大統領フルスイングで殴ったら異世界に転生した件。
35
どうやら俺はこのあばら家で生活するらしい。家の前に転がる屋根の無い犬小屋に住めと言われた時は鼻水が飛び出たのは割愛。案内されたのは俺でも造れそうな素敵な家だ。風が吹けば飛ぶと言うのはこの事だろう。まぁいいだろう、ただ問題はこのオトコ女だ。出会いが最高の形になってしまったせいで、警戒度がハンパない。最高だと言うのに。しかしだな、考えて欲しい。若干9歳なのはまだいい、あえて年上として見てやろう。だが、俺はそこまで強いわけではない。
「こっからそっちがお前の部屋!!俺の許可無く出るなよ!!」「いや、それは軟禁と言ってだな・・・・。」「知らん!!!!!」
まぁ、こんな調子で。話しは戻すが、こいつ自身はいい匂いがするとか言っていたが、それはスラムの貧民特有の臭いがしない程度だ。簡単に言えば無臭、さらに、奴隷商に捕まえられない為に髪を短く切って必要以上に鍛えている・・・。そんなヤツが俺を猛禽類かのような扱いで。いやいやいや、あや○旬果ぐらい連れて来た場合は話しは別だ・・・。所謂本気の土下座ナンパでも辞さない覚悟はある。だが、もう一度言う。その場合は話しは別なのだ・・・・。もう血管が破裂とゆうかなんとゆうか・・・・あの視線が・・・プッチーン。
「お前の何処に女を感じろと言うのだ!!この鍋がぁ!!!!!」「てめ言ったなこの野郎!!!!!俺は男だ!!鍋じゃねぇぇ!!!!」
いいだろう、本気を見せてしんぜよう。
「ウオラ!!おい!!こら!!!立てこらぁ!!次顔!嘘じゃ腹じゃ!おらっ」「ちょ!!待て!!お前!!待って!!やめて!!!ちょ!!おま!!」
ふぅぅ。まぁ、そこは話し合いで解決はした。少しは気が晴れたってもんよ。あっ、おもいっきりやってないよ?まぁこれで勘違いなさらないで状態は改善できただろう。
とりあえず、そんなこんなあったが、俺は早急に向かわねばならない。まどろっこしいのは無しだ、単刀直入、直球勝負。俺は向かうフィンブルスル大聖殿に。フリーズでチマチマと回収し続けたSP2500を駆使すれば、乗り切れない事は無いだろう。
最悪、今日はオカンの顔を見るだけでいい。無事だとは聞いているが、やはりこの目で確認したい。それに居る場所を地理的に知っておくのは重要なはずだと思い・・・。城と別に山の上に聳え立つ大袈裟な建物に続く麓の神殿に来てみたんだが。
ふざけてる。いや、丁寧に言おう。おふざけになられてやがります。
当然フリーズみたいにあの世まで続いているんじゃないかって程の山じゃない。それにしても大きな大きな山だ。そこにまぁまぁデカイ神殿が5つ。ポンポンと建てられて・・・惜しい。どうせなら12宮にして欲しかったと言うのは心の奥底に。壮大な景色を前に山登りかぁ辛いなぁと覚悟を決めてやってきたわけだ。街中をすんなり歩けたのは嬉しいよ、子供だもの放っておきなさいって空気でしたわ。そんな中なんとか到着して一つ目の神殿から二つ目に繋がる階段に抜ける道を見つけて嬉々と進むと結界に阻まれたわけだ。何をやってもビクともしない結界の前に首を項垂れていたら何処からともなく声が聞こえてきた。振り返るとシスター的ババアが凝視していらっしゃる最中に突然の一言だ。
「小汚い。」
うん?俺の事か?しかしだね君、僕はある程度は綺麗な服を着ているし、風呂こそ入っては無いが、生活魔法のぬるま湯で毎日ゴシゴシ洗っている。ゴーヤみたいな泡の出る謎の物体で毎日だ!!耳を疑っちゃうよぉ?どっちかと言えば洗濯してるかどうかすら怪しい修道服着たばーはんの方がその言葉が当てはまるんじゃないか?いや、清潔不潔の前に聖職者たる者は慈悲の心を持ち人間を愛し、平等であろうとするのではないだろうか?それかどこぞの河の畔でマシンガンでも乱発しなければなるまい。知らんけど。
「何かほざきやがられましたでしょうか?シスター」「まぁ、悪魔のような言葉使い!!」
驚きを隠せませんと言った表情か。ノーグッド。ノーグッドだぞババア。こちらは先制攻撃を受けている。にも関わらずだ、年端もいかぬか弱き5歳児が必死で言葉を選んで敬って述べた言葉を聞いて悪魔だと罵りやがった。
「おい、そこのケツの穴みたいな顔面のババア。」「なんとおぞましい!!穢れた悪魔!空気が汚れますわ!」
うん。これはこれでおもしろいぞ。オラわくわくすっぞ。逆に。無表情にただ睨みつけるババア。コレは聖戦だ、そうだろう?
