~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

43 「少年少女達と触手」


 【第9層:グミグミの森】
 立、結衣と美雪はグミの熊に追いかけられている。 熊達はハリッツボーーーっつと声を上げ、追いかける。
 「なんなのよー」 「まったくですわ」 「其処を左だよ」
 立が指を指した坂道の先には、大きな木が立っている。 三人が坂道の一番上まで走り抜けた。 立は、【我が魔力を糧とし白き刃金よ、全てを切り裂け】と唱え刃物を出し、木がパリパリと音を立て倒れる。
 「二人共とも押して!」 「「分かった」」
 大きな木は、三人に押され坂道を転がっていく。 坂道の下には、大量のグミの熊たち。 転がってくる、大きな木を避けようとする。 だが、避けきれず、haリリイ―ーボッツと悲鳴を上げ、潰れていく。
 「ふぅ、危なかった……」
 立が呟いていると、二人の悲鳴が聞こえた。 横に居た二人の姿は見えず、声が空から聞こえる。 空には、人の手の形をした赤や青のグミの触手が二人の足首を握っていた。 そのグミは、二人の服の中に入り始めた。
 「いあああぁああ」 「クッ、触手何かに負けないアアツ」
 二人はくぐもった、声を上げる。 触手は、二人の口を塞いだ。 立は、飛び上がると触手を切り裂き、二人の襟首を掴み救出する。
 「ハァハァ」 「フーフー」
 少女達は地面に置かれると、艶かしい声で躰を抑える。 破れた服からは、白い肌が火照っつているのが見える。
 「二人共大丈夫」 「な、なんとか……」 「う、うん……」
  立は、少女達の服が、ボロボロ、これ以上進んでも仕方が無いと思い、パンプレットの【帰還の項目】を確認する。
 【変える場合はリバースと唱える】
 「パーティ:シャイニングウィザーズ、リバース」
 立が唱えると、人の手型のグミが迫る前に、足元が白く光り、三人は入口に立っていた。
***
 暗い部屋の中で、立の前にはカツ丼が置かれ、達子はライトを照らす。
 「っという訳です、達子先生。其れでも、僕はやってないです」
 ガッチャっと扉が開き、他の男が入って来た。
 「達矢、ウラ取れたぞ。彼女達の証言で、少年は彼女達に疚しい事はしていない」
 「分かった、君のいう事は信用しよう」
 目の前に置かれライトを下げ、立の前のカツ丼を達子が食べ始め、シっシッと手を振る。
 「ふがぐがふが(いってよい)」
 指示され、立は事情聴取部屋しょくいんしつから抜け出した。
 先程までの展開を説明しよう。
 1.立が、ボロボロの服の結衣と美雪と一緒に、戻って来る。 2.立は男、二人は少女。 3.破れた服に、火照った肌を晒す少女を警備担当者が、発見。 4.婦女暴行容疑で、事情聴取←今ここ
 立がはーっつと溜息していると、後ろからガシット抱きつかれ、視界が奪われる。
 「「立君、おかえりー」」 「ただいまー」 「ご飯でも」 「お風呂でも無く」 「「私たちにする?」」
 視界が開放され、左右から紅と蒼の瞳が、覗かせる。 二人は、左右から立の躰を上り両頬に顔を持って来る。
 「「立君、土曜日の夜も可愛がってくれたから、今日もお願いね」」
 カラン、カタカタと音がする。 音の先には、達子が持っていたカツ丼のお茶碗を落とし、立の方を見ている。
 「貴様!やはり、嘘をついていたな何もなかったと!」
 銃型MADを立の方へ向ける。
 「土曜日の事は、聞かれて無かった物で!」 「貴様!」 「ベーお兄ちゃんのバカー」
 ほっぺたに、チュッと音がした。
 「妹が、男にキスをした……終わりだ、この世の終わりだ……」
 達子が自分の頭に銃型MADを付け、引き金を弾こうとした。 ガコンと音がし達子が倒れた。 横には、女性隊員らしき人が拳に付け、グローブ型MADを付けていた。
 「全く、妹の事だと直ぐにシスコンに変わるんだから」
 女性隊員は、達子を連れ何処かに消えて行った。
***
 「「立君」」 「何だい?」 「「抱いて」」
 立は慌てながら、首を振る。 イヤイヤ、まだ結婚もしてないし、まだ中学生。 っと思いながら思考を張り巡らす。 彼女達が、この間、見ていたのは何だ? 思い出したのは、ベテランのスナイパーが、各国要人から依頼を受け、暗殺するスナイパーの漫画。
 「あんな、変な触手に、躰を怪我されちゃって」 「立君に抱いて貰って、忘れたいの」
 彼女達は、パジャマを脱ぎ、立に下着を見せる。 普段なら、少女達から立に抱きつくが今回は立から抱きつく。 予期しない、事に少女達は思わず、躰をビクンとさせる。
 「二人共、僕は、国家魔法師ウィザードに成ります。その時まで、取っておいて下さい」
 二人の肩から、背中に立は、触りながら背中から魔力を流す。
 「「ンンンンn」」
 二人は、くぐもった声を上げながらベッドに倒れこむ。 立は、二人をうつ伏せにし、魔力を手に貯め、二人の背中に流す。
 「ああ、立君、気持ちいい」 「立様の魔力が、躰に染み渡る、アッ」 「魔力で、マッサージどうです?」 「「もっと、下さい」」
 立による、魔力マッサージ。 立は知らなかった、此れが、擬似的な男と女の行為。 しかも、魔力が高い物がマッサージをする程、受けた方の魔力回路は広がる。 つまり、裏を返せば大きな魔力でしか、満足が出来ない躰に変わるという事を。
 やがて、マッサージが終わり、気持ち良さそうな顔で二人は、寝始めた。 月に照らされた、少女達と立の姿は、事後の様に見える。 だが、まだ立は何もしていない。
 さて、自分はソファーで寝ようかと思いベッドから離れようとしたら、両手を掴まれた。
 「え」 「「……」」
 無言で二人に抱きつかれ、立は布団に仰向けに、倒れた。 やがて、二人は立に絡みつく様に抱きつき、立の自由を奪う。 美女サンドの具と化した立は、二人を撫で、明日の学校の為に寝た。

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