~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

30「少年は相談に乗る」

 


 此処は学内に付属している商店街の洋菓子。 店の中で先日の喧嘩していた少女達は、仲良く座りながらキャイキャイと仲良くお話をしている。
 「俺達は……」
 「全てアイツ等の手の上だったのか……女って怖い」
 「僕の場合は、個人依頼で来ていましたので……」
 立が見せる紙には、【指名依頼:クラス内の女子関係を高度に、政治的に円満な解決をせよ!】と書いて有った。
 「まぁ、男子にとっては、目の保養に成りました。お陰で僕は【エロ神】認定されました」
 「俺たちは……」
 「意識を失っていて、見れなかったんだが…」
 不満を口をする2人へ立は、メガネを渡す。
 「其れを付けて、パーティ仲間を見てみて、下さいな」
 2人は訝しながらメガネを付け、仲間をガン見した。
 「見えました?2人の下着姿が?」
 聞くが、野郎2人は聞こえていない。 何故なら男のロマンが、其処に有るのだから。 2人とも瞳の色に合わせたピンク、赤っぽい下着を付けている。
 「因みに、それには、2人が得意とする土と水魔法の魔術式アプリが使われています。万が一バレたら、2人の責任が及びます」
 「これは……」
 「……いいものだ」
 ふにゃけた2人は、やがてメガネを外し、立へメガネを返してきた。
 「此れは、2人へ上げようと思っていた物ですけど……」
 「あったら便利だけど……」
 「男は脱いで貰って、なんぼだと思うよー、あと見つかったら【エロ神】の仲間になりそう」
 「(ハハハ、中学生のわりにはやりますねー)分かりました。必要なら、何時でも貸します。所で、今日、此処に呼ばれたのどういう相談で?」
 2人は立に話をする。 先日、何時もの様にこの洋菓子店で、買い食いをしていた。 魔法騎士マジカルナイト科の連中が話をした。 内容は、先日の魔術師マジシャン科との戦いで負けた事の反撃で何かを企んでいるらしい事。しかも、外部の組織を使おうとしている。 という事を偶々知ってしまった。
 会話の中では、立の名前が出、どうしようか相談をしよう思った事を打ち明けた。 立は魔法騎士マジカルナイト科の連中が、使うネット通信サバーに脳内でハッキングしながら聞く。
 「もしかして、是玖須真希ぜくすまきという名前は出てきました?」 「そういえば、出てきたな。後は、何だっけドレス見たいな感じの人の名前も出て来てたよな?」 「そうそう、その人が新しい世界レベルの魔法騎士マジカルナイト科を連れて来るとか」
 会話をしながら立は脳内で処理している。 魔法騎士マジカルナイト科のログの最新は新しく出来た大空洞について話題。 其処に、先遣隊として魔法騎士マジカルナイト科が行き魔術師マジシャン科を出し抜くとかと書いている。
「ねぇ、君達に、僕個人から依頼がある。先ずは前払いでね……」
 ある資料を2人の前に展開するとゴショゴショと話を始めた。
***
 日が沈み始めた、東京。 米加国大使館内で、仮面を付けた人物と左肩に白頭鷲を乗せた蒼いドレスを着た人物が、話し合いをしている
 「先日の魔法騎士マジカルナイトのやられぷりは、病室で見てて笑えたわ是玖須真希ぜくすまき」 「ええ、酷いヤラレ具合でしたよ!お陰で魔法騎士マジカルナイトが全30機がロストしました」 「ですが、我が国はあのタイプの魔法騎士マジカルナイトは、大量の有ります。何時でも言ってくださいな」 「マダム、感謝します」 「イエイエ、あの少年少女達に、圧力を加えられるなら安い物ですよ!」 「随分、ご執心ですね!其処まで彼等をお望みなのですね」 「ええ、彼等の存在は我が国の安全保障にも大きく影響します」
 その女性は、黒い宇宙空間に浮いている巨大な半透明な膜に覆われている衛星。 3枚おろしにされている機体の画像を展開しする。
 「ISSとNASA、国防総省ペンタゴンの魔法解析科の情報で片方は、結衣という少女の魔力パターンと一致した事が分かった。もう1つは立という少年だ」 「それが、動かぬ証拠で、彼等を確保する為に動き出した?」 「イェ、其れは、出来ない。先日彼等を……しようとある人物がこうなった」
 映像が変わり、軍の制服を着た人物が【彼等を確保し、あわよくば我が国が支配管理コントロールし…】言葉を切った。 胸を光に貫かれ、サラサラと砂に変わり始めたのだ。
 「この件と国連事務総長の件から分かるように、あの衛星はリアルタイムで我が星の情報を得ている。後は、MODはだな……」 「一般的には、攻撃力が無くMADに劣った物で有る。という認識が、有ります」 「そうだ、MODが兵器を作れるという認識は、世界には無い。魔法科学者連中もその様に、意見している。」 「この間の魔法騎士マジカルナイトとの戦いでは、彼等は校内新聞で、アレは魔法の魔術式アプリで創った泥人形ゴーレムだと……」 「連中も同じ考えだ、子供特有のアニメの世界から引っこ抜いていた、出来合いの泥人形ゴーレムだと」 「ですが!泥人形ゴーレム魔法騎士マジカルナイトが負けました!」 「ええ、科学者連中は、魔法騎士マジカルナイトの運用者に問題が有ったのでは?と考えています」
 仮面を被った人物は、ギュッと拳を握る
 「私が教授した子供達を貶す様な事は、マダムで有っても許しませんよ!」
 厳しい瞳を彼女に、向ける。 彼女は其れを受け流し、書類を見せる。 其処には、魔法騎士マジカルナイト科の上級生が、自衛隊や在日米軍と演習試合をした結果が表示さていた。
 【魔法騎士マジカルナイト科との演習試合の結果は満足出来る物。彼らが将来、自衛隊や我が国の魔法騎士マジカルナイト要員として、活躍できるだろう】
 書かれて居た。
 「科学者連中には、更なる調査を依頼して置きました。ですが……後は彼らとの交渉しだいでしょうね。其れが上手く行かなければ……」
 「我々が彼らの替りに……」
 だが、彼女は、この魔法騎士マジカルナイトも彼らへのカードの1つでしか無かった。 彼女からしてみれば、彼等が何を大空洞の探求の替りに、何を求めるのかを興味と同時にある疑念を持って居た
 【アレは本当に存在する物なのか?】 【果たして彼らのMODは魔法騎士マジカルナイトらしき人型の機械なのかと……】
 と思って居ると仮面の人物の懐の携帯電話が鳴る。
「マダム、運送途中の魔法騎士マジカルナイトが全機が突然の土砂崩れにより、土の中に埋もれました。」
 彼女のプランに再び何者かの水やりが入り、カードが消える。
***
 その頃、現場から少し離れた付近の屋上からは、魔法で視力を強化した2人が声を上げる。
「水呑やったぜ!」
「ああ、土路!立の考えた作戦すげーな!」
 ハイタッチを交わし、立に依頼された魔法騎士マジカルナイトの輸送を大規模な土砂崩れで、止めた事で喜んでいた。 通常は魔法騎士マジカルナイトの輸送には空路、だが教導学校には残念ながら着陸できる施設が無い。 全ては、大型トレーラーによる運搬で、列を成して運んでいた。 そのルートを知った立は、2人に直ぐ横の丘の地盤を緩くする事を依頼した。 土路が土の魔法で地盤に穴を開け、水呑が水の魔法で中に水を入れ地盤を緩くした。 トレーラが通行と同時に、支えを土路が消した丘は土砂崩れを起こし、運んでいたトレーラごと全てを飲み込んだ。
 「前払いもだけど……」 「あと払いも……」
 彼等は、立から前払いで渡された、2人の其々の思い人の趣味・趣向を纏めた報告書を貰った。 後払いでは立が、作成した新しい魔術式アプリの土と水の情報が、入った端末が2羽のカラスによって配達された。
 【局地土魔法:ミリオンゴーレム】 【局地水魔法:キングウォーター】
 何れも攻撃的な魔法。 其々のMADにダウンロードし魔術式アプリ説明を見る。
 「立、これって!」 「激やばい魔法じゃん!」
 声を上げる。
 【ミリオンゴーレム:千体の魔法自立式ゴーレムを精製出来る。土から作れば、材料がその場にある限り幾らでも修復する。命令に絶対忠実。範囲は半径10kmと限定魔法】 【キングウォーター:半径10km圏内に雨雲を集め、大気中の成分を合わせ王水を生む魔法。銀以外を溶かし使用者も的確に自分が当らない様にしないと溶ける限定魔法】
 説明が書いて有り、ある意味で本当に戦略魔法級のやばい魔法である。
 「どうしようか?」 「でも、これ使用者が、俺達限定に成って居る」 「マジで!?」 「ホラ、オンリーライセンスが、俺たちだろう?」 「ゲェー、立!!」
 魔術式アプリには通常はライセンスフリーとロイヤルティを取るライセンスが有る、 だが、特別な許可を得た場合にその人間に与えられるオンリーライセンスが存在する。 譲渡・消去不能のオンリー魔法、他人は魔術式アプリの術式を見ることも出来ない仕様。
 つまり、彼等は
 【最強の魔術式アプリを手に入れたけど、最強すぎて怖いけど他人に譲渡出来ない見せられない】
 という自分だけの魔法を持った。 通常は、其処をちゃんと内容を見てからインストールする。 許可システムをハックして魔法的に発行されたオンリーライセンスとは思わず、ダウンロードしたのが運の尽きだった。
 「(僕の替りに、注目されていて下さい。軍、その他関係者から引っ張りだこですよ)」
 「立君が、へんな笑いしている美雪ちゃん!」
「さては、今日の3人で話していたでしょ!何を話して居たか私に話してみなさい」
 その会話を聞きながら、立は2人に抱きつかれながら1人笑うのであった。

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