~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

36「少年少女達のタケノコ狩り」

 

 バゴンとバゴンと彼方此方で爆発音がし、同級生の悲鳴が聞こえる。 テロか?それとも事件か? イヤ違う……
「地雷タケ恐ろしいですね」
 声変わりしていない、少年の声が聞こえる。 農産物収穫場の一角、雨上がり後にタケノコが生えて来た。 そんな中で、立と結衣と美雪は掘り起こす。 タケノコをひっくり返し、芯の信管を抜く作業をしている。 土で汚れた軍手で額を拭き、白い肌を茶色にした美雪と結衣が愚痴を言う。
「此れを造った人は、一体何を考えているのかしら?」
「仕方が無いよ美雪ちゃん、この前の授業でやってた様に、第3次世界大戦は総力戦だったって」
「造ったのが、地雷タケで成長するとバープンミサイルと変わる魔法生物兵器を作る何て、当時の魔法師達は狂ってるわ」
「バーブンミサイルは、気を付けないと成層や大気圏まで飛んでいく。この季節だと、前はB52だっけ?が大量に竹で撃たれて撃墜されたとかって話題だったー」
「ある意味で、此れが日本中に生息しているお陰で、日本列島は絶対浮沈対空陣地と化したんですけど……」
 爆発音で目覚めたのか、竹の葉部がパージされ、先端部が槍の様に変わり、あちこちに飛び始める。
「逃げろー」
「膝に刺さった衛生兵ーー」
「シールド魔法を……何だと突破するだとウァアア」
 そして、結衣と美雪の方へ向かってくる。
「フギン、大藁人形、鉄の相合傘アイアン・アイカサ
『了解!大藁人形、鉄の相合傘アイアン・アイカサを展開』
 少年と相棒の声が聞こえた。 少女達の目の前に大量の等身大藁人形が現れ、グサグサと音を立て刺さる。 上には、鉄の大きな傘が出来、カツンカツンと小気味が良い音を立てる。
「ありがとー立君ー」
「流石、我が夫」
「どういたしましてーさて、次の地雷タケを掘ろうか……」
 と言っていると上空から風を切る様な音がし、立が傘の内部に上空の映像を展開せる。 其処には、多数の飛行機雲が発生している。
校内スクール魔法航空隊マジカルインパルスですね」
 美雪が、呟いた。 某魔女ウィッチと呼ばれるパン……ズボンを履いた少女達の様に、足に機械を付けて飛ぶのでは無い。 背中に付けた、飛行式スカイMADを付けた少年少女達が両手にマジカルガンを持ち、飛んでいる。 飛んでいる物へ向かう、という特性を持つバーブンミサイルを引き付け、破壊している。 校内スクール魔法航空隊マジカルインパルスに設立に当たっては、政府は主導して居ない。 むしろ、自衛隊とかを嫌う市民団体や野党から、何故か提案され作られた。
 バーブンミサイルは、何時の間にか生え、勝手に発射し近隣に被害を与える。 共産系PTAや大陸から支援された野党が、大好きな【自由で平等に日本への破壊行為】をしている。 何故提案されてのか?彼等が、チャータした飛行機が、バーブンミサイルで撃墜され、多数の死傷者を出した事が発端。
 それでようやく、平和平和な9条信奉者オハナバタケどもも、バーブンミサイルの危険性に気がついた。 政府に削減を提案したが、政府は【鰯の頭も信心という様に、竹にも信仰心が有るので、ヘイストスピーチはいけない】 【良く竹と話し合い、文化的交流をして下さい】【竹の中に、姫が居るかも知れないので、ジェノサイドは出来ない】と解答をした。
 10年ぐらい、ダラダラと野党と交渉をし、全国の魔法学校に飛行式スカイMADと校内スクール魔法航空隊マジカルインパルスを導入した。
 政府としては、直ぐに出来た。 だが、憲法解釈に飛行・教育法整備等で、野党から後で背中を撃たれない様に、着実に技術と手段を固めた。 やがて、完成したのは全国の校内スクール魔法航空隊マジカルインパルスを連動させた空の連絡網スカイネットワーク
 航空自衛隊は、限られた戦力を穴埋めする為、全国に配置された少年少女達を使い領空を監視をした。 更に少年少女達は、中学生から飛行式スカイMADを使うことで、基礎魔力量を上げる事が出来た。 高校卒業後は、進路を航空自衛隊員の魔法航空隊マジカルインパルスに入る生徒が増えた。 其れにより、効果が生まれ、日本の防衛能力が高く成った。
 一部では、学徒動員とかと言われているが政府の公式見解としては【バーブンミサイルは無差別テロと同義】 【生徒の進学・就職先は自由である】【彼等は、志願制であり、赤紙など出していない】としている。
