大統領フルスイングで殴ったら異世界に転生した件。
18
ギュルルルルルルルルルルルルル。突然地響きのような音が響く。
「えっ?なんの音?ニトロ?急に止まってどうしたの?」「プルゥン」「うおっ!!!急に座るな!!落ちる!!ブベ」
勢い良く座り込みやがったせいで顔面から豪快に地面に突っ込んでしまった。
「なんなんだよバカ!」「プルゥン」ギュルルルルルルルルルルルルルル。「お腹減ったのか?」物凄く悲しそうな目でこちらを見つめやがる。試しにリンゴみたいな果実を出してみると残像が残る勢いで奪われた。これは腹減り確定ですね。まぁこんだけの距離あんなスピードで走ったら喉も渇くし腹も減るよな。心配しなくても飼葉や果物や野菜は唸るほど買ってきたからな。正直買いすぎたぐらいだ。餌屋も発狂してたぐらいだからな、安心しろ。
「ほら、ご飯だよ!」
飼葉に蜂蜜とリンゴとナシをふんだんに入れたスペシャル餌だ!たんと召し上がれ。
「プルルルルン!!」
うんうん、顔が嬉しそうだ、感無量。可愛いやつめ。
モッシャモッシャジュルジュルモッシャモッシャ・・・・・・。
ええと・・・・喰いすぎ?いや、何ぼでもあるけど、俺1年分買ったはずがもう一月分は喰われた気がするんですが・・・・。
「プルルルルルン!!」「えっ?乗れって?今日はもう休もうよ。」「プルゥン」
首を横にふりやがった。こいつ賢いけどワガママだ。てか喰いすぎだ。って。
「うおえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!速くなりすぎだぁぁぁぁ!!!!
ニトロの暴走により深夜まで走り続けた事により、予定よりかなりの短縮になった、だが頼むから寝かせて欲しい。
初日の野営は鉄の剣を持たせたオバナ10人態勢の見張りの中爆睡した。
目が覚めてからニトロにご飯を用意しながら思案んい耽る。今日からアレンに対して対策を練らねばならないだろう。身は一つとは言え、十中八九あの男はフリーズへの道を目指す可能性がある。「お前等はフィヨルムを目指しアレンの足止めをしろ。」「イエスボス!」「あいつはこっちに向かって来てるか?」「オウ、キノウタタカッタネ!ケッコウイイファイトシタケドハートブレイクデマケタネー」
やっぱりか・・・。昨日の地点でこっちに向かっていたか。なかなかやるな、あのおっさん。もったいないが後10人程追加した方がいいだろう。アイシクルの量産は怒りそうなので今回は鉄の剣にしておこう。こんな事になるなら武器屋で程度のいい剣をコピーしておけば良かったな。
「お前等はアレンの所へ向かえ、一本道だ、必ず会うはずだ。後からのメンバーはここで待ち伏せしろ」「イエスボス!!」
「さぁニトロ、行こうか。」「プルルルン!!」
ニトロの脚で距離を稼ぎ、野営見張りのオバナを送りこみを繰り返し、3日目の夕刻、商業都市フリーズに到着した。おそらく順調に進んだとしても、相当日数に差はでるだろう。
しかしフリーズ・・・予想超えた。山岳地帯の河川の始まりの滝を切り開き巨大な蹄のように見える神秘的な都市。水面の反射で空中都市と読んでも良さそうな程に美しい都・・・そして見渡す限り人人人人・・・。超巨大なダムのような湖には所狭しと大きな船が数百隻立ち並ぶ。あの大きな都フィヨルムが過疎地に見えるほどの大都市だ。
「さぁ、かきまわしてやりましょうか」
--------------------------------------------------------またきやがった。
「オイ、アレン。オマエベリーシツコイ!!」「またかい!!!!しつこいのはお前達だよ!!」「ウマドロボウ!!」「俺が金だしてるっつーの!!!」
昼夜問わずに襲ってきやがる謎の人間。くそ。コナン・・・。こいつらは一体お前のなんなんだ・・・・。
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