~異日本転生~チーオタ少年はハーレムの為に国家魔法師に成る!
19「少年少女達の入学式と騒動」
そして1年は、光陰矢の如く経ち桜が舞い散る4月。 今日は、国立先端魔法教導中等高等学院の入学式が、行われている。 立は、首席として壇に立ち新入生挨拶をしている。
「今日という日を迎える事が出来て新入生……」 「僕は君を首席と何か認めないぞ!」
壇の上に居る立と参加している全員が、声の主を見る。
其処には、立と同じ様な歳の利発そうな少年が立っていた。少年の着ている服は、立が着ている左胸に【杖と剣】が刺繍されたジャケットとは違い、軍服の様な厳つい服に左胸に【剣と盾】の刺繍がされている。
【杖と剣】は魔術師科、少年の【剣と盾】は魔法騎士科。少年は、ざわついている群衆の中から歩き、立と向き合う様に壇へ一直線と成って居る通路へ立った。
「僕と君の点数は、一緒なのに僕は4位とは納得がいかない。しかも1-3位の君達はMOD使いと聞いている、MADに劣るMODが首席なんて片腹痛いと思うんだが?」 「そんな事を言われても困りますね、僕も成りたくて首席をしている訳じゃ無いので……」
立は自分の本心を少年へ言い返す。
「ハハハ、君は首席に成りたく無かったのに、首席に成っただと!巫山戯るな!貴様は、成りたくても成れなかった者達の事を馬鹿にしている!」
少年は別の意味で受け取った様である。
「どうせ親のコネでも使って首席に成ったに違いない!私が、直々に裁定をかしてやる!」 「ですが、今日は入学式という良い日ですので今、その様なイザコザに他の生徒達の親御さんを巻き込む訳には行かないと思うのですが」
少年の挑戦を受け流す様に、立は答えた。
パンパンと違う所から手を叩く音がし、立も少年以外の全員が音を方を振り返る。其処には、教官の様な軍服に、モノクルを付けた男が立っていた。
「そうそう、この後には魔法騎士科の魔法騎士を使ったイベントが有ります。折角ですから、上位3人の方と戦えないでしょうか?」 「(なるほど、そういう事ですか。魔法騎士科の嫉妬かよ!)」
立は内心悪態を付きながら質問をする。
「何故に、上位の3名をご指定なのでしょうか?先程の彼は、私と勝負をしたいと言っていました」 「ええ、其れに付いてお答え致します。通常なら魔法騎士の生徒が首席に成って居りましたが、今回は魔術師科が上位3人に成っております。ですから、其れを修正しないと行けないのです。」 「先生に質問ですが、魔法騎士科は、魔法騎士を使うのですよね?」 「ええ、そうですが?」 「コチラも、魔法で作った人型機械を使っても宜しいのでしょうか?」 「ええ、勿論。イベントまでに用意できるのならばね」
「最後に、魔法騎士科と私達3人の戦いで宜しいのでしょうね?何が有っても魔術師科には、非が無く、禍根を残さないと宣言をして貰いたのですが…」
「ええ、良いですよ!何が有っても禍根を残さない、そちらが負けたら潔く彼に首席の座を明け渡してくださいな!」
「受けましょう!何事も禍根を残さないと」
立はその教師との対話を終え再び聴衆の方を見る。
「皆様、先程は、お見苦しい所を見せてしまい、申し訳有りません。それでは、続きを話させて戴きます。今日入学する多くの生徒達は、3年という短い時間を友と過ごし多くの分野に羽ばたいて行きます。先程の様に、小さい問題で嫉妬し互いに足を引っ張るような事無く、互いに切削琢磨し、この日本、イヤ世界にとって重要な人間性を魔術師科と魔法騎士科共々学んで行きたいと思います」
パラパラとまばらな拍手が起こり、立は壇に礼をすると結衣と美雪に挟まれた席に座り2人にゴショゴショと話している。
「ごめんね、何か知らないけど戦うハメに成った」 「大丈夫、【まさよし】お祖父ちゃんもやる気みたいだからー」 「私も、人型決戦兵器を出せる曲を見つけたよー」 「え……何それ怖い……」
3人がゴショゴショと会話をしている後ろでは、教師達が話をしている。
「3人は大丈夫なのでしょうか?」 「それにしても魔法騎士科が、此処まで強硬に出るとは思いませんでしたよ」 「魔法騎士科は、彼等の試験の時には居なかったからなー」 「だからこそ心配なのですよ、彼が言っていた【何が有っても禍根を残さない】、【魔術師科には非が無い】が」 「自分達が、起こしうる結果に対して魔術師科の生徒は、関係が無いと、そして【魔法で作った人型機械】」 「ええ、1年前ですが、噂というかネットの掲示板で話題に成っているのですが、立と結衣には少なくとも魔法で造られた人型兵器を持っていると噂に成っていました」 「国会では、彼等に質疑をしようとしている矢先に、各政党や各国家の閣僚が汚職をしていた容疑で逮捕や辞職が起きてウヤムヤに終わりました」 「米軍と自衛隊が、テロリスに奪われた魔法騎士を瞬殺した、というあの赤い機体と巨大な人型戦車ですか?眉唾物ですね……」
一方その頃、構内の魔法騎士科の敷地内にて、軍服の様な制服を来た少年少女達が機体を見ながら話をしている
「此れが最新の機体……」
「カッコイイねー」
「で、此れを使って魔術師科の奴と戦うのか?」
「うん、そうらしいのだけど……」
「何が心配なの?魔法騎士は、現行で世界最高の攻撃力を持っている」
「彼等が受けたということは…」
「何らかの考えが、あってということだ」
生徒達は声の主を向き、慌てて敬礼をした。
其処には、黒いブーツに白いズボン、赤い伝統的な騎手が着る様な赤い服にヒラヒラの金色の肩章を付け、何より口元意外を隠した白いヘルメットから出る白色の髪が特徴的な人物がいた。
「「ゼ、是玖須真希教官殿」」
「楽にしたまえ」
「「はっ!!」」
2人が、安めの体制を取り、その人物は、彼等が見ていた機体を見つめる。
「此れが、最新のJMKとGMKか…」
その人物が見つめる先には、誰もが知っている様な翠色の機体と其れに色違いで青くそして頭頂部と肩に刺が付き手には鞭を持っている。 一見するとザ○とグ○に見えるが、其れは多次元世界日本の事である。 この世界では、JapanMagicalKnightで通称ジクとGlobalMagicalKnightで通称グクと呼ばれている機体。 2機とも性能は粗変わらないが、同盟国に販売する様に、日本モデルとグローバルモデルに分けて居る最新の一式が生徒様に貸し出された。
話が逸れたが、その人物はマイクを取り、整列している者達へ言葉を向ける
「……という訳で、我々は魔術師科へ魔法騎士科の優越性を見せなくては成らない!諸君の検討を祈る」
整列していた生徒達は、機体に乗り込み動かし、始めるとモノアイが朱く光り動き始め、大地を震わしながら動き始めた。
「さて、魔術師達のお手並み拝見と行こうか?」
マスクの人物は、それらの機体を見ながら呟くが、風だけが、その女性の声を聞いていた。
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