大統領フルスイングで殴ったら異世界に転生した件。
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一直線に抉れた道を歩きながら俺は森を目指している。
アレンはやっぱり無理をしていたのか昨日の死闘の後ぶっ倒れて、イースやサリ、そしてガバジにまで手伝ってもらって運んだがまだ寝てる。一応町医者的な奴に見てもらったが、過度の睡眠不足だそうだ、クソ。正直今こうして俺が生きているのもあいつのおかげだが、俺はデレない。あんまり前に出てきてもいい所でスベリそうだからな、あいつは。
そんなこんなで早速ではあるが俺は早朝からフィンブルスル郊外の森に来ている。SPの回復の為の魔物の討伐の為だ。と言っても見晴らしのいい丘の上からアレンお墨付きの劣化アイシクルで魚群ミサイルを撃ち続けているだけだが・・・。
アルフレッドは当面アレンに任せるとしても問題は一週間後の城攻めだ。今回の件で考えても十本刀をあまり舐めてかからない方がいいだろう。いや、正直一度も手を抜いたつもりは無かったのだが前回はチョイスミスだ。でもあんなのズルイわ。しかしだな、隙を突いたオバナの拳があいつに届いたのを兼ねて実験をしてみようと思う。それは例えオバナが群にして個の存在だとしても、勝ち負けはつくんじゃないかって言う所の話しだ。例えば、今2体のオバナを複製したんだが。
「お前ら二人でドツキ合いしてみろ。」「「イエスボス!!!!」」
まぁ、これは予想通り互いの拳や蹴りが同時にぶつかり合う泥試合だ。ここで片方にナイフを渡してみる。
「オーウ、コレデヤットアノワタシヲヤレルネェ」
ここからは一方的だ、次第に素手の方が押され出して、あっけなく負けた。それも予想の範囲内だ。これの実験はアレンと戦いまくってスキルどうこうは表示されないのでわからないが、確実に技術を身につけたオバナ達を多量に作れるんじゃないかって言う実験。これが可能であれば戦力として相当底上げできるんじゃないかと言う話しだ。無論前回のようにアルフレッド無双なんてやられてしまえば意味なんて無いが、この素手のオバナがナイフ相手にどれほど成長するかの実験・・・・なのだが。
「フン!!オー!!ボディエンドソウルガコウゴウセイシタネ」
うん、エライ事になった。何を言っているのかはわからないが、ナイフを持っていたオバナがガチムチになってスーツを破り捨てだした。これはもはやオバナ地上最強説を欲しいままに出来てしまうんじゃないだろうか?盲点だった。こんなパワーアップ方法があったなんて・・・・。これは1週間後が楽しみだ。
夜に帰りアイシクルでアレンのアイシクルにひたすら氷を食わせ、翌朝にはまた郊外の丘え行くを繰り返し運命の時は来た。
「7日、早かったなコナン。」「そうだな、まず先制は俺が行く、着いてきてくれ」「んお?あぁ、わかった。」
距離にしてはかなりあるが、毎日通ったこの場所へアレンを案内する・・・。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!!!!」
その光景にアレンは腰を抜かす。当然だろう、10m級のオバナが所狭しと密集しているのだから。俺はこの1週間、町の人間からSPを回収するのはモチロン深夜に巨大オバナが捕まえた魔物にトドメを刺して回復したSPでオバナに同士討ちをさせて10m級にしてを繰り返していた。そして今ここに約400の10mオバナが集結している。
全てはこの日の為に。
「おい、そこのお前。全員殺せ。コレを使えばいい。」「イエスボス!!!」
巨大なバスターソードをオバナに渡すと無双で同士を切り捨て果ては爪楊枝程のバスターソードは捨て、ただ踏み潰し引き千切り、テンションが上がったのかたまに噛み千切るオバナ。10m級オバナ全員が命を差し出すと果てはスカイツリに及ばずとも劣らない巨大なオバナが雄たけびを上げる。
「おい!!コナン!!!お前何考えてんだよ!!!!」「見ての通りだ!」「バカ!!!もうバカー!!!!!」
巨大オバナは少し腰を低くし手を差し出してくる。作戦通りパイルダーオンだな。オバナはそっと俺とアレンを頭に運ぶ。
「さぁ、進撃のオバナよ!!フィンブルスル城を破壊しろ!!」「GURURAARRARARARARARARARARA」
暴走モード突入!!!!!!!!!
大地を巨大な革靴で踏み倒し轟音を撒き散らしながら走り抜ける。どこかのボルトさんもウザインですと泣き喚きそうな速さで城の真裏に到着する。
「やれ!!オバナ!!お前は出来る!!お前なら出来る!!!!」
「イエーース!!!!アイ!!!!!キャン!!!!!!!!!」
オバナは天地を割るかの如く城へ天高く突き上げた踵を落とす。「アンディィ!!!!!!!!!!!!!!」俺はその破壊力に思わず叫んでしまった。
真っ二つに砕けた城にさららる猛攻、オバナはまるでボーナスステージで車をぶっ壊すように城を無双していく。殴り倒し踏み潰し噛み砕き・・・・。
城は文字通り消滅した。そこには何も残らない。
それと同時に神々しい光に包まれていた大聖殿がより明確に姿を現す。
「お前むちゃくちゃだな。」「獅子は兎相手でも手を抜かないって言うからね。」「・・・いや、うん、はい。」「オバナ、俺をあそこへ送ってくれ。」「イエスボォォォス!!」
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