天才鍛治師は今日も…

96うさぎ

5話 神との出会い

 ゲームが開始してすぐにログインを始めた英は意識が一瞬暗く落ちた後、一つの真っ白い空間に放り出される。棒立ちになった英は意識をハッキリさせるも辺りをどこ見わたしても下には白の床に上を向いてもどこまで先があるかわからない白い空間が広がっているだけだ。




 なんだこの空間は?さっきまでカプセルに入ってたはずなんだけどな……意識が切れる感覚は感じたから普通に考えればゲームに正常を始めれてるはずだ。なのにこの異常に白い空間はなんだ?それに自分の体がいつもより軽く感じるし感覚が研ぎ澄まされてるのが分かるな。




 考え事をして状況整理をしていた英の前に突如、金髪碧眼で20代後半に感じる容姿を持った女性が現れる。




「その疑問にお答えしましょう」




「あなたの体が現実世界の体より軽く研ぎ澄まされてるのは、それだけあなたの本来持っていたポテンシャルに現実の身体がついて行けてなかったというだけですよ」




「さらに一つ情報を差し上げますとこの世界・・では現実でのあなたの体をスキャンすることでポテンシャルを最大限引き出すことが可能な体が作成されています。しかしこれには注意が必要な点もございます。」




「あなたの場合ポテンシャルが高すぎる為こちらでできたことを現実でそのまま行おうとすると体の故障につながりかねませんのでご注意ください」




 ……俺の疑問に答えてくれるのは良いんだがこの美人誰だ?それに俺、今声に出してたか?




「声に出していませんよ。私の事はゲームマスター……もしくは神と思ってくれていいですよ」




「なるほど……どういう原理かわからんが心か考えてることなのか分からないけど伝わるって事か」




 情報を整理しているとふと疑問に思うことが出てきた。




「一ついいか?」




「っふふふ……本当は公平を期すために一人につき質問は1つまで受け付けるルールなのですがあなたは私のお気に入りなのでちょっとサービスしちゃいますよ」




 公平?ルール?私の?……ってことは他の人たちは別の担当する人がいるということか……そんなことより初対面の俺をなぜこの神はきにいってる?




「この突発的状況と言ってもいいにもかかわらず私の発言からそこまで情報を集めるとはさすがスグルさんですね」




「……では改めて疑問にお答えいたしますね。各プレイヤーは一部を除き担当の神が一斉にガイダンスを行い、神に選ばれた人間が個人的に説明を行われています。」




「で、一番気になっているなぜ初対面なのに?でしたか……これに関しては単純にあなたの持っているポテンシャルに興味を惹かれたというのもありますがここは完全に女の感と言うやつですね!」




 途中まで真剣に話を聞いていた英は最後にズッコケることになった。




 神とは何なのかもうわからんがとりあえずこの自称神は女らしいな。女神ともいうしこの際、神に性別があることには突っ込まないとして今の会話で少なくとも自称神はこの世界で生きていることは間違いなさそうだ。そうでなければこれだけ的確に話してもないことを的確に返答できることに説明つかない。




「自称なんて酷いですよ!ちゃんと神やってます!プンプンですよ!」




「プンプンって……」




「まぁ私達も機械ではなく生きていると認識してくれたならそれでいいです。おしゃべりはここまでにして最初の説明を軽くしますよ?」




軽く・・なのか?」




「えぇ。ご要望があればある程度詳しく説明しますが、私たちが生きていると認識できているスグルさんには詳しい説明は不要かと思いまして。それにスグルさんは自分で世界を感じながら遊びたいのでは?と思ったので」




「なるほど確かに教えられるより自分で探したり調べたりしたほうが楽しそうだな」




「必要最低限の情報をお願いできるか?」




 金髪の女神はクスっと微笑みを漏らす。




 あなたはやはり私が思ったとうりの人でしたね。




「では説明しますね。このザ・オルタナティブ・オンラインでは最初に無数にある職の内適性がある物を表示しますのでそこから選んでいただくことになります。この時、職業だけでなく種族、初期スキルなどを決定していただきます。これら選べるものはステータス補正などがございますが職業と同じく好きなものを選べるのではなくあくまでその人が持つ才能ともいう適性があって初めて選ぶことが可能になります」




「そして、もうお分かりだと思いますが個人が持つ基礎ステータスは現実の身体がベースとなります。あくまで身体など様々なポテンシャルを数値化したものが基礎ステータスになるので極端に攻撃力の高い方が現実で必ず筋肉ダルマの様なわけではありません」




「そしてこの世界はどこまで行っても『もう一つの現実』であることを忘れないでください!プレイヤーには重いペナルティはあれど復活できます。しかし、この世界の人々はそこに今生きているのです。死がそのままの意味になります。経済などに関しても基本的に私たちが関与することはありません。万が一都市が破壊されたり流通が止まったりしてもスグルさん達でなんとかしていただくことになります」




「なるほど……要約すると、一つ目は出発前にこの場で色々選択できそれは各々が現実の肉体が持つ才能に依存するということ。二つ目はこの世界のステータスは現実の姿に比例しないということ。三つ目はこの世界も現実だと認識することってことかな」




 何気にさらっと話したけど三つ目のはかなり重要なことだな……ゲームだからと好き放題してるとバランスが崩れ始めるってことだもんな。




 (私が伝えたいことはしっかりくみとってくれたみたいですね……よかった。スグルさんに好き放題暴れられたら私が忙しくてかないません!)