 上空へはバーブンミサイルと魔法航空隊マジカルインパルスの死闘が行われている。 中には、亜種が居て突然分裂したかと思いきやクラスター弾の様に分裂すると襲い掛かっている物も居る。 魔法航空隊マジカルインパルスも負けずと交わしながら、撃墜をしている。
「此れって小竹ノドン級で、それが中竹スカッド級」
「珍しい亜種も居るね……気を付けないと……」
 結衣と美雪が、会話をしている。 突然足物から震える様な振動が発生し、一部の地雷タケが爆発した。 地面から巨大な門松の様に3本の大きな直径10m高さ20m程のタケが現れ、葉をパージし始めた。
「アレって、大竹テポドン級だね……」
 立の言葉に【YES】と答えるかの様に、根元から巨大な魔力反応が起きた。 炎を吐きながら空へ飛んで行き、魔法航空隊マジカルインパルスも気がつき迎撃に入る。 だが、分厚い装甲に阻まれ撃墜する事が出来ずに見送った。 うち漏らした分は、陸上自衛隊か航空自衛隊が撃ち落とす。 彼ら魔法航空隊マジカルインパルスは、残りのバーブンミサイルを撃ち落としに掛かる。
「美雪ちゃん此れで、依頼分の地雷タケ採ったよー」
「えと、全部で10個だから此れで、完了だね。結衣ちゃん、カゴに入れるから待ってね」
 美雪が背中の籠の中に、地雷タケを丁寧に入れる。 周りには、地雷タケの爆発で巻き込まれた生徒達が、呻きながら倒れている。 立は倒れている生徒達の傍に寄り、スマホを出すと保健の達子先生に連絡を入れた。
***
 飛んでいった大竹テポドン級を追いかけるのは、スクランブルで飛んだ航空自衛隊の最新鋭国産戦闘機F3心神。
「此方アルファ1、標的ターゲットを補足した」
「アルファ2も標的ターゲットを補足した、標的ターゲットは現在時速群馬山中を500kmにて、北北東へ移動中、予測降下位置は青森県三沢基地付近」
「アルファ1、此れより撃墜をする」
「アルファ2、援護する」
 尾翼が無い全翼機は、バンクを決め、短距離ミサイルを発射した。 大竹テポドンの熱源の根元にミサイルは、引かれる様に寄っていき爆発した。
「アルファ1、ターゲットの出力部を破壊!おい!パージしたぞ」
 先程まで、エンジン部がパージされ、また炎を吹き出した。
「アルファ2、横っ面に穴を開けてやる」
 20mmマジカルバルカン砲を通り、抜けざまに当てる。 流石に、中央部に大穴を開けられは堪らなかった。 中折れすると、バラバラに飛び散り山の中へ落ちていき爆発した。
「アルファ1、敵、大竹テポドン級の排除を確認」
「アルファ2、排除を確認、現在此処は駒ケ岳山中、繰り返す駒ケ岳山中、後は陸上部隊に任せる!此れより帰投する」
 見届け報告すると、彼らの基地へ機首を向けた。
***
 学校ギルドのグラマラスな女性が
「わぁー地雷タケが、こんな綺麗な状態で、出てくる何て珍しいー」
 おっぱいロケットに、負けない様な大きさのタケノコを受付の机に置く。 結衣と美雪は、グラマラスな女性の胸を見た後に、自分の胸元を触り立板の様な胸に溜息をしている。
「ふぅ……10個……この頃は、肩が凝っちゃうのよね……また大きく成ったかしら」
 数え終わったグラマラスな女性が、待ち受け台の上に大きなおもちを置く。
「ねえ、結衣ちゃん反物質アンチマターで、消せないかな?」
「そうだね、美雪ちゃんでも。難しいよー下手したらお姉さんの存在が、消えてしまうかも知れないよ?」
「私たちの心の平和安定の為なら良いかな…」
 物騒な会話をしている2人からグラマラスな女性タジタジと逃げ様としている。 それを見た立は、2人の頭にチョップを喰らわす
「「イッタイ!!」」
「2人とも知っている?彼女は、おっぱい四天王の一人。彼女を倒しても、【おっぱいの1人が殺られた様だが、奴は我ら四天王の中で最弱】、【今のはオッパイで無いパイだ】という感じのオッパイ四天王やオッパイ大魔王が、出てくるんだよ」
「「そうなの?」」
「そうだよ、2人は此れから、成長するんだからね」
「そうよ、私も貴方達くらいの時は、同じ位だったわ、でも大きくなれるのよソレハネ……」
 2人に顔を寄せ、ゴショゴショと耳に寄せる。 2人は頬を赤く染め、立を見つめた。
「さて、依頼完了です!何時もの様に、生徒手帳に書き込むので、載せて下さい!」
 3人が載せると其処には
【地雷タケ10個の収穫完了 依頼達成資金100万円 現在預金残高:30億3500万円】
「「「ふぁ!」」」
 先日のタンカーの依頼報酬が、追加されていた。

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