~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

47「銀河大戦争」


 赤い光りの棒と蒼い光りの棒が、ぶつかり火花を散らせる。 遥か遠くの銀河で、暗黒卿と正義の騎士が、戦っているのだろうか? イヤ、違う! 此処は、立が通う学校の教室。
 「銀河帝国こそ、世界を統治するのに相応しい」
 「銀河共和国こそ、世界に安寧を取り戻す」
 討論ディべードをしているのだ。 良く、映画で悪と正義の味方が、言葉を交わしながら戦いシーンが有る。 その時に、何故か正義側が悪の論法に思わず手を止め、窮地に陥る事が多々ある。
 其れを回避する為、特殊な訓練をしている。 魔術式アプリで作った、レーザー型の棒でバチバチと火花を散らせる。
 「知っているぞ、お主には妹が居ると」
 「妹何て、居ない」
 ガラッと教室の扉が空く。
 「お兄ちゃん!」
 「何故、此処に!」
 「隙き有り!」
 蒼いレーザー棒の人物が切られ感電し、倒れる。
 「一体、何故、グフ」
 「幻術だ!魔術式アプリで作っておいたのだ」
 入って来たのは、先程までトイレに言ってた、女子生徒。
 「はーい、皆さん!この様に、交渉中に魔術式アプリで幻術が掛かる可能性が有りますー」
 「この時は、魔力でダウトを使うんですね!」
 「その通りです!皆さんも頑張ってやりましょう」
 授業は、進んでいく。
***
 「さて、ココまでが、地球の話し」
 「次は、貴様の大犯罪の話だな!」
 「イイエ、貴女達のいう、文化的進歩という奴ですよ!」
 「貴様が、何をしたか、私も彼等に伝えよう!」
 「ええ、いいわよ」
 触手の宇宙人は、転がっている基地の人間の頭に触手を付けると、彼等は再びビクンと動いた。
 銀河連合にとって、十万年前のある日は悪夢の始まりで有った。 その日は、新しく接触した、星の文明と友好の為の調印式をしていた。
 突如として、現れたのは紅色の艦隊。 巨大なミサイルを発射すると、惑星を破壊した。
 惑星軌道上で待機していた、銀河連合艦隊はなす術なく撃滅された。 その星の周囲の文明圏も同時に、多数の紅い瞳の機械兵に蹂躙された。
 後に、調査チームが送られ、調査の結果、幼な子から老人まで、全員が殺されていた事が分かった。 そして、宇宙中の回線を通して送られたのは、宣戦布告。
 「我々、紅河こうが文明は銀河連合の技術・文化を享受する全ての文明を破壊する!」
 白い髪に紅い瞳の少女が、高らかに宣言をした。
 其れは、太陽系第三惑星地球という星の傍から発信されていた。
 両陣営の紛争は、全面戦争へ発展。 戦いは、銀河の紛争だけで無く、銀河連合が調査していた古代文明の遺跡の争奪戦も行われた。 戦争は、九万年間、全銀河で、行われ多数の銀河が消滅した。
 やがて、宇宙連合は、最終兵器の戦艦大和を稼働させた。 全長、百キロの古代文明の記録では、古代文明連合、最後の旗艦だった。 大和は、敵艦隊を次々と屠り、ろくぶんぎ座C銀河にて、敵大要塞と戦闘を始めた。
 敵要塞との戦いは、八千年間に渡り続けられ、C銀河からY銀河を消滅させた。 一万二千年目に大和は敵要塞をZ銀河で会敵、敵要塞と共に自沈した。
 その時の自沈の衝撃は凄まじく、AからB銀河を破壊した。
 銀河連合の十万と二千年間で、受けた損害は、凄まじく。 連合が、文明を与えた銀河が全て消滅し、銀河連合の多数も消滅。 人的損失は三十兆人程、金額では無量大数、と中央コンピュータは産出した。
 だが、敵要塞は、大和と共に撃沈は、していなかった。 しかし、大ダメージを負っていた。
 「此処で、一旦休戦、また会おう」
 一方的な休戦を宣言し、銀河連合の本部が有る星に巨大な爆弾をワープさせ、違う次元に逃げた。 離れたれた爆弾は、木星の様な星を改造した、ブラックホール弾だった。
 其れが、ワープアウトしてきた時には、既にカウントがギリギリ。 なす術無く、銀河連合の本部は、ブラックホールに飲まれ消滅した。
 残された、人々は持てる技術を使い、再び再建を始めた。 そして、九十年目に始めて、太陽系第三惑星の人間に接触した。
 前銀河連合では、求められた技術を与えるという方針で有った。 だが、前回の過ちを反省し、必要な技術を与えるべきか、精査し与える様にした。 
 連合が接触したのは、様々な肌の色を持つ民族だった。 調査の結果、世界の警察の仕事をしている、米加国という国という事が分かった。
 敵、紅河こうが文明の残党勢力と二十年に渡り戦う事で、技術を与えても良いと思い始めた時。 その国から有る物に付いて、教えて欲しいと連絡が有り、映像を見て連合関係者は恐怖した。
 紅河こうが文明の本星にして、難攻不落の要塞が再び現れたのだ。 さらに、敵残党勢力が、指示を受けたかの様に古代遺跡等への再侵攻を始めた。 其処で、銀河連合は情報を得ようと、大使を派遣した。
 此れが、我々銀河連合が、この地球に来た理由。
 「伝えたい事は、終えた」
 「じゃあ、起こしましょうか?」
 パンパンと白髪赤目の少女が、手を叩くと全員が、目を覚ました。

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