「一戦交えようか?悪魔と天使の勝敗を賭けて」「暴力で解決とはまさに外道、教えを説き邪を祓う必要がありますわ、もっともあなたのような下民にフィンブルスルの水神の浄化を受ける程の価値は見受けられませぬ。はっきり申しあげます!お布施も出来ない乞食風情が神の子である私と口を利けると思うな!!」
がっかりだ。只の守銭奴確定。ようするに金持ってなさそうだから人間の価値が無いからお疲れ様だと、そう言う事だろう。俺は聖魔法やら光魔法の使い手で実はババアは口だけじゃありませんでしたって展開を望んでいたと言うのに。誠意を持ってステータスの開示もせず、戦のシュミレーションをしていたと言うのに。興醒めだ、俺好みに生まれ変わってもらおう。
マーニャ 67歳 所持金0GHP27/27MP98/98SP66/66魔法生活魔法 火水土風光魔法 治療スキルLv3交渉Lv4回復
マーニャって。マーニャではないだろう。どっちかと言うとバーニャだろう。とりあえず、MP、SP、魔法、スキルは貰っておこう。
コナン 5歳 所持金1060000GHP14/14MP1288/1288SP2542/2566魔法生活魔法 火水土風火魔法 火球水魔法 水球光魔法 治癒アルティメットスキル究極神技・究極盗技究極神技・究極複製究極神技・究極隷属究極神技・究極創造スキルLV5言語理解 LV5御者LV1鑑定 LV8剣術LV7体術 LV5隠蔽LV5罠設置 LV5罠解除LV3交渉 LV4回復
ごちそうさまでした。さて、早速オペの時間だ。現世とのお別れの準備はできたかな?
「あの・・・・、つかぬ事をお伺いしますが・・・あなたはもしやマーニャさんですか・・・??」
うん、目玉がひろがりんぐ。一気に畳みかけよう。これでも俺は5歳児だ。警戒はされづらい。唯一の特権ってヤツだ。
「えぇ、いかにもそうよ?何故私の名前を??」「いえ、僕の母は名も知られていない教徒なのですが、僕の言動が時折酷くなるので浄化して貰いなさいと言われてやってきたのです。そしてマーニャさんであれば慈愛の心を持って浄化をしてくれるはずだと聞きました。半金貨一枚で安いかもしれませんが浄化していただけませんか??」「そうだったのですか、いいでしょう、今あなたの心は先ほどよりも安定していますね、今のうちに浄化をしてしまいましょう」
金しか見えてないな。なんと言うクソババアだ。交渉スキルを失ったせいで行動が露骨だなぁ。今時、金を見て生唾を飲み込むとか。
「はい、どうぞマーニャさん!!」当然手が触れたと同時に発動する。「究極隷属」
全身に奴隷紋が刻まれ眼の光を失うババア。怒りが混ざってたら人形みたいな仕上がりだな。
「いいえ、主から大金を頂くわけにはいきません」「そうか、ならいい。究極創造」
とりあえず、小さな笑いの為に頑張ってもらいますか。生きるか死ぬかはお前次第だ、最後にチャンスをやろう。
「我コナンが命じる、これを持って川原で乱射してこい。使い方の理解は許可しているからわかるだろ?弾が尽きたら口でパラララって言い続けるんだぞ?わかったか?」「はい!!わかります!!一生懸命頑張ります!!!」
虚ろに頷きババアが走り出した。決まったけどなんかなぁ。確かカラコン売ってたよなぁ。クリエイトした方がやる気でるなぁ。でも俺名前短いし・・・まぁそんなんはどうでもいいか!!
「全ては主の為に!!!」
ふははは!!ババアがシスターの格好でサブマシンガン片手に走り出したよ!!人生の最後はサブマシンガンの乱射中に討伐とかトチ狂ってるとしか思えない!だがお似合いだろう?聖書で神が人を殺したのは200万人、悪魔が人を殺したのは10人。極論ではあるが聖なんてモノは都合の塊なのだから。強きがどうとか弱気がどうとかどうでもいい、唯、愛する者達と笑顔でいれる事が大切なのだから。
ってやば!!結界解除してもらってないし!!
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