~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

40「シュガー・アンド・オリーブ」

 
 SAOと聞いて、ソード芸術アートなデス・ゲームのオンラインを思い浮かべた人は、21年世紀の人間。 28世紀のSAOといえば、砂糖シュガーアンド・オリーブの健全な、全年齢対応のVRMMOゲーム。
 だが、前世のエシュロンで有った立が暇を見つけてプレイをしたのはβベータテスト。 最後は、どのような物で有ったかは、分かっていない。 だが、その世界ゲームが22世紀の今、立の前に有る。
 広場は、最初は警察官しか居なかった。 だんだん、生徒には害が無いと分かり、生徒はピラミッドの周りで遊んだり、やんちゃな生徒に登ったりしている。 今日は、生徒達は居らずテントが張られ、テントの中では多数の機器が置かれ中で白衣を来た人物達が忙しそうにしている。 1台のジープがテントの前に止まり、中からサングラスを掛けた白髪が混じった年配の男、メガネを掛けた茶色い髪の博士らしい人物。 続いて、降りてくるのは、ブロンドヘアの女性に、スキンヘッドの黒い肌をした人物が降りて来た。
「カーター、中東のパルミラで古代魔導遺物探索任務を終えたと思ったら、今度は日本だ!」
「大佐、其れが我々、ダンジョンワンの仕事です」
「ジャック、もしかして、アラスカで、サーモンを釣る予定だったのを将軍に邪魔された事を根に持っている?」
「イヤ、そうでは無いが……ディッグも何か言ってやれ」
「……家の庭に、穴を掘ろうと思っていた」
「OK、聞いた私がバカだった」
 ジャックと呼ばれた年配の人物が、呆れた様な声で両手を戯る様に横に広げる。 ずり落ち、肩に掛けていたP90の銃を掛け直す。 そんな4人を見ているのは、魔導学院のブレーザを着た三人。
「なんかで、見た組み合わせな気がする……」
「そうだね立君、碓かシャイアン山の地下で」
「立様、私もダイアル式ゲートを回し、他の星に行くSFドラマで見た気がする」
 見解を述べていると。リーダーらしき人物を先頭に、4人が立達の前へやって来た。
「私はジャック・オーニル大佐、サラマンドラ・カータ少佐、ダニエル・ミカ博士、ディッグ・ノック氏でチームDG-1ダンジョンワンだ宜しく」
「僕は天野橋立あまのはしりつ緋色結衣ひいろゆい寧桜美雪ねおみゆき天野魔法師達シャイニングウィザーズで宜しく」
 立とジャックと名乗る大佐は互いに握手をした。
「で、どうやって此れを入れる様にするのかい?この間まで、石像を集めて仕掛け扉らを開けたり、紋章を集めて門を開く仕事をしていて、もうそんなのはゴメンだね!」
「まあ、見ていてください。大佐」
 ピラミッドの入口傍の壁に、手を当てる。
「(認証コード:17891453と魔力による照合を開始)」
 コードと魔力を入れると、ピラミッドが蒼白く光る。
【Welcome Sugar And Olive 】
 入口の所にネオンの様に、翠色の文字で表示さる。
「砂糖とオリーブのダンジョン?」
「まあ、名前はそうなっていますね。中身はどうなっているかは分かりませんが」
「さて、入るか!」
 大佐が、後ろの3人と共に入ろうとする。
「まって下さい」
「まだ、何か有るのかね?」
「ダンジョン内に入る場合は、生徒は生徒手帳で人名と魔力の登録をすれば、救済措置が発動します。どうします?皆さんも登録しますか?」
 大佐が答える前に、後ろから女性が立に質問をして来た。
「救済措置とは一体どういう物なの?」
「碓か特定の階層まで、死にそうに成ったら入口に転送される」
「何て事、転送出来るの?それだけでも凄いわ!」
「少佐、どういう事かな?」
「大佐、現代の魔術式アプリでは人を転送する事は、量子物理を詳しく知っていても出来ません。それをこの建物は、可能にしているのです」
「ジャック、此れは古代の失われた未知の魔法が使われているダンジョンの可能性が有る。何回死んでも繰り返せるなら、登録しとくべきだと思うよ」
「分かった、で少年、我々は生徒手帳は無いが、どうすれば良い?」
「ドッグタグがあるじゃないですか?其れに魔力を伴って壁に当てて名前と魔力の登録をお願いします。結衣ちゃんと美雪ちゃんも生徒手帳を出して、壁に魔力を流してね」
「「わかった」」
 其々が魔力をドッグタグと生徒手帳に魔力を込めるとウィンドウが開き、立も名前と魔力を登録し終えた。
「「其れでは、行きましょうか?行くぞー」」