「だいぶ時間をかけてるので早速選んでいきましょう」




英は目の前に現れたウインドウをタッチすると選択可能な種族が出てきた。




---------------------------------

【種族】

・天使族EX

・龍神族EX

・獣王EX

・竜王EX

・樹精霊EX

       …………etc

--------------------------------




 画面を見たとたん突っ込まずにはいられなかった。




 何だEXって……なんで普通の人族が選択肢にないんだよ!!




「EXと言うのはその種でも希少種と言う意味になります。スグルさんはもっと自分を考えてください。どこの世界に生身の肉体で銃弾を避けたり脳のリミッターを外したりできる人間がいると思っているんですか それでもなおポテンシャルの方が上回ってるというのに人族なんて選択肢が出てくるわけありません」




「俺は普通に人族で良かったんだけどな……じゃあ種族の特徴を教えてくれ」




「いいですよ。」




「天使族は背中に羽が生えており羽の大きさは強さに比例し、魔法攻撃力や魔法適正に大きな補正がかかります。他にも多く補正はかかりますがデメリットらしいものはほとんどないですね」




「次に龍神族ですが一般的にいうドラゴノイドという見た目ですね。人型で体の一部に鱗を持っています。補正としては耐性や基礎攻撃力など基礎ステータスに大きな補正がかかります」




「次は獣王ですね。獣王は……」




「すまん!ちょっと待った!」




「ん?どうかしましたか?」




「こっからはどう想像しても人に近くない気がするんだが……」




「そりゃ人外に近づくということは人でなくなるということですし……天使族と龍神族は数少ない人型ですね」




「じゃあ龍神族にするよ……」




 英は異常さを察し思はず溜息が漏れる。




 そのあとも女神に説明を受けながら順調に選択して全て終わった後自分のステータスを確認する。




-----------------------------------------------

【名前】スグル  Lv.1

【種族】龍神族EX

【職業】見習い鍛冶師

【スキル】剣術Ⅰ 鎌術Ⅰ 隠蔽Ⅰ 魔力探知Ⅰ 気配探知Ⅰ 鑑定Ⅰ

     状態異常耐性Ⅰ 火魔法Ⅰ 空間魔法Ⅰ 威圧Ⅰ

【固有スキル】聖者の領域Ⅰ




【基礎ステータス】(種族補正込)

・物理攻撃力  550(300+250)

・魔法攻撃力  230(100+130)

・物理防御力  400(250+150)

・魔法防御力  400(100+300)

・敏捷     550(350+200)

・器用     350(250+100)

・運       30(10+20)

-----------------------------------------------




 自分でも初期ステータスとしてはおかしいのではと思はなくないが平均的な普通の人が50ptを割り振ってスキルを覚えていくのだが俺は種族やポテンシャルのおかげで600ptあり10個まで選ぶことができた。とは言っても大半のポイントを持っていったのは固有スキルの聖者の領域なんだけどな……




 聖者の領域は効果範囲の魔法をキャンセルさせるもので効果範囲は才能とスキルレベルに依存するみたいでとても面白そうなスキルで何よりだ。




 基礎ステータスの平均初期値は100から職業補正が入る程度なのでこれが出れほど異常かがわかる。




「色々ツッコミたいが疲れたぞ……」




 英はゲーム開始前に少し疲れた様子を隠せない。




「もっとお話ししたい気持ちはありますがこの辺りにしておかないとずっと話してしまいそうですね。では最初に言ったように、ここまで話を聞いたうえで何か一つ質問はございますか?」




 微笑みではない笑顔を女神がスグルに見せる。




「色々聞きたいことはあるが一つと言うのなら貴女の名前を教えてくれないか?(また会うことが出来るのか?)」




 予想外の質問に女神は目を丸くする。




「名前はないわね」




 この子は本当に面白い子ね。一つと言ったのにさりげなく口で一つ心で一つ質問をしてきたうえにゲームの事ではなく名前って……




 女神は最後で自分の予想の斜め上にいったスグルを選んでよかったと心から感じた。




「じゃあ、アテナ!神の名前はアテナで決定な!文句は言わせない。覚えやすいだろ!」




「あなたは本当に面白い子ね!えぇいいわよ私はたった今からアテナよ!スグル様・よろしくね」




「……様?」




「またどこかで会いましょう。それでは行ってらっしゃいませ……スグル様がこの世界を満喫していただける事を願っています!」




 女神アテナは英に質問されないように早々と始まりの街へ送る。




 (スグル様……まさか名をいただけるとは思っていませんでしたよ。あなたが名を私にくれたことによってほかの神が何と言うか分かりませんが私は最後まであなたの力になりましょう)

「天才鍛治師は今日も…」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー311916

    主人公銃弾避けれるのか

    0
コメントを書く