大統領フルスイングで殴ったら異世界に転生した件。

慈桜

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生死を賭けた鬼ごっこから1週間の時が過ぎようとしている今日この頃。本日のオバナが遂にアレンがグンスラーへ向かった旨の報告を受け、ガッシュと共にシャンメリーで乾杯中だ。SP3はかなり高額だが、仕方が無いのではないだろうか?
「いや、これまじウメェ。ビタンサン?が最高に俺の心を鷲掴み!!」「いや、お前うるさいわ。」
騒ぎたいのは俺だ。アレン馬鹿は最終的に東下街まで辿り着いた。あの手この手で妨害し続けたが、喰らいついて来やがった。俺は最終的に祈るしかなかった。呪詛を毎日毎日ひたっすらにだ。よく転生したら毎日素振り1000本とか言うだろう?俺のそれが呪詛1000言だったってわけよ。
『どっかいってお願いどっかいってお願い×1000』
願いは届いた!!ゆずれない願いを抱きしめて俺の勝ちだ・・・。圧勝もいいが、辛い勝利も格別の酒が飲める。いや、シャンメリーだからアルコールはないがな。立ち位置が違えば酔ったふりをして姉御の双丘にシャンメリー垂らして貪りつきたい気分だ。まぁ、どんな立ち位置になればそんな事が出来るかわからんが。
「おいコナン坊。その顔はやめた方がいい」「ん?変な顔してたか?」「あぁ、二トロがアテネを見た時の顔してたぞ。」「それはひどい。」
たまたまだがアテネが先日調教の併せ馬に二トロと会ったんだが、二トロがデレて馬並みのあれがそれで大変だった。馬並みなのね、とは良く言ったモノである。
話しを元に戻そうかと思ったが・・・勢い良く部屋の扉が開く。
「あんた、フィンブルスル入りできるよ!!」「ボス、ハピネス」
死ぬ程焦った。妄想がバレてプリンちゃんされるのかと思ったぞ。そのせいで飛び跳ねて喜ぶタイミングを逃してしまった。しかし、早すぎるだろう。3ヶ月でも時間が少ないと言っていたはずなのに。しかもなんでオバナが荷物持ちしてるんだろう。あいつは俺の指揮下じゃないのか?
「えっと、なんで?」「あんた、こいつらに聞いてないのかい??3日前にこいつらの仲間が1000人態勢でフィンブルスルに攻め立てて壊滅的ダメージを与えたってんで情報屋に改めて確認をとったんだよ。そしたら・・・」
死んだはずのフィンブルスルの英雄が生きてて、城下町の一部を吹き飛ばす程の爆撃を起こしたと。事態を重く見たフィンブルスル王は強制的に開国を始めたねぇ。でも、外部の人間は現状寄りつかないから、他人のカードで潜入すると・・。巻き込まれて死んだ5歳の少年、ご冥福とグッジョブを君に捧ぐ。まぁ、あいつらうまくやりすぎたか。
「てかお前なんで言わなかったんだ?」「ボス、キイテコナカッタネ。アレンヲコロセシカイワナイネ」「おい、コナン坊。なんて怖い命令くだしてんだ・・・。」「それぐらいしないとアレンには何もできんからな、俺なりの友情だ。」「俺、コナン坊と深い友にはならないでおくよ。」「手遅れかもな、それとオバナ、全滅か?」「イエス!アヌ○ノケガイッポンモノコッテナイネ」
そうか・・・、あいつら全員死んだって事は魔剣全部いかれたか。俺からすると全然どうでもいいけどアレンが怒りそうだな。いや、なんで俺があんな馬鹿に気を使わねばならん。
「姉御、いつ行ける?」「明日からならいつでもいけるよ」「じゃあ明日早速行こう。準備してくれ」「あいよ、そうなると、物資の搬入はどうする?あんたの生活にも関わるよね?」「心配無い。こちらで買い揃えておく、マジックポーチもあるんでな」「いやぁ、お金持ちって素敵だねぇ」「姉御に言われたくないよ、じゃあ俺は二トロに会ってくる」「コナン坊・・・。ほんとにいくのか?」「あぁ、お前らと普通に遊べんのはもうちょっと先だ・・・。」「コナン坊・・・・。じゃあ晩御飯はピザで。」「めっちゃドツキたいわお前。」
二トロの厩舎に歩いて行ける喜び・・・。しばらくお別れだからスペシャル飼葉でお別れだな。あぁアレンがいないって幸せ。とりあえず街に行ってSPの補充でもしますか。
「やっと見つけたぞバカコナン!!!!!」
劇的なる悪夢・・・。何故こいつがここにいる・・・。
「バカアレン!!ちょっと入院してこい」
こうなっては本気を出さねばなるまい。

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