 2つのチームが、大空洞の中に入っていった。
 ひんやりとした空気が、立の頬を撫でDG-1のメンバーは何時でも銃を発砲出来る様に構えている
「そんなに、無防備で大丈夫なのか?」
 大佐が立に尋ねるが、立は其れを無視し歩き続けるとやがて開けた所に出る。
 【第1層:始まりの階】と空中に浮かんだ映像が、全員を迎えた。
 全員が表示に目をやると、何処からともなく声がする。
『ようこそ、第1層へ此処では希望する武器を選ぶ事ができます。初期装備は重要です』
 【塩村屋】と書かれたディスプレイが、中央に3方向に現れ立がディスプレイを操作する。 【ソルティソード】【ソルティボウ】【ソルティスティック】の武器が表示された。
「私たちはガンが有るから先に行かせて貰う」
 大佐は、【第2-5層:草原の大地】への矢印が向いた方へ歩を進め、彼らの姿は消えた。
「ねぇ、立君、先に行かせちゃって良かったの?」
「結衣ちゃん、初期装備は重要●●●●●●●だって言ってたでしょ」
「そうね、立様。ソルティという名前だけあって意味が有るのでしょう?」
「その通りだよ美雪ちゃん」
 其々の武器の映像を展開させながら、説明を2人の前に展開する。
 【ソルティソード(剣士):近距離専用、自分自身の身を危険に晒す事で相手に大ダメージを与えられる。ソルティポイント(SP)を貯めれば大技を展開出来る詳しくは技ツリーを参照】
 【ソルティボウ(弓師):中距離専用、相手に気がつかれない範囲から攻撃が可能だがダメージは中ぐらい。ソルティポイント(SP)を貯めれば全体技を展開出来る詳しくは技ツリーを参照】
 【ソルティスティック(魔術師):全距離、小ダメージを与えられる。ソルティポイントを貯めれば大技で大ダメージを与えられる様に成る。詳しくは技ツリーを参照】
「「ソルティポイント?」」
 美雪と結衣が揃って首を傾げる、武器説明から用語説明を出す。
 【ソルティポイント(SP):モンスターを倒すと得られるポイント、技の購入や新しい武器を購入できる】
 【マジックポイント(MP):術者の魔法力に対応】
「(あれ?何か違っているけど魔法風マジカルテイストにってしたからまあいいか)」
 っと思いながら操作をしていると、ゲームのキャッチコピー表示された。
 【最下層100層に居る、極悪非道なオリーブ魔王コモミチを撃破せよ!】【全日本和洋菓子協会協賛】というキャッチコピーだ。
 そして、武器を選ぶ事にした。
「じゃ、2人とも武器を選んでね、生徒手帳を翳せば、登録されるよ!僕はソルティソード(剣士)」
「立君、最終層まで行けるとイイねー私は弓も剣も不得意だからソルティスティック(魔術師)にするね」
「立様、私は得意なソルティアロー(弓師)にしますわ」
 3人は生徒手帳を翳すと、其々の手に剣と弓に杖を得る、次の階層に脚を進めた。
 その頃、先行していたDG1は岩陰に隠れながら、銃を撃っている大佐がいる
「カーター!どういう事だ!スライムみたいな奴に弾が効かないぞ!」
「大佐、此処は異空間です。投射式武器が使えない可能性が有ります!ダニエル後ろ!」
 ダニエルと呼ばれた男性の背後に、ピンク色のプルプルとした丸い塊が大きな口が開いている。 ダニエルは、構えていた銃を撃つが効かず、パクッと食べられ上半身が消滅すると光の粒と変わり、消滅した。
「ダニエル博士!」
 スキンヘッドに黒い肌にスキンヘッドの男が叫ぶ、その塊は触手を出すと槍の様に尖らせ男の方に飛ばした。 暫くの攻防の後に、男も胸を貫かれ光の粒と変わり、消滅する。
「ディッグ!」
「カーター一旦、引き上げるぞ!」
「大佐!後ろ!」
 緑色のプルプルした物が、口を開けると大粒の黒い物を大量に飛ばす。 大佐と呼ばれた人物が、蜂の巣にされ、光の粒に成って消滅した。
「何てこと…」
 呟くき、その場から逃げ様とした。 だが、足元からピンク色の触手に掬われ、宙に浮かばされ両脚を持たれ絶叫と共に真っ二つにされ、光の粒で消滅した。
「わー凄いよ。立君、こんな所が有るんだね!アレってモンスターかな?でもピンクでプニプニして可愛いよ」
「結衣さん、最初の階層だからって油断は、禁物ですよ!」
「そうだね、雪ちゃん!立君、先に行った人達に負けない様にしようね!」
「結衣ちゃんに美雪ちゃん、先ずはこの層に出るモンスターについて、情報を集めよう」
 少年と少女達は、探索を始めた。

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