった。また必ず戻ってくると告げて、校長室を後にした。
9年間過ごした王都を見ながら買い忘れが無いことを確認する。ステータス袋のいいところは、ステータスプレートに入っている内容が表示される事だ。魔法制御が上がった事で、ステータスプレートで表示される枚数が5枚になった。最初の一枚にはステータスが表示されていて、残り4枚には、配置した魔法やステータス袋の中身が表示される場所になっている。
商人ギルドに寄って、ヒルダを登録した。間柄を聞かれてしまって、ヒルダが迷わず”配偶者”で登録をしてしまった。こうして外堀を埋めるつもりなのだろう。ユリウス。どういう教育をしたのか、じっくりと問いただそうと思ったが、中身が”チアキ”なので、その言葉はそっくりそのまま俺に帰ってくる事に気がついた。旅程で必要になりそうな路銀も降ろした。残高がすごい事になっているのは、華麗にスルーした。ヒルダとユリアンネが何か言っていたがそれもスルーした。
聖獣の4人は、姿を消す事も出来るし、小さくする事も出来るらしい。成長したら、ヒト型にもなれると言うのは、姿形を任意の物に擬態出来るかららしい。擬態する条件が、イメージと生体の把握なのだと言っていた。簡単に言えば、捕食する事だ。ヒト型に関して言えば、自分たちがもともとヒト型だから、捕食の必要はなさそうだと話していた。
次に、冒険者ギルドに寄って、討伐クエストなどを探った。よくある新人虐めの様なイベントは残念ながら発生しなかった。受付で、今から”ベルリッツ”まで移動して、その後で、ライムバッハ領に移動すると話をして、道中で魔物や獣を狩った時にどうしたらいいのかを聞いた。そうしたら、街にある冒険者ギルドに来てもらえれば、討伐した数に寄って、ギルドポイントが付与されるという事だ。同時に、常時討伐や常時採取などのクエストがある場合には、それの清算も行われるという事だ。魔物や獣の買い取りも行ってくれると言っていた。だから、無理にクエストを受ける必要はないという事だ。ただ、街々で採取やお手伝いのクエストは受けてくれると助かるとも言っていた。時間があれば受けてみても良いかも知れない。その後、ヒルダと俺でパーティ登録する事になった。パーティ登録も済ませた。パーティは、財布を一つにする事も出来る。ギルドポイントも一つにする事が出来ると言っていた。財布は一つにしてもらった。ギルドポイントも分ける必要性が感じなかったので、一つにした。これで、パーティランクが11になった。パーティメンバーが増えた時に、また考えればいいと・・・単純に考える事にした。
冒険者ギルドを出て、いつも食事をしていた食堂にも挨拶をした。
その後で、王都の城壁を守っている守備隊にも挨拶をした。先日帰ってくる時に、無茶を通した事へのお礼だ。そして、城壁から外に出た。
ここから、冒険者としての旅が始まる・・・・・はずであった。

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