~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!

奈楼小雪

24「少年少女達の介入」

 
 今日も【イズレハラウ・ローン要塞】から【ネオエネルギージオフロント】へ光の光線が落ちる。 広場の周りは、警察官に囲まれ、内部に生徒は入れず、遠巻きに見ている。  自衛隊も在日米軍も最初は自分達が管理する予定だったが、 彼等が近づくと光が稲妻と成りて彼等を襲い近づくことが出来なかった。 生徒達は、稲妻に襲われる事無く黒いプラミッドには寄れる、大空洞の先に行けるのか?何が有るのか不明なので、安全の為に警察が封鎖をしている。  だが、夜な夜な某国の諜報員らしき者達が、侵入を試みるが全員が稲妻に打たれ警察に保護されている。
 此れを作った本人達はというと農産物収穫場に居る。
「70、71、72……」
 結衣が、棒を持ち木を撃った回数をカウントしている。 【ランクC・百叩木の果実の収穫求む:1個1000円】の学校ギルドの依頼を受けていた。
 交代で、叩いていた美雪と立は休みでいる。
「古代から生えている木で有り、名前の通り魔力を込めて百回叩くと果実が落ちてくるとか。御伽世界ファンタジーの話だと思ってたよハァ……」
「この全国に生えている木のお陰で、日本中のストレスが溜まっている子達は、ストレスが発散出来、魔力が向上するといい事づくしなのよ!立君、それにしても憂鬱そうな顔してるね」
「うん、之なんだけどね」
 立が、ヒラヒラと紙を見せると美雪は紙を受け取り見る。
「何々、先の新しく出来たダンジョンと思われるジオフロントを探索されたし。アメリカカナダ連合国(ACC)と日本政府の連盟で依頼がされている」
「立くんはどう答えたの?」
「此れを依頼したACCの人と直接話したいから来てもらえるかなって依頼したんだ。来れるならねってね」
「来れるとイイわねその人……ムニンとフギンが居ないけどそういう事だわよね?」
「流石、美雪ちゃん怒られるかと思ったけど納得してくれたみたいで何よりだよ」
「だって、何が有るのか分からない所へ私達を行かせるのだからそれくらい命掛けで来るのが当然でしょうね?」
「「フフフ」」
「98、99、100、終わったよー」
 結衣が右手で額の汗を拭うと木の葉々がザワザワと揺れるとボテッと3m程の球体が落ち3人が首を傾けた。
 彼等が首を傾げていた頃、米国カリフォルニア州エドワーズ空軍基地から1機の大型の機体が、多数の護衛機を連れて、飛び立とうとしている。 基地を護衛している魔法騎士マジカルナイトは、何かに対してマジカルガンを向け法撃をしている。 だが、マジカルセーバーにより真っ二つにされ、大地に倒れ爆発をする。
「何だこの魔法騎士マジカルナイトは!」
「元帥閣下を逃せうぁああ!」
 その機体が、マジカルガンを向けると跡形も無く消滅し爆炎を上げる。 爆炎から白と蒼と黄色がベースで、胸に翠色の水晶の様な物を付け額には、Vの字の黄色の意匠が施されて居る人型の機体が現れる。
『ムニン、ウィニングナイト参上!』
『同じくフギン、ノベンバー陸軍元帥のお命を奪いに参上!』
 普通はパイロットが座っている所には、誰も居らず肘掛の所に白と黒のカラスが立っていた。
『フギン、飛べない様に管制塔を破壊しちゃえ』
『了解!』
 管制塔へマジカルガンを向け発射し、管制塔や周りの施設等が爆散する。 だが、既に機体は滑走路を走りきり、宇宙そらに飛んでいった。
「ふぅ…危なかったですね…」
 一息を付くのはアメリカカナダ連合国(ACC)陸軍元帥ノベンバーである。
「(まだ、此処で死ぬわけに行かないのです)」
 彼は第3次世界大戦から早25年が過ぎた。未だに地上は荒廃し、陸軍の仕事といえば、毎日毎日資源回収に入植者の保護と行ったつまらない仕事が多い。 昔の様に軍隊に入り、訓練を受け、前線へ行き、戦功を上げ勲章を貰うという時代は無く成り、陸軍が活躍する時代が終わった事に不満を覚えていた。 先日の事、在日米軍からもしかしたら異世界への新しい回廊が出来たかもしれないと報告が上がり最初は懐疑的で有った。 だが、未開拓の土地に見たこともない風景や生き物の報告を受け、彼は同時に彼の国の軍が駐留し、新しいフロンティアを生み出せると思っていた。
 だが、数日して在日米軍の軍人や大人やその他の子供を受け入れない世界で有ると、報告を受け彼は残念に思った。 軍人が割り込めないか、策を練っていると異世界へ回廊を作った少年が居る、という話を聞いた。 日本側も少年を取り込む事が出来ず、彼は学校ギルドからの依頼としてのみ受け付けるという情報を得た。
 其処で彼は、大統領経由で日本政府に圧力を加え少年に学校ギルドに依頼を出し、彼は話をして交渉をしたいと提案をして来た。 元帥は極東の猿イエローモンキーの中学生など軍人としての威厳を出し、少年を少し煽てれば、大人や軍人を入れる方法を喋ってくれるかもしれないと期待し、日本へ向う事にした。 だが、何者かによる脅迫文や工作活動で、車や家や国防総省ペンタゴンの自室まで、爆破された。 彼はその何者かの脅しに屈する事無く、極東の日本へ向かい、機は離陸し、成層圏へ向かい此処まで来れる魔法騎士マジカルナイト居ないはず●●●●●と思っていた矢先にブーブーとブザーが鳴り響き彼を現実に引き戻す。
 窓際の席からは、傍を飛んでいた護衛戦闘機が火を吹き爆発するのが見える。 其処には、戦闘機にしては大きな機体が現れ、機動変形トランスフォームし、魔法騎士マジカルナイトに変わりマジカルセーバを取り出す。
「早まるな若…」
『『一般主婦必殺の飛行機三枚おろし!!』』
 言い終わるか否や、機体を空中で3枚おろしにし、機体は空中分解しながら爆発。 ノベンバー元帥は宇宙そらの藻屑とかした。
 一方、3人はというと3m程の百叩きの実をあっちへコロコロ、こっちへコロコロ某ピンクの悪魔のゴルフゲームの様に転がし、学校ギルドへ持っていった。 受付のグラマラスの女性職員は、驚いた様な顔をしながら奥の方へ持って行った。 待ち時間に椅子に座っていると結衣と美雪が疲れたのか、コテっと立の肩に其々躰を預け2人から良い匂いが立へ漂う。
「(こんな可愛い2人に好かれてこの状況は、まるで私がかって見たハーレムを目指すラノベや投稿小説の様です。頑張って国家魔法師ウィザードに成って2人を妻としないと行けないなフフフ…目指せハーレム)」
 っと淫らな妄想をしている。
『マスターただいまー』
『任務完了致しました』
「お疲れさん」
『テレビでやってるかな?」
 ムニンがチャンネルを弄ると丁度ニュース特番がやっており、其処には謎の魔法騎士マジカルナイトにより3枚おろしにされた機体が映っている。 ノベンバー陸軍元帥の白黒画像と経歴等が、表示された。 そして突然、速報のテロップが流れた。【アメリカカナダ連合国(ACC)ドレース・シュリーマン空軍元帥緊急来日!目的は日本政府とのジオフロントについての依頼についての相談か?】 映像が成田空港へ変わり、金髪碧眼に枝分かれした眉が特徴で蒼いドレスの様な軍服を着て白い手袋に両肩に金色のヒラヒラを付けた女性が、タラップから降りてくる映像に変わった。
『此れは…』
『どういう事かな?』
「良いように、利用されましたね…(わたしは敗者になりたいさんの女性ヴァージョンですか?)」
『『旦那らしくないね、情報を間違える何て!』』
「ムニン、フギン、ちょっとこの綺麗な女性の顔を吹き飛ばして来てくださいな?私の楽しい学園生活を守る為に」
『『了解!!』』
 2羽の姿が、消える。
「メガメガー」
 っと何処かで聞いたことのあるセリフを言いながら、ギルド長が奥から転がり出てくると立の方を向き肩を掴んだ。
「有れをどうやって得た?頼む教えてくれ!」
「え、普通に魔力を込めて3人で叩いただけだけすが…」
「じゃ、なしてこうなるのじゃ!」
 ギルド長は懐からサングラスを掛けると奥の扉を開ける。 其処には、直径3mの球体が光り輝きているのが見え、先程運んで行った女性職員が眼を抑え、倒れていた。
「百叩木の実は叩いた人物の100回分の魔力を循環させ魔力石にする事が可能で、売買されている事は知っていましたが……」
「此処まで、巨大な実は、この学校が出来た時以来である」
「そんなすごい人が、居るんですね」
「碓か、名前は天野橋道子さんという子。今でも、彼女の百叩きの実は、東京魔力型発電所の電気を送っているよ……天野……君のお母さんかい?」
 立が首を縦に振るとギルド長は、立を見つめ何かを悟った様な顔をしに肩を叩いた
「(え、何ですかその憐憫と恐れに満ちた瞳は!漫画で見た生まれてから、直ぐに暗殺者のトレーニングとして、電流を受けてきた暗殺者の一家の子供を見るような目つきですね…)」
「「んッツ…眩しい」」
 結衣と美雪は、目を擦り目元を抑えている。ギルド長は扉を占め、3人の方を見る。
「此処まで、大きく高エネルギーだと、各電力会社のオークションで落とされる事に成る。預り証として生徒手帳に記入するから手帳を」
「所で、幾らぐらいになるんですかー?」
 3人が生徒手帳を渡している時に、結衣が興味本位に聞く。ギルド長が、一旦奥に戻り新聞を持って来た。
 【百叩きの実最高値の20億で落札!】と書かれ、其処には2m程の大きさの実が台座に置かれていた。
「彼女が作った各実は30年以上経っても未だに現役であと200年は大丈夫とされている。彼女が卒業までに作った実は凡そ50個で稼いだのは1000億円で各国に輸出されていた。」
「この実は?」
 写真の実と奥で、見えた実を比較している美雪が聞く。
「恐らくだが大きさに品質は最高級で30年ぶりの出品と成ると桁が2桁程ましましされるはずだ」
「「「ええーー」」」
 3人は仲良く声を上げた。オークションでの大騒動は、またの話にしよう……